都築虹帆がエリン・ブルックスを抑えて1位でラウンドアップ。CS第2戦GWMシドニー・サーフ・プロ大会2日

都築虹帆

ノースナラビーン、シドニー、ニューサウスウェールズ、オーストラリア(2023年5月18日木曜日) – 2023年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズの第2戦「GWMシドニー・サーフ・プロ presented by Bonsoy」は大会2日目。

 

風はオフショアに変わり、波は3~4フィートのレンジでソリッドなコンディション。女子のラウンドオブ48から開始され、続いて男子のラウンドオブ64が行われたが、オンショアが強まり、早々に競技を終えることとなり、ヒート8までとなった。

 

女子のラウンド1ヒート3では、 昨年のシドニーでは9位となった脇田紗良が、アリアン・オチョア(EUK)、ニキシー・ライアン(AUS)、ベラ・ケンワージー(USA) と対戦。ヒートはオチョアがフォアハンドで4.67をスコア。脇田も3.00でヒートを開始。

 

脇田紗良

 

脇田は優先権を持って波を待ち4位のポジションに。残り時間6分となり波を掴んだ脇田は、バックハンドでコンビネーションターンを披露。3.33をスコアし3位に浮上。しかし最後はライアンに逆転されて4位に。最後までチャージを続けた脇田だったが惜しくも敗退となった。

 

野中美波

 

ヒート 4では、野中美波が、エリー・ハリソン(AUS)、 キャロリーナ・メンデス(POR)、ノラ・リオッタ(HAW)と対戦。

 

野中美波はヒート前半からバックハンドでチャージ。クリティカルなターンで3.77と2.83をスコア。トップにで後半戦へ。ビッグセットを掴んだ野中は、バックハンドのソリッドな2ターンコンボで5.50 をスコア。リードを広げていく。

 

しかし、残り時間10分を切り、ハリソンがバックハンドの激しいリエントリーをメイク。7.67の高得点をスコアして、3位からトップに躍り出る。更にヒート終盤には3位だったメンデスが3.83をスコアして野中を逆転。野中はまさかの3位に転落。終始ヒートをリードしていた野中だっただけに悔しい敗退となった。

 

エリン・ブルックスとハイタッチするナナホ© WSL /Ryder

 

ヒート7では、都築虹帆と松岡亜音が同じヒートで、 ダニエラ・ロサス(PER)、エリン・ブルックス(CAN)と対戦。ヒートは神童ブルックスがアーリーリードを取る。都築はフォアハンドのスラッシュとテールをドリフトさせるリエントリーで6.33をスコアしてトップに躍り出る。

 

エリン・ブルックス© WSL /Ryder

 

松岡はバックハンドでのビッグターンのワンマニューバーでスコアを集め、4.83と3.67をスコア。ブルックスも同じようなスコアラインで3名の激しいデッドヒートの様相となる。

後半に入りバックアップを持たない都築が優先権を使い、バックハンドでクリティカルなリエントリーをメイク。4.60をスコアしてトップに躍り出る。

 

松岡もチャージを繰り返すがスコアが伸びない。残り時間10分を切り3位の松岡はニード3.87。慎重に波を選び、優先権を使い波を掴んだがワイプアウト。さらにロサスに逆転されて4位と追い込まれる。

 

終了間際、松岡は2ターンコンボで3位に浮上するも惜しくも3位で敗退。都築は神童エリン・ブルックスを抑えて1位でラウンド32へ勝ち上がった。

 

 

「難しいコンディションだったんですが、良い波キャッチ出来てスコアできたんで良かったかなと思っています。次のヒートも頑張るので応援よろしくお願いします。」と都築虹帆がヒーローインタビューでコメントした。

 

大原洋人

 

女子に続けて行われた、男子ラウンドオブ64・ヒート6で大原洋人が登場。アメリカのコール・ハウシュマン、ハワイのイマイカラニ・デヴォルト、ブラジルの新星マテウス・ハーディと対戦。

 

大原はオープニングライドで、きわどいポジションのバックハンド・リエントリーをメイク。 4.93をスコアしてヒートを開始。それに対しハウシュマンは、ライトブレイクでビッグリエントリーをメイクして7.83をスコアしトップに。ハウシュマンが2位以下を大きく引き離し、2位争いの激しいデッドヒートとなる。

 

イマイカラニもスコアを揃えて2位。大原は3位で後半戦へ。2つのビッグターンをコンプリートして4.50をスコアした大原は2位に浮上。しかしすぐにハーディが逆転。残り5分を切って4位を強いられる大原。

 

マテウス・ハーディ© WSL /Ryder
イマイカラニ・デヴォルト© WSL /Ryder

 

ヒート終盤、ハーディはバックハンドのフルローテを決め7.6をスコアして2位に。しかし、イマイカラニがソリッドな2ターンコンボで7.33をスコア。逆転に次ぐ逆転でイマイカラニにが最後に2位となり、ハーディと大原は惜しくも敗退となった。

 

 

大原が敗退し日本男子は敗退。明日女子のラウンド2のラウンドオブ32が行われれば、ヒート7で都築虹帆は、ソーヤー・リンドブラッド、ニッキー・ヴァン・ダイク、ヨランダ・ホプキンスと対戦。

 

ヒート8で都筑有夢路は、前回の優勝者であるインディア・ロビンソン、ポーリン・アド、エリン・ブルックスと対戦する。ネクストコールは明日5月19日(金)日本時間午前5時45分、午前6時5分のスタートに向けて競技再開の判断を下す予定だ。頑張れ!日本!

 

オフィシャルサイト:

GWM Sydney Surf Pro Presented By Bonsoy