プライア・デ・スーパーチューボス、ペニシェ、ポルトガル(2023 年 3 月 12 日日曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023 チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第 3 戦、MEOリップカール・プロ・ポルトガル Presented by Corona は大会2日目。
本日は男子エリミネーション・ラウンドから開始。その後、オンホールドとなって男子ラウンドオブ32がオーバーラップ・ヒートで行われ、14ヒートが終了した。本日女子はオフ。今朝のスーパーチューボスは、巨大な波に迎えられ、セットで10~12フィート、風は弱く、ラインナップを整えたが、かなりのタフコンディションとなった。
男子エリミネーション・ラウンドのヒート2では、五十嵐カノア(JPN)が、ケリー・スレーターとフレデリコ・モライスと対戦。
ジェットスキーのアシストが出るタフなコンディションのなか、カノアとケリーが4ポイント台をスコアしてヒートを開始。カノアはセカンドウェイブではバックハンドで4.13をスコア。ヒートを先攻していく。
厳しいトリッキーなコンディションで、ほんとんど選手がライディングできない状況。そんな中で残り10分を切ってモライスがケリーを逆転。
そして、残り5分でカノアは厳しいコンディションの中でバレルになる波を見つけ出し、見事メイク。6.67をスコアしてトップでラウンドアップ。ケリーも再び2位に浮上してカノアとケリーが「ブラケットステージ」のラウンドオブ32へ勝ち上がった。
カノアはヒーローインタビューで新しい戦略は今年の初めから導入されたものの、まだうまく機能していないことを説明、「ヒートをこれまでとは別の方法でプッシュしてきましたが、明らかにうまくいかなかった」と話した。今後の調整に期待だ。
オンホールド後に行われたラウンドオブ32のH8で五十嵐カノアは、サミュエル・プポ(BRA)と対戦。
カノアはスタートからビッグバレルにプルイン。ドギードアをこじ開けて8.00をスコアし、素晴らしいスタートダッシュを見せる。その後バックアップを5.23としたカノアはヒートスコア13.23でヒートを完全にリードした。
そのままカノアがヒートを終始リードしたが、残り5分でプポがビッグリエントリーで7.23をスコアして逆転。カノアはニード5.63と追い込まれてしまう。そのまま波は入らずタイムアップとなり、五十嵐カノアは惜しくもここで敗退。今大会は17位でフィニッシュとなった。
パイプで17位、サンセット9位、そしてポルトガル17位と思ったような結果を出せていないカノア。ミッドシーズン・カット前の最後の戦いとなるマーガレットリバーでの巻き返しに期待したい。頑張れ!カノア!
コナー・オレアリーと和井田理央がベスト16進出。
ラウンドオブ32のH2でコナー・オレアリー(AUS)は、ナット・ヤング(USA)と対戦。グーフィーフッター同士の対戦となった。ヒートはナットがヒート前半をリード。残り時間10分でコナーがバックハンドでソリッドなターンをメイク。 5.10をスコアして逆転に成功する。
続けてコナーはレフトの波をキャッチ。テイクオフと同時にバレルにプルイン。見事メイクしエンドセクションでは得意のレイバック・スラッシュを披露。ヒートベストとなる7.17 をスコア。最後はビッグエアも披露してベスト16へ勝ち進んだ。
ラウンドオブ16のヒート1でコナーは、カイオ・イベリと対戦する。
和井田理央(INA)は、H12でジョン・ジョン・フローレンス(HAW)と対戦。その戦いは最後までトップが入れ替わる激しいヒートとなった。
最後にルーキーの和井田は、ニード4.64で2Xワールド・チャンピオンを追い込んだ。動揺したフローレンスは、らしくないウェイブ・チョイスを誘発、そのスコアを出せずに敗退。大番狂わせを引き起こした和井田がラウンドオブ16へ勝ち進んだ。
和井田はラウンドオブ16のヒート6でハワイのバロン・マミヤと対戦する。
「緊張と興奮を同時に感じていましたが、コンディションが厳しく、とてもプレッシャーを感じていました。ジョンは世界で最も優れたサーファーの一人で、僕はただ自分のすべてを出したかった。ベストではなかったが、仕事ができてよかった」と和井田は言った。
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