ケリー・スレーターとジョアン・ディフェイが2024年と2023年後半のWSLシーズン・ワイルドカードを獲得。

マーガレット・リバー、ウエスタン・オーストラリア、オーストラリア(2023年4月27日木曜日)-ケリー・スレーター(USA)とジョアン・ディフェイ(FRA)が、2023/2024年のWSLシーズン・ワイルドカードを獲得したことがWSLから発表になった。

 

このシーズン・ワイルドカードは、ミッドシーズン・カット後のチャンピオンシップ・ツアー(CT)イベントへの参加と、来年2024年CTシーズン前半に出場できる。

 

またミゲル・プポ(BRA)とブリサ・ヘネシー(CRC)も、来年の2024年CTシーズン前半の全大会へのエントリーを可能にする「2024WSLシーズン・ワイルドカード」を獲得した。

 

 

元世界チャンピオンであるスレーターと、過去にファイナル5に出場したディファイは、WSLシーズン・ワイルドカードで試合に出場し、ランキングポイントを獲得。男女CTのトップ5サーファーだけが出場できる、2023年の世界タイトル決定戦の「リップカールWSLファイナル」に向けて、シーズン後半戦を戦う。

 

と同時にスレーターは、CTランキングでトップ10に入ることができれば、2024年パリオリンピックの暫定資格が得られることになる。ディフェイのオリンピック暫定資格は、既に確認されている。

 

WSLのチャンピオンシップ・ツアーは、世界最高のサーファーがオリンピック出場資格取得のための第1階層の通過手段である。五輪に出場する48名の選手のうち、トップの18名(男子10名、女子8名)は、2023年WSLチャンピオンシップ・ツアーの最終ランキングを経由してクオリファイ。各国とも、最大で男女2名ずつしか出場できない。オリンピック出場権については、こちらから。

 

11回世界チャンピオンに輝いたスレーターは、史上最高のコンペティティブ・サーファーと称され、11度の世界タイトル、56回のCT勝利、男子史上最年少と最年長の世界チャンピオンなど、ほぼすべての主要記録を持っている。

 

スレーターは、その先進的なサーフィン、競争心、ウェーブシステム技術を通じて、このスポーツに大きな影響を与えてきた。スレーターの素晴らしいキャリアは、1990年にルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことに始まり、30年以上にも及ぶ。

 

ケリー・スレーター© WSL / Miers

 

1992年に最初の世界タイトルを獲得し、2011年に最新のタイトルを獲得。2022年は50歳の誕生日の数日前に、パイプラインで56回目のCT優勝を果たした。現在51歳のスレーターは、さらにもうひとつの世界タイトルとオリンピック出場権を獲得することを目標としている。

 

ジョアン・ディフェイ© WSL / Miers

 

ディフェイは2014年のCTクオリファイ以来、チャンピオンシップ・ツアーで毎年トップ10入りを果たしている。2021年と2022年にリップカールWSLファイナルに出場し、世界ランキングでそれぞれ4位と3位に入賞。ディフェイはフランス代表としてオリンピック東京2020に出場し、パリ2024の出場権を暫定的に獲得したため、2度目のオリンピック出場が決定している。

 

 

2024年WSLシーズン・ワイルドカードを得た、プポとヘネシーは2024年CT前半に出場することができる。プポはポルトガルで足首を負傷し、リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチとウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロを欠場せざるを得なくなった。

 

昨シーズン、プポはタヒチプロで破竹の勢いで優勝し、キャリアベストの6位までランキングを上げた。2024年のCTは、31歳の彼にとって12年目のCTとなる。

 

ヘネシーは昨シーズン、リップカールWSLファイナルまで進出し、キャリアベストとなる世界5位でフィニッシュ。2020年には母国コスタリカの代表としてオリンピック東京大会に出場し、5位入賞を果たした。先日、2024年のオリンピック・パリ大会の暫定クオリファイが発表になった。

 

WSLシーズン・ワイルドカードは、アスリートからの申請を受け、WSLツアーズ・アンド・コンペティション・チームが選出するもの。ワイルドカードの選考は、世界タイトル、CT、チャレンジャーシリーズのランキング、イベント結果などの競技成績に加え、該当する場合は医学的評価も考慮される。

 

「ミッドシーズンカットのランキングが完了し、2023年と2024年のWSLシーズン・ワイルドカードとしてケリー・スレーターとジョアン・ディフェイ、2024年のシーズン・ワイルドカードとしてミゲル・プポとブリサ・ヘネシーを発表しました。」とWSLスポーツチーフのジェシ・マイリーダイヤーが語った。

 

「WSLルールブックでは、シーズン・ワイルドカードとしてシーズン後半にポイントを獲得できるのは、元世界チャンピオンと過去にWSLファイナル5に出場した選手のみと定められています。ケリーとジョアンはその条件を満たしているので、CTシーズンを完走することを楽しみにしています。また、2024年にミゲルとブリサが戻ってくるのを楽しみにしています。」

 

ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロでは、ファイナルデイが待たれている。大会期間は4月30日に終了するが、4月28日(金)の予報では、最終戦が行われ、大会優勝者が決定する可能性がある。

 

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

ライブ中継を見る

ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロは、2023年4月20日から30日までの大会ウィンドウで開催。大会の開催が決定すると、WorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、無料のWSLアプリでライブ中継される。

 

イベントサイト:

Western Australia Margaret River Pro