ジンズン・ハーバー、台東県/TPE(2022年11月16日水曜日) – 2022年台湾オープン・オブ・サーフィンWSLクオリファイ・シリーズ(QS)は大会4日目。
ジンズン・ハーバーの2~3フィートのクリーンな波で、男子QS 3000のラウンドオブ64と32が終了し、ベスト16が決定。女子のQS 5000イベントは、ヒートが行われなかった。
WSLアジアのリージョナル・ランキング・レースが台湾でヒートアップ。
先日のシャルガオ・インターナショナル・サーフィン・カップQS1000で優勝し、ラウンドオブ64で素晴らしいパフォーマンスを披露したフィリピンのジョン・マーク・トコンは、今日も素晴らしいパフォーマンスを続け、ジンズン・ハーバーでのラウンドオブ16へのスポットを確保した。
パーフェクトなバレルを形成するホームブレイク、クラウド9で素晴らしい戦績を残しているトコンは、ここ台湾オープンで、フェイスでもエアーでも強豪と互角に戦えることを証明している。
またインドネシアのコンペティター、ブロンソン・メイディ(IDN)は、その革新的なアプローチでジンズン・ハーバーで注目を集め、2ウェーブトータルで16.00ポイントというイベント最高点を記録した。
本日は男子のラウンド2が再開、H13に矢作紋乃丞、H14に田中大貴、岡村晃友、H15に大音凛太、古川海夕、H16に石川拳大が登場。
矢作はテールハイのエアリバースやストレートエアを決めるも3位で敗退。田中大貴はクーパー・デイヴィスに次いで2位でラウンドアップ。岡村は3位敗退。
大音凛太はジャービス・アールに次いで2位でラウンドアップ。古川海夕は3位敗退。石川拳大はエクセレントを出したタリー・ワイリーに次いで2位で勝ち上がった。
その後、続けて男子のラウンドオブ32であるラウンド3がスタート。
H1に登場した金沢呂偉は、ヒート中盤に、ミドルの波を掴み、クリティカルなセクションに当て込むシャープなバックハンドで4.97を含む2本のスコアをメイク。
続けてフォアハンドのエアリバースで5.27をスコアしてトップに躍り出る。ヒート終盤にリーフ・ヒーズルウッドに逆転された金沢だったが、2位で逃げ切りラウンドアップを決めた。
H2では新井洋人と安室丈が登場。ヒート前半にじっくりと波を待った新井洋人がフォアハンドとバックハンドで4.73と4.17をスコア。僅差ながらヒートをリード。安室も4.17をスコアして3位で後半戦へ。
安室はバックハンドで4.47をスコアするも、3位のジョージ・ピターが逆転トップに。さらにケトゥ・アグスが大逆転。
ニード4.94で3位となった新井は、終了間際にパワフルなバックハンドで3ターンコンボ。7.00をスコアして一気にトップへ躍り出て大逆転。安室は惜しくもここで敗退となった。
最後の2本のトータルスコアを12.67(20点満点)とし、壮絶な逆転勝利を収めた新井洋人。前日の強豪ケトゥ・アグス(IDN)とジョージ・ピター(AUS)を破り、1位で勝ち進んだ。
「最後に2本の波をゲット出来て本当に嬉しかったです。」と新井が言った。「他の選手は複数の波に乗っていて、僕は最後まで正しいスポットを見つけられませんでしたが、最終的にあのロングレフトをゲットしてリズムに乗れたようです。
今年はあまり試合に出ていなくて、ランキングもかなり下がっているので、今はランキングのことはあまり気にしていないんだ。でも、ここでいい結果を出して、2023年シーズンに向けて弾みをつけたいですね。」
H3の須田喬士郎は、スタートからフォアハンドのエアリバースで5.50をスコア。バックアップも4.00をスコアするも、ジャガー・バーソロミューとアリスター・レジナートがハイスコアをマーク。
須田は後半に再びエアリバースを成功させるもスコアは伸ばせず3位を強いられる展開。最後にバックアップを4.80まで上げるも3位で敗退となった。
H4では西慶司郎、都筑百斗、太田拓杜がインドネシアの和井田龍貴と対戦。ヒートは、好調な都筑がソリッドなバックハンドで5.83をスコア。続けてバックアップ3.50を揃えