ハワイ・オアフ島サンセットビーチ(2023年2月16日木曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第2戦となる「ハーレープロ・サンセットビーチ」は大会3日目。
男子ラウンドオブ32がコールオンされ、サンセットビーチの8から10フィートのコンディションで男子ラウンドオブ32に続いて、メンズ・ラウンドオブ16が行われ、男子のベスト8準々決勝進出者が確定した。
すべて40分ヒートでオーバーラップ・フォーマットを利用。女子は、本日はOFFとなった。
昨シーズンのサンセットでは準優勝し、今回もオープニングラウンドをエクセレントスコアで勝ち上がってきた五十嵐カノア(日本)が、ラウンドオブ32の最終ヒートで、オーストラリアのジャクソン・ベイカーと対戦した。
ヒートは、好調なベイカーが後半にフォアハンドビッグターン2発でエクセレントの8.17をスコア。さらにヒート終盤にベイカーは6.83でバックアップ。カノアをニード7.31と完全に追い込んでいく。
残り時間2分を切り、優先権を持ったカノアがビッグセットにテイクオフ。アンダーザリップのクリティカル・レイバックと、際どいセクションでのフローターをエア気味にメイク。7.37をスコアしてラストウェイブで大逆転に成功。ヒートトータル15.07をマークしてラウンドオブ16へ勝ち進んだ。
続けて行われたラウンドオブ16で五十嵐カノアは、マシュー・マクギリブレイ(RSA)と対戦。カノアにとって2戦2敗の嫌な対戦相手。このヒートも前のヒートとの同じような展開となった。
ラウンドオブ16のヒート後のインタビューでは、「今回もギリギリのヒートで最後にスコアをゲットする形になってしまったんですけど、次は最初からスコアして勝てるように頑張ります。」と笑顔で答えていたカノアだったが、思うようなヒート展開とはならなかった。
マシューはスタートから8.00 のエクセレントをスコア。前半にバックアップ7.00を揃えて、ヒートをコントロール。
カノアは今シーズン、リスクの高い技に挑戦して頂きを目指す。
今回カノアの父親であるツトム氏が来日した際に行われたトークショーで印象的なコメントを残していた。「カノアは前回のパイプでバックドアのバレルで、簡単にメイク出来たはずなのに、高得点が出る難しいポジションを狙ってメイク出来なかったと本人が言っていた」とコメントしていた。
今シーズンのカノアは、より上を目指すために、これまでよりもハードに波を攻めて9ポイントを出せるサーフィンを目指していくのだ。
そのためリスクの高い技に挑戦して、それをメイク出来ずにスコアを出せないこともある。それが原因で負けることもあるかもしれないが、それを乗り越えた時、新たなステージが彼の前に広がっていくことだろう。
次のカノアの戦いは、3月8〜16日でポルトガルで行われる「MEO Rip Curl Pro Portugal Presented By Corona」。がんばれ!カノア!
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ハーレープロ・サンセットビーチは、コンペティション・ウィンドウ2023年2月12日~23日で開催。WorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、無料のWSLアプリで大会がLIVE放送されます。
https://www.worldsurfleague.com/events/2023/ct/67/hurley-pro-sunset-beach/