ジョン・ジョンとジョーディ・スミスの快進撃が続く。男子ベスト8決定。CT第2戦ハーレープロ・サンセットビーチ大会2日目

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)© WSL / Bielmann

サンセット・ビーチ、オアフ、USA(2024年2月18日日曜日)-2024年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第2戦、ハーレープロ・サンセット・ビーチは、サンセット・ビーチの8~10フィートのコンディションで大会2日目が終了。

男子のラウンドオブ32とラウンドオブ16が終了し、男子のクオーターファイナル進出者を決定した。

 

 

ミックススウェルと風の強いタフなサンセットで再び世界のベストサーファーが試されることとなったが、午後になりコンディションが良くなるにつれ、パフォーマンスレベルも上昇し、8名のサーファーだけが勝ち残った。

 

フローレンス、ホームで完璧なフォームで強さを証明。

 

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)© WSL / Bielmann

 

2度のワールドチャンピオンに輝いたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、彼のバックヤードでまたもやマスタークラスを披露。そして、リップ直下で電光石火のカーヴィングで波を引き裂き、ヒート・トータル16.06(20点満点)をスコア。

先週のパイプで準優勝したフローレンスは、同じハワイのバロン・マミヤ(HAW)が早々に敗退したことにより、ここサンセットでイエローのリーダージャージを獲得する可能性が高まってきた。

 

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)© WSL / Heff

 

「ノンプライオリティー・ヒートの時間帯にオープンフェイスの波を見つけることができて本当にラッキーだった。」とフローレンスが言った。「別の波を見つけるのに時間がかかった。ウォッシュスルーも多かったし、最終的にはクリーンなウォールで1ターンできるクローズアウトする波を探したんだ。

それを探し始めたら、本当にいい波を2本連続でゲットできた。自分が何を求めているかという視点を変えたんだ。少しずつヒートを進めていくのはとてもいい感じ。すべてのヒートがもたらすチャレンジを楽しんでいるし、自分に厳しくなりすぎず、それでいいんだと思うようにしている」。

 

スミスのパワーが2024年に2試合連続でクオーターファイナル進出達成

 

ジョーディ・スミス© WSL / Bielmann

 

CTベテランのジョーディ・スミス(RSA)は、ラウンドオブ32とラウンドオブ16を勝ち上がり、クオーターファイナル進出を決めた。スミスはそのパワーでミゲル・プポ(BRA)を下し、ラウンドオブ16では同じくこの大会の有力選手であるリオ・ワイダ(IDN)と対戦。

タフなコンディションの中、この日2度目の7ポイント・ライドを記録。クオーターファイナルに連続進出を果したスミスは、この勢いをクオーターファイナルのフローレンス戦につなげたい。

 

ジョーディ・スミス© WSL / Heff

「自分は与えられたチャンスでできる限りのサーフィンをしている。オーバーラップするヒートでは、自分のポジションを確保すると同時に、プライオリティを持つライバルに気を配らなければならないので、本当に難しい。」とスミスが言った。

 

「誰もがボウルのライトで波待ちして、僕は配られたカードでベストを尽くすだけ。ジョン(フローレンス)は僕が欲しかった波を3本掴んでいた。彼は間違いなくレイルサーフィンのベストだし、そこからインスピレーションを得るものがあるとすれば、それは間違いなくそれだ」。

 

 

オブライエン、五十嵐、ロビンソン、フェレイラは、好調を維持。

 

リアム・オブライエン(AUS)© WSL / Heff

 

サンセット・ビーチの注目株、イーサン・ユーイング(AUS)は、11度の世界チャンピオンに輝いたケリー・スレーター(USA)とのビッグ・ヒートで、ケリーに勝利を収めた。

 

その後、ユーイングは絶好調のリアム・オブライエン(AUS)と対戦することになった。オブライエンは、ラウンドオブ32でカイオ・イベリ(BRA)に勝利した勢いそのままにユーイングとの対戦に臨み、サンセット・ビーチの複数のセクションでダイナミックなフォアハンドを駆使し、7.83(10点満点)という素晴らしいスコアをマークした。

 

ラウンドオブ16でコナー・オレアリー(JPN)を退けたオブライエンは、QFでライアン・カリナン(AUS)と対戦する、オブライエン、カリナンともに2024年初のクオーターファイナル進出となる。

 

「海が少し僕に作用しているように感じた。」とオブライエンは言った。「自分が優先権を持っていたとき、少し小康状態になり、イーサンにとっては不運なことに、彼が最後に優先権を持っていたときに少しターボがかかってしまった。これまで多くのヒートで波に乗れないことが多かったから、2本ほど波を取れたのは良かった。もちろん、本当に厳しいヒートになるのは目に見えていた、
イーサンはサンセットがすごく上手いんだ。このヒートをクリアできて本当にうれしいよ。」

 

ラウンドオブ32のフォーム・サーファーだった五十嵐カノア(JPN)とグリフィン・コラピント(USA)は、ラウンドオブ16で耐え難いほどスローなバトルを展開。勝敗は最後の数秒までもつれ込んだが、五十嵐は五十嵐はミニマム・ライドで元世界ランキング3位のコラピントを下した。

 

五十嵐カノア© WSL / Bielmann
五十嵐カノア© WSL / Heff

 

前回のラウンドでは、その日最初のチューブに決定的なスナップを決めて、9.00ポイントを獲得したコラピントは、そのチャンスを狙っていた。 しかし、五十嵐のニードスコアは1.67。十分な波を見つけてウォールに1ターンを刻み、QF進出を決めた。二人のライバル対決は、コラピントが2勝1敗でリードしていたが、今回の五十嵐の勝利でタイとなった。

五十嵐はQFでセス・モニーツ(HAW)と対戦する。

 

セス・モニーツはルーキーのジェイコブ・ウィルコックス(AUS)と対戦し、苦戦を強いられた。両者とも序盤に好スコアをマークしたが、バックアップに苦しめられることに。しかしモニーツが最後の力を振り絞って勝利をつかんだ。

 

またラウンドオブ32では、衝撃的な早期敗退がいくつか見られたが、中でもランキングリーダーのバロン・マミヤ(HAW)はフレデリコ・モライス(POR)に敗退。

 

また3度のWSLチャンピオンであるガブリエル・メディーナ(BRA)もラウンドオブ32のヒート4でセス・モニーツ(HAW)に敗退。11度の世界チャンピオンに輝いたケリー・スレーター(USA)も、得意のカーヴィング360を披露したが、惜しくも17位で敗退となった。

 

 

明日は大会なし、サンセット・ビーチのフリーサーフィンをライブで観戦しよう

 

祝日のノースショア許可ルールのため、2月19日(月)はハーレープロ・サンセットビーチはOFFとなる。ネクストコールは2月20日(火)午前7時45分(HST)、スタートは午前8時3分となる。

サンセット・ビーチは一日を通して波が期待されるため、WSLは明日の午前8時から午前11時(HST)まで、フリー・サーフィンのライブ・ストリームを開催する。

ファンは、WorldSurfLeague.com、無料のWSLアプリ、WSLのYouTubeチャンネルですべてのアクションをライブで見ることができる。

 

ハーレープロ・サンセットビーチ男子ラウンドオブ32結果:
HEAT 1:グリフィン・コラピント(USA)13.67 DEF. ケイド・マトソン(USA)9.67
HEAT 2:五十嵐カノア(JPN)13.50 DEF. マシュー・マクギリブレイ(RSA)13.03
HEAT 3: ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)13.40 DEF. レオナルド・フィオラバンティ(ITA)13.33
HEAT 4:セス・モニーツ(HAW)11.34 DEF. ガブリエル・メディーナ(BRA)8.33
HEAT 5:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)10.60 DEF. デビッド・シルバ(BRA)8.06
HEAT 6:ミゲル・プポ(BRA)11.00 DEF. イマイカラニ・デヴォルト(HAW)6.30
HEAT 7:ジョーディ・スミス(RSA)12.16 DEF. サミュエル・プポ(BRA)11.33
HEAT 8: リオ・ワイダ(INA) 10.03 DEF. ヤゴ・ドラ(BRA) 7.46
HEAT 9:イーサン・ユーイング(AUS)10.17 DEF. ケリー・スレーター(USA)8.93
HEAT 10:リアム・オブライエン(AUS)12.77 DEF. カイオ・イベリ(BRA)11.54
HEAT 11:コナー・オレアリー(JPN)11.50 DEF. イーライ・ハンネマン(HAW)7.50
HEAT 12:ライアン・カリナン(AUS)12.34 DEF. ブロディ・セール(HAW)7.67
HEAT 13:フレデリコ・モライス(POR)13.83 DEF. バロン・マミヤ(HAW)8.43
HEAT 14:イタロ・フェレイラ(BRA)12.34 DEF. クロスビー・コラピント(USA)9.03
HEAT 15:ジェイク・マーシャル(USA)15.50 DEF. イアン・ジェンティル(HAW)12.17
HEAT 16:ジャック・ロビンソン(AUS)13.77 DEF. コール・ハウシュマン(USA)12.66

ハーレープロ・サンセットビーチ男子ラウンドオブ16結果
HEAT 1:五十嵐カノア(JPN)8.43 DEF. グリフィン・コラピント(USA)7.00
HEAT 2:セス・モニーツ(HAW)10.40 DEF. ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)9.26
HEAT 3: ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)16.06 DEF. ミゲール・プポ(BRA)8.83
HEAT 4:ジョーディ・スミス(RSA)12.67 DEF. リオ・ワイダ(INA)11.60
HEAT 5:リアム・オブライエン(AUS)13.83 DEF. イーサン・ユーイング(AUS)7.67
HEAT 6:ライアン・カリナン(AUS)12.50 DEF. コナー・オレアリー(JPN)8.23
HEAT 7:イタロ・フェレイラ(BRA)13.23 DEF. フレデリコ・モライス(POR)12.07
HEAT 8:ジャック・ロビンソン(AUS)14.66 DEF. ジェイク・マーシャル(USA)11.77

ハーレープロ・サンセットビーチ男子クオーターファイナル組み合わせ
HEAT 1:五十嵐カノア(JPN)対セス・モニーツ(HAW)
HEAT 2:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)対ジョーディ・スミス(RSA)
HEAT 3: リアム・オブライエン(AUS) vs. ライアン・カリナン(AUS)
HEAT 4:イタロ・フェレイラ(BRA)対ジャック・ロビンソン(AUS)

ハーレープロ・サンセットビーチ女子オープニング・ラウンド組み合わせ
HEAT 1:モリー・ピックラム(AUS)、ガブリエラ・ブライアン(HAW)、イザベラ・ニコルズ(AUS)
HEAT2:ケイトリン・シマーズ(USA)、ルアナ・シルバ(BRA)、ソフィ・マカロック(AUS)
HEAT 3: キャロライン・マークス(USA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ゾーイ・マクドゥーガル(HAW)
HEAT 4:タイラー・ライト(AUS)、ブリサ・ヘネシー(CRC)、アリッサ・スペンサー(USA)
HEAT 5:ジョアン・ディフェイ(FRA)、レイキー・ピーターソン(USA)、ソイヤー・リンドブラッド(USA)

詳細はWorldSurfLeague.comを参照のこと。

 

 

2024年チャンピオンシップ・ツアーの第2戦ハーレープロ・サンセットビーチは、大会期間を2024年2月12日(月)に開幕し、2月22日(木)までの大会期間で試合が行われる。大会の模様は、WorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリで生中継されます。

 

Hurley Pro Sunset Beach