五十嵐カノアが大会最高得点16.90をスコア。コナーと共に5位でフィニッシュ。CT第7戦は男女ベスト4決定

五十嵐カノア© WSL / Hughes

プンタ・ロカ、ラ・リベルタッド、エルサルバドル(2023年6月11日日曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第7戦であるサーフシティ・エルサルバドルプロ Presented by Coronaは、大会2日目のフルデイを終え、男女共ベスト4が決定した。

 

カノアは子供の頃からの親友のレオと対戦© WSL / Hughes
五十嵐カノア© WSL / Hughes

 

男子ラウンドオブ16で、五十嵐カノアは、ヒート4で親友のレオナルド・フィオラバンティ(ITA)とマッチアップ。ヒートはレオナルドが8.00のエクセレントで開始。それに対し、カノアをエクセレントで答えた。

 

五十嵐カノア© WSL / Hughes

 

ビッグセットをつかんだカノアは、得意のレイバックスナップから、後ろ足の加重を多くしてテールを押し込むようにカーブするドリフトターン、そして、極め付けは高さのあるテールハイのエアリバースもメイク。難易度の高い技のバリエーションを披露したカノアは8.67をマークした。

 

五十嵐カノア© WSL / Ryder.

 

レオも直ぐにバックアップを揃えてトップに返り咲き、激しいバトルが展開されていく。

残り時間10分を切り、優先権を持って波をつかんだカノアは、再びインサイドまでキレキレの高速サーフィンを披露。ヒート2本目となるエクセレント8.23をスコアして再びトップを奪い、16.90という圧倒的なトータルスコアで勝利を決めた。

 

 

「レオナルドも強いコンペティターなので、自分も良い波に乗って、良いサーフィンをしなければならないと分かっていて、作戦通りにいきました。なるべく適当な波じゃなくて、良い波を乗って自分の良いサーフィンを見せて、バラエティーを見せるのが目標でした。

 

このまま続けて、次も難しいヒートなんですけど、そのまま100%のサーフィンをして頑張るので、みんなの応援よろしくお願いします。」と笑顔のカノアがヒーローインタビューで話した。

 

五十嵐カノア© WSL / Hughes

 

カノアは男子クオーターファイナルで、世界チャンピオンのフィリッペ・トリード(BRA)と対戦。ヒートはレベルの高いエクスチェンジで開始。カノアは積極的に波を掴み仕掛けていくが最後が決められない。

 

フィリッペ・トリード© WSL / Hughes

トリードはメジャーマニューバーのコンビネーションで8.67をスコア。逆転し後半戦へ。ニード8.74と追い込まれたカノア。終了間際に掴んだラストウェイブでは、カーラプトフリップとエアリバースのコンビネーションをメイク。ジャッジ2日とは8ポイントを付けたものの、スコアは7.67と僅かに届かず逆転ならず。今回は5位でフィニッシュとなった。

 

ヒート後にトリードと笑顔で握手するカノア© WSL / Ryder.

 

しかし、今回はISAでの疲れも見せず、カリフォルニアのトラッスルズに似たパフォーマンスウェイブで最高の演技を披露してくれたカノアに拍手を送りたい。

次のCTもブラジルで10日後には始まってしまうが、しばしの休息で体を休めて次に備えてほしい。

 

コナー・オレアリー© WSL / Hughes
コナー・オレアリー© WSL / Ryder.

 

ヒート6でコナー・オレアリー(AUS)はカイオ・イベリ(BRA)と対戦。コナーはヒート前半、得意のバックハンドでフルレールのカービングターンを披露。深いボトムターンからストレートアップのオフザリップでスコアを重ね、7.00をスコア。

カイオもフロントサイドでチャージを見せて、7.50をスコア。コナーも後半に入り、トップスコアを7.30 まで上げてトップを維持。そのままコナーがクオーターファイナルへ勝ち上がった。

 

 

コナー・オレアリー© WSL / Hughes

 

男子クオーターファイナルでは、現在ランキング1位のグリフィン・コラピント(USA)と対戦。コラピントはスタートか8.17をスコア。バックアップも7.50と高得点を揃え、勢いが止まらない。

 

グリフィン・コラピント(USA)© WSL / Hughes

 

コナーも後半にキレキレのバックハンドでエクセレント・レンジの7.93をスコア。それを6.33でバックアップするが一歩及ばず。完璧な試合運びを見せたコラピントが圧勝。コナーも5位で今大会をフィニッシュとなった。

 

 

サーフシティ・エルサルバドル・プロ・プレゼンテッド・バイ・コロナ

女子エリミネーション・ラウンド結果
HEAT1: タイラー・ライト(AUS)13.20 DEF. レイラニ・マクゴナグル(CRC)12.50
HEAT 2:ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)15.00 DEF. ケイトリン・シマーズ(USA)3.70
HEAT 3:モリー・ピックラム(AUS)15.83 DEF. ジョアン・ディフェイ(FRA)13.20
HEAT 4:ガブリエラ・ブライアン(HAW)15.00 DEF. レイキー・ピーターソン(USA)11.00

男子ラウンドブ16 結果:
HEAT1:イアン・ジェンティル(HAW)14.67 DEF. ジョアオ・チアンカ(BRA)13.50
HEAT 2:イタロ・フェレイラ(BRA)14.83 DEF. カラム・ロブソン(AUS)12.17
HEAT 3: フィリッペ・トリード(BRA)16.00 DEF. 和井田理央(INA)13.03
HEAT 4:五十嵐カノア(JPN)16.90 DEF. レオナルド・フィオラバンティ(ITA)14.50
HEAT 5:グリフィン・コラピント(USA)11.00 DEF. セス・モニーツ(HAW)6.84
HEAT 6:コナー・オレアリー(AUS)14.30 DEF. カイオ・イベリ(BRA)12.67
HEAT 7:リアム・オブライエン(AUS)15.53 DEF. イーサン・ユーイング(AUS)15.43
HEAT 8:バロン・マミヤ(HAW)11.00 DEF. ガブリエル・メディーナ(BRA)10.66

女子クオーターファイナル結果:
HEAT1: タイラー・ライト(AUS)16.07 DEF. ガブリエラ・ブライアン(HAW)14.26
HEAT 2:ステファニー・ギルモア(AUS)16.87 DEF. モリー・ピックラム(AUS)14.96
HEAT 3: カリッサ・ムーア(HAW)17.54 DEF. ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)6.94
HEAT 4:キャロライン・マークス(USA)DEF. タティアナ・ウェストン-ウェッブ(BRA)INJ

男子クオーターファイナル結果:
HEAT1:イアン・ジェンティル(HAW)13.44 DEF. イタロ・フェレイラ(BRA)13.33
HEAT 2:フィリッペ・トリード(BRA)15.34 DEF. 五十嵐カノア(JPN)14.27
HEAT 3:グリフィン・コラピント(USA)15.67 DEF. コナー・オレアリー(AUS)14.26
HEAT 4:リアム・オブライエン(AUS)12.04 DEF. バロン・マミヤ(HAW)11.84

サーフシティ・エルサルバドル・プロ Presented by Corona
女子セミファイナル・マッチアップス:

HEAT 1:タイラー・ライト(AUS)対ステファニー・ギルモア(AUS)
HEAT 2:カリッサ・ムーア(HAW)対キャロライン・マークス(USA)

サーフシティ・エルサルバドル・プロ Presented by Corona
男子セミファイナル・マッチアップス:

HEAT 1:イアン・ジェンティル(HAW) vs. フィリッペ・トリード(BRA)
HEAT 2:グリフィン・コラピント(USA)対リアム・オブライエン(AUS)

 

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

2023年6月9日~18日
Cイベント07

Surf City El Salvador Pro

Presented By CoronaPunta Roca, La Libertad, El Salvador