松岡亜音と池田美来がセミファイナル進出。新井洋人は5位入賞を果たす。男女QS3000セントラル・コースト・プロ大会5日

アボカ・ビーチ、ニューサウスウェールズ/オーストラリア(2023年3月17日金曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)3000「2023 Vissla & Sisstrevolutionセントラル・コースト・プロ presented Mad Mex」の大会5日は、再びエキサイティングなコンペティションが繰り広げられ、男女セミファイナリストが決定された。

イベント終盤となった本日は、スウェルが下がったものの、2~3フィートのクリーンな波で、盛り上がりを見せた。

 

 

日本男子の中で唯一人、ラウンドオブ16へ勝ち上がった新井洋人は、オーストラリアのアリスター レジナート、ジョージ・ピター、ライアン・スラッテリーと対戦。スタートから新井はブローテールリバースを決めるなどして、6.00、6.67をスコアして完全にヒートをコントロール。

 

新井洋人WSL / Shannon Hayes

 

乗るたびにスコアをあげていく新井は、2つのソリッドなターンで7.07をスコア。最後はクリティカルなポジションでのコミットターン3発で7.77をスコア。圧倒的な強さでクオーターファイナルへ勝ち進んだ。

 

池田美来 WSL / Shannon Hayes

 

男子のラウンドオブ16に続き、女子のクオーターファイナルがスタート。ヒート1で池田美来がベテランのフィリッパ・アンダーソンと対決した。池田はスタートからバックハンドで大きくスプレーの上がるパワフルターンのコンビネーション・サーフィンを披露。6.50をスコアして素晴らしいスタートダッシュを見せる。

 

フィリッパ・アンダーソンWSL / Shannon Hayes

 

しかし、4ポイント台を2本揃えたフィリッパに、バックアップが2点台の池田は逆転されてしまう。そんな中で後半に入り優先権を持った池田が、クリーンなレフトをキャッチ。

 

素晴らしいバックハンドのコンビネーションで5.33をスコアし大逆転。今度はニード7.1とフィリッパを追い込む。最後は追い上げるフィリッパの追撃を振り切り、見事セミファイナルへ勝ち上がった。

 

 

松岡亜音

QFのヒート4では、松岡亜音がホリー・ウィリアムスと対戦。ヒートは好調な松岡がラディカルなバックハンドで3点台、4点台、5点台と乗るごとにスコアをあげて、ヒートをリード。

ヒート中盤には再びソリッドな2ターンコンボを見せて、2本目の5.17をスコア。トータル10.34でじりじりとその差を広げていく。

 

 

残り時間5分でバックハンドのストレートアップのワンターンで5.57をスコアした松岡は、さらに残り1分を切って駄目押しの7.17を叩き出し、完璧な試合運びでセミファイナルへ勝ち上がった。

 

今回の松岡のターンは他の選手に比べて非常にキレがある。ファイナルデイがどんなコンディションになるか分からないが、彼女のサーフィンが非常に楽しみだ。

 

ジョエル・ヴォーンWSL / Shannon Hayes

 

その後に行われた男子クオーターファイナルは、潮も引いて風も入ったトリッキーなコンディションの中で行われた。

 

新井洋人は、オーストラリアの新星ジョエル・ヴォーンと対戦。ヒートはジョエルが先制攻撃を仕掛け、バックハンドのエアリバースなどで6.17、7.33をスコアしてヒートスコア13.55をマーク。

 

逆に新井はじっくりと波を待つ作戦か、ジョエルが5本乗る中で新井はノーライドのまま。そしてセットの波を掴んだ新井は、1つのビッグなソリッドターンで5.23をスコアしてヒートを開始。

 

 

その後ポジションを右側に移動し、一発逆転のセットを待つ新井は、ニード8.37、残り時間10分を切って追い込まれる。結局思ったようなセットは入らず、場所を戻す新井だったが、そのままヒート終了。

 

最後は風も入りトリッキーな中での厳しい試合となったが、それでも新井は今大会5位入賞で、1,423ポイントを獲得。次のニューキャッスルのQS5000に繋がる結果を残し、CS入りへ向けて一歩前進した。

 

 

男子セミファイナル
女子セミファイナル

Vissla & Sisstrevolution Central Coast Pro
オーストラリア – QS3000 オーストラリアとの共同開催
2023年3月13日 – 18日