五十嵐カノアとサクラ・ジョンソンが準優勝。ジャック・ロビンソン、モリー・ピックラムがサンセットで優勝。

カノア、サクラ、ジャックとモリー© WSL / Heff

サンセット・ビーチ、オアフ、ハワイ、USA(2024年2月21日水曜日)-本日、モリー・ピックラム(AUS)とジャック・ロビンソン(AUS)は、サンセット・ビーチで行われた6~8フィートのパーフェクト・ライツで、2024年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第2戦、ハーレープロ・サンセット・ビーチで優勝。

 

 

オアフ島ノースショアのサーフィンの舞台は、今回も世界最高峰のサーファーたちに、ソリッドな波で、新シーズンの幕開けを告げる多くのチャンスを提供した。

またシーズン最初の2大会では、女子プロサーフィンに大きな変化が起こった。 トップ17がパイプとサンセットでシリアスなコンディションに挑み、最年少のコンペティターたちがハイレベルなパフォーマンスとコミットメントを披露。新しい時代の幕開けを感じさせるハワイアンレッグとなった。

 

 

ピックラム、サンセットで連勝しランキングトップに浮上

 

モリー・ピックラム© WSL / Heff
モリー・ピックラム© WSL / Bielmann

 

ピックラムは、波の最も大きなセクションを攻めるという容赦ないアプローチでビッグスコアを叩き出し、歴史に残る活躍を見せた。今日、彼女は昨年に続きサンセットで連覇を達成。

この優勝でピックラムはツアー・ファイナル4戦中2勝目となり、2024年CTの次の開催地であるポルトガルに向け、イエローのリーダージャージを着て新しい世界No.1として臨むことになる。

 

モリー・ピックラム© WSL / Bielmann

 

「信じられない瞬間!!タイトルを防衛することは、このスポーツではとても難しいことです。なぜなら海が鍵を握っているからです」 と言ったピックラム。

「海は私のために力を貸してくれました。本当に、本当にうれしいです。どのイベントも違う感じ、 だから、ただそれを受け止めて、その間にある小さな楽しい瞬間を見つけようとしているだけ。今大会は確かに自信はなかったけど、常に信念を持ち続けていたし、それが自分の強みのひとつだと思う」

 

女子ファイナルは、先週のパイプでのセミファイナルと同じピックラムとサクラ・ジョンソンの再戦となった。優勝したサーファーがランキングリーダーのイエロージャージを着てハワイアンレッグを去ることができるため、その行方が注目された。

 

 

 

両者とも同じような波でファイナルをスタートしたが、最初はハワイアンがクリティカル・セクションでのターンのタイミングが良く、オーストラリアの6.50に対して7.17(10点満点)と高得点をマーク。

ピックラムは、ヒート中盤にリードを奪うと、CTで初のファイナルに挑むサクラ・ジョンソンにプレッシャーをかけた。しかし、ハレイワ・ローカルのサクラは我慢強く、ラインナップに座ってプライオリティを持って良い波を待ったが、彼女の計算されたアプローチは残念ながら実を結ばず、両サーファーにこれ以上のチャンスを与えることなくタイムアップとなった。

 

ピックラムはサンセット・ビーチで女子ツアー史上最大級のターンを披露し、ノースショアでの4週間の素晴らしいステージに新たなハイライトを加えた。セミファイナルでブリサ・ヘネシー(CRC)と対戦したパワフルなレギュラーフッターは、ダブルオーバーヘッドの波でハイリスク・ハイリターンのシングルマニューバーでパーフェクトに近い9.67をマークした。

 

 

サクラ・ジョンソンが準優勝でランキング3位へ。

 

サクラ・ジョンソン© WSL / Heff
サクラ・ジョンソン© WSL / Bielmann

 

ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)は、ツアー3年目にして初のCTファイナル進出を果たし、2024年には大きくレベルアップ。この18歳は、昨日のサンセットでのファースト・ヒートで9.17をマークするなど、イベント屈指のビッグスコアをマーク。パイプのバレルとサンセットの大きなオープンフェイスで最も自信に満ちたサーファーであったハワイアンは、今シーズン侮れない存在となるこは間違いない。

 

「ここ2、3日は信じられないような良い波に恵まれました。」とサクラ・ジョンソンが言った。「地元にいること、地元を代表すること、コーチに支えられていること、そしてこのイベントで良い結果を出すために必要な自信を持てたこと、本当に恵まれていると思います。

本当に信じられません。モリーと2年前に話していたことが実現したんです。このイベントに参加できて本当に嬉しいですし、このレベルをプッシュし続けることができればと思います。そして、今後数年間の女子サーフィンは新しいレベルになるでしょう。」

 

 

ジャックがパーフェクトに近いサンセット・グローリーを達成

 

ジャック・ロビンソン(AUS)© WSL / Bielmann
ジャック・ロビンソン(AUS)© WSL / Bielmann

 

ジャック・ロビンソン(AUS)は、サンセットでの初勝利となるCT6勝目を挙げ、ノースショアでのレガシーを築き続ける。パイプでのラウンドオブ32で逆転負けを喫した後、このオーストラリアのロビンソンは、サンセットで最も深くクリーンなバレルを見つけ、彼のシグネチャーであるカーヴィングを披露、一週間を通して完全にコントロールし、最高の形でカムバックを見せた。

 

ジャック・ロビンソン(AUS)© WSL / Heff

「ここ数ヶ月、家での生活はクレイジーで、ここに来る前には出産もあったし、すべてが新しく、順応しているところ。」とロビンソンが言った。「今日はとても楽しい。パイプのスタートは良くなかったけど、そんなことはどうでもよくて、ただ楽しもうとしていました。本当にスペシャルです。クールな波で、ほとんどベンディングだったし、ここのインサイドで2回もチューブをメイクできたのは初めてです。

そして、カノアとファイナルを迎えられて最高です。僕らはずっと一緒に育ってきたし、ずっとこうしてきたからね。この歴史は素晴らしいし、これからもずっと続いていくでしょう。」

 

カノアとジャック© WSL / Bielmann

 

グロム時代から対戦してきた歴史ある2人のサーファー、ジャック・ロビンソンと五十嵐カノア(JPN)は、サンセットで圧倒的な強さを見せた後、ファイナルで対戦。最初に引き金を引いたのはジャックで、彼の最初の波は8.17という素晴らしいスコアとなった。

 

五十嵐カノア© WSL / Heff
五十嵐カノア© WSL / Heff

 

五十嵐カノア、準優勝でランキング6位に

 

最初の波でまさかのミスをした五十嵐は、7.33で反撃。しかし、ロビンソンは勢いを増し続け、マッシブなカーブの後、2つのバレル・セクションを見つけると、パーフェクトに近い9.87を叩き出し、カノアを18.04(20点満点中)のコンビネーション・シチュエーションに追い込んだ。ベストを尽くしたものの、その差は五十嵐にとってあまりにも大きく、ロビンソンが優勝。ロビンソンは世界ランキング2位にランクアップ。

 

五十嵐カノア(JPN)はパイプでの無念の早期敗退の後、大きな結果を必要としていたが、サンセットの大きなオープンのウォールの中で、電光石火のターンを披露し、今週最もタフなコンペティションのいくつかに打ち勝ち、ランキング6位に浮上して、次の戦いの準備を始める。

 

五十嵐カノア© WSL / Bielmann

 

「カリフォルニアで育った僕にとって、ハワイは飛行機一本で行ける、トレーニングに来なければならない場所でした。若い頃は、ここノースショアで大きな波でサーフィンをするのが怖くて、ハワイに来るのが嫌でした」と五十嵐。

「でも、何年もの間、私はできる限り多くの時間を費やしたいと思っていました。そして私には本当に良いチームがついています。彼らのおかげで、いつもプッシュしてもらえたし、ツアーでトップサーファーになるには、ここでいい結果を残さないといけないと思っていました。今年の自分のスタートには本当に満足しているし、この調子を維持していきたいと思っています。」

 

フローレンス、世界1位でポルトガルへ、シマーズは世界2位に転落

 

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)© WSL / Bielmann

 

ノースショア出身で2度の世界チャンピオンに輝いたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、クォーターでスミスを相手に大接戦を繰り広げたが、最終的には及ばず、パイプでの準優勝に続き、サンセットでも同率の5位に留まった。しかし、ホームでの安定感が功を奏し、ハワイをランキングのポールポジションで後にし、ポルトガルでは世界ランキング1位を獲得。

 

世界ランキング1位でサンセットに挑んだケイトリン・シマーズ(USA)は、クオーターファイナルまでかなり低いスコアで勝ち上がり、彼女自身が認めているように、平均的なヒートをこなし、残念ながら好調なヘネシーを相手にマジックを発揮することができなかった。

 

シマーズは、30分のラインナップのほとんどをセットの波を待つことに費やしたが、その波は現れず、わずか2ポイントしか獲得出来ず、5位でヒートを終了。彼女は世界ランキング2位で昨年の大会で優勝したポルトガルに向かう。

 

 

ハーレープロ・サンセットビーチ女子ファイナル結果:
優勝:モリー・ピックラム(AUS)11.83
2位:ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)8.67

ハーレープロ・サンセットビーチ男子ファイナル結果:
優勝:ジャック・ロビンソン(AUS)18.04
2位:五十嵐カノア(JPN)15.16

ハーレープロ・サンセットビーチ女子セミファイナル結果:
HEAT 1:モリー・ピックラム(AUS)17.44 DEF. ブリサ・ヘネシー(CRC)9.07
HEAT 2:ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)12.66 DEF. キャロライン・マークス(USA)10.40

ハーレープロ・サンセットビーチ男子セミファイナル結果:
HEAT 1:五十嵐カノア(JPN)14.83 DEF. ジョーディ・スミス(RSA)12.50
HEAT 2:ジャック・ロビンソン(AUS)16.10 DEF. ライアン・カリナン(AUS)13.10

ハーレープロ・サンセットビーチ女子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:モリー・ピックラム(AUS)11.16 DEF. レイキー・ピーターソン(USA)7.60
HEAT 2:ブリサ・ヘネシー(CRC)11.67 DEF ケイトリン・シマーズ(USA)2.00
HEAT 3: キャロライン・マークス(USA)8.57 DEF. ジョアン・ディフェイ(フランス)7.67
HEAT 4:ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)15.50 DEF. イザベラ・ニコルズ(AUS)10.65

ハーレープロ・サンセットビーチ男子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:五十嵐カノア(JPN)14.67 DEF. セス・モニーツ(HAW)10.90
HEAT 2:ジョーディ・スミス(RSA)15.16 DEF. ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)14.26
HEAT 3: ライアン・カリナン(AUS)16.00 DEF. リアム・オブライエン(AUS)12.10
HEAT 4:ジャック・ロビンソン(AUS)17.37 DEF. イタロ・フェレイラ(BRA)15.60

 

詳細はWorldSurfLeague.comを参照のこと。

 

2024年チャンピオンシップ・ツアーの第2戦ハーレープロ・サンセットビーチは、大会期間を2024年2月12日(月)に開幕し、2月22日(木)までの大会期間で試合が行われる。大会の模様は、WorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリで生中継されます。

 

Hurley Pro Sunset Beach