サンセット・ビーチ、オアフ、ハワイ(2023年2月15日水曜日)-本日、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第2戦「ハーレー・プロ・サンセットビーチ」は、ノースショアのサンセットビーチの厳しいコンディションで男子のオープニング・ラウンド1の残り4ヒートと敗者復活戦のラウンド2が終了した。
難しいコンディションにもかかわらず、選手たちは巧みに順応し、エキスパートレベルの才能を発揮。ルーキーのイアン・ジェンティル(HAW)は、この日のシングルウェーブのハイスコアとヒートトータルを記録し、世界のトップクラスに属することを証明した。
ヤゴ・ドラ(BRA)もオープニング・ラウンドの対戦で見事なパフォーマンスを披露。またヒート終了間際にイズキール・ラウ(HAW)がルーキーの和井田理央(INA)に対しインターフェアを取られ、敗退するという衝撃的な展開で幕を閉じた。
ルーキーのイアン・ジェンティルが今日一番のハイスコアをマーク
マウイ島のイアン・ジェンティルは、オープニング・ラウンドで敗退した後、敗者復活ラウンドで冷静沈着に戦った。ジェンティルは、ヒートのオープニングで6.67(10点満点)をマークし、彼らしいパワー・サーフィンを披露。そして、バックアップを5.50として、ワイルドカードのキアヌ・アシン(HAW)とコナー・オレアリー(AUS)に対して余裕の首位に立った。
ヒート終盤、ジェンティルはクリティカルなインサイド・セクションを攻め、今日のハイスコアである7.67をスコア、今日のハイエスト・ヒートトータルである14.34(20点満点)をマークして勝利を確定させた。
「ファーストヒート終了後、部屋に戻って実際にそのヒートのリプレイを見たのですが、そのヒートは自分が勝ったように感じたので、もしかしたらジャッジは僕がサーフィンする姿をもう一度見たかっただけかもしれません(笑)」とジェンティルは語った。
「でも、楽しかったし、今朝のことはあまり考えなかった。このヒートは接戦だったし、僕はただそこに戻ってきただけなんです。 風によるバンプに対応するために、少し小さめのボードにしたんです。これは良い変更だった。おそらく今年のツアーで最も快適に過ごせるのはここハワイだと思うので、楽しんでいます」
ブラジルのサミュエル・プポ、ヤゴ・ドラ、ガブリエル・メディーナがオープニングラウンドを制覇
ブラジルのヤゴ・ドラが、オープニング・ラウンドのヒート10で強烈なパフォーマンスを披露。彼は、爆発的なバックハンドを駆使し、6.17という素晴らしいスコアでヒートをキックオフした。
そして、レフトをトラックダウンし、フロントサイド・ローテーションを決めて6.83をマーク。ドラがトップ通過で、カラム・ロブソン(AUS)と共に勝ち上がり、和井田理央は敗者復活ラウンドへ回った。
「今朝、サーフィンをしている時、ここはサンセットビーチだから、もっと長いボードに乗って、ライト方向に大きなターンをしなければならないと思っていました。」とドラは語った。
「しかし、見てみると、これは本当のサンセットビーチとは思えない。ビーチブレイクのようだったので、ビーチブレイクのようにアプローチしようと思っていました。でも、今年は最初からこのシーズンに参加できることに感謝しているし、(怪我で)家のソファから試合を見ていたときは本当に寂しかったから最高です。」
ツアー・ニューカマーで2022年のルーキー・オブ・ザ・イヤーのサミュエル・プポ(BRA)は、この日のオープニング・ヒートで2023年のCTヒート初勝利をあげた。プポは、リードを保ち、グリフィン・コラピント(USA)とジェンティルが2位争いを繰り広げたが、コラピントがアンダーザリップのクリティカルターンで5.50をスコアし、ジェンティルを抑えて2位となった。
3度の世界チャンピオンであるガブリエル・メディーナ(BRA)は、今シーズン2度目のイベントでオープニングラウンドの対戦に勝利し、好調な滑り出しを見せた。メディーナは今日のコンディションに見事に適応し、バーティカルターンを披露、スピードをキープし、トップ通過を果たした。オーストラリアのライアン・カリナンは、僅差で同じオーストラリアのコナー・オレアリーを抑え、メディーナと共に勝ち進んだ。
「楽しかった。僕達が知っているサンセットビーチとは違うけど、ヒートを勝ち上がれて嬉しい。僕はただ波を捕らえようとしただけです」とメディーナは語った。
「ビリー・ケンパーはこの波を良く知っていて、ただ波を捕らえろと自分に言った。僕はあまりサンセットビーチに来ないので、彼にコツを聞いのが良かったと思います。ハワイにいるときはいつもTOKOROのサーフボードを愛用していて、彼のボードに乗ると安心感があります。
また、重要なオープニング・ラウンドの勝利と、彼のCTイベント100回目の出場という節目を飾ったのは、ツアー・ベテランのコロヘ・アンディーノ(USA)だった。アンディーノは、アンダー・プライオリティーで見つけた波でブロウテールリバースをメイクして6.00をスコア。
試合終了間際には、ジョーディ・スミス(RSA)がアンディーノを逆転するチャンスを得たが、僅か0.5ポイント差で惜しくも敗れた。アンディーノとスミスはラウンドオブ32に進出し、現在世界ランキング2位のレオナルド・フィオラバンティ(イタリア)は敗者復活ラウンドに回ることになった。
オープニング・ラウンドで敗れた現世界ランキング1位のジャック・ロビンソン(オーストラリア)は、不慣れな土地で、敗者復活ラウンドを強いられた。同じオーストラリアのジャクソン・ベイカーはプレッシャーに負けず、スローなヒートをリード。
中盤に差し掛かった時、ロビンソンはまだスコアがなく、追い込まれていた。しかしロビンソンは、ようやく自分のリズムをつかみ、5.67をスコアしてワイルドカードのカイ・レニー(HAW)を抑えて2位となった。
エリミネーション・ラウンドのショッキングなヒートは、ヒート3のエゼキエル・ラウが、ヒート終了間際に和井田理央にインターフェアランスのペナルティを受けたことだ。
この妨害によりラウのセカンドスコアはゼロとなり、1位から3位へと転落した。このため、フィオラバンティがトップ、和井田理央が2位となり、ラウは敗退となった。
また本日は、元ルーキー・オブ・ザ・イヤーのナット・ヤング(アメリカ)がマシュー・マクギリブレイ(ロシア)、マキシム・フスナット(フランス)に勝利。ヤングは、パワフルなバックハンドでリップを粉砕し、パーフェクトに近い7.50をマーク。マクギリヴレイは、エリミネーション・ラウンドを生き残ったが、ルーキーのフスナットは敗退となった。
ハーレープロ・サンセットビーチ・メンズ・オープニングラウンド結果(ヒート9~ヒート12)。
HEAT 9:サミュエル・プポ(BRA)10.66 DEF. グリフィン・コラピント(USA)9.10、
イアン・ジェンティル(HAW)8.76
HEAT 10:ヤゴ・ドーラ(BRA)13.00 DEF. カラム・ロブソン(AUS)5.43、
和井田理央(INA)2.83
HEAT11:コロヘ・アンディーノ(USA)11.43 DEF. ジョーディ・スミス(RSA)10.94、
レオナルド・フィオラバンティ(ITA)6.33
HEAT12:ガブリエル・メディーナ(BRA)11.67 DEF. ライアン・カリナン(AUS)9.87、
コナー・オレアリー(AUS)9.33
ハーレー・プロ・サンセット・ビーチ・メンズ・エリミネーション・ラウンド結果。
HEAT 1:ジャクソン・ベイカー(AUS)9.77 DEF. ジャック・ロビンソン(AUS)8.50、
カイ・レニー(HAW)8.00
HEAT 2:イアン・ジェンティル(HAW)14.34 DEF. キアヌ・アシング(HAW)8.00、
コナー・オレアリー(AUS)5.93
ヒート3 レオナルド・フィオラバンティ(ITA)9.87 DEF. リオ・ワイダ(INA)9.10、
エゼキエル・ラウ(HAW)5.93
HEAT 4:ナット・ヤング(USA)11.40 DEF. マシュー・マクギリブレイ(RSA)9.63、
マキシム・フスナット(FRA)4.50
ハーレープロ・サンセットビーチ・メンズ・ラウンド・オブ・32のマッチアップ。
HEAT 1:ジャック・ロビンソン(AUS)対カルロス・ムノス(CRC)
HEAT 2:サミュエル・プポ(BRA)対 レオナルド・フィオラバンティ(ITA)
ヒート3 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW) 対 イアン・ジェンティル(HAW)
HEAT 4:カラム・ロブソン(AUS) 対 ナット・ヤング(USA)
HEAT 5:イーサン・ユーイング(AUS) 対. キアヌ・アシング(HAW)
ヒート6:ケリー・スレーター(USA) 対 ジェイク・マーシャル(USA)
HEAT 7:ガブリエル・メディーナ(BRA) 対 和井田理央(INA)
HEAT 8:グリフィン・コラピント(USA)対 リアム・オブライエン(AUS)
HEAT 9:フィリペ・トレド(BRA)対 イーライ・ハンネマン(HAW)
HEAT 10:バロン・マミヤ(HAW) 対. セス・モニーツ(HAW)
HEAT 11:ミゲル・プポ(BRA)対コロヘ・アンディーノ(USA)
HEAT 12:カイオ・イベリ(BRA) 対 ライアン・カリナン(AUS)
HEAT 13:イタロ・フェレイラ(BRA) 対 マイケル・ロドリゲス(BRA)
HEAT 14:ヤゴ・ドラ(BRA)対. ジョアン・チアンカ(BRA)
HEAT 15:ジョーディ・スミス(RSA) 対マシュー・マクギリブレイ(RSA)
HEAT 16:五十嵐カノア(JPN) 対ジャクソン・ベイカー(AUS)
Hurley Pro Sunset Beach Women’s ラウンド・オブ16のマッチアップ。
HEAT 1:ブリサ・ヘネシー(CRC) vs. サリー・フィッツギボンズ(AUS)
HEAT 2:モリー・ピックラム(AUS)対イザベラ・ニコルズ(AUS)
HEAT 3:ステファニー・ギルモア(AUS)対ゾーイ・マクドゥーガル(HAW)
HEAT 4:タイラー・ライト(AUS)対メイシー・キャラハン(AUS)
HEAT 5:カリッサ・ムーア(HAW)対ルアナ・シルバ(BRA)
HEAT 6:レイキー・ピーターソン(USA)対ガブリエラ・ブライアン(HAW)
HEAT 7:タティアナ・ウェストン-ウェッブ(BRA)対ケイトリン・シマーズ(USA)
HEAT 8:ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW) 対 キャロライン・マークス(USA)
Watch LIVE
ハーレープロ・サンセットビーチは、コンペティション・ウィンドウ2023年2月12日~23日で開催。WorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、無料のWSLアプリで大会がLIVE放送されます。
https://www.worldsurfleague.com/events/2023/ct/67/hurley-pro-sunset-beach/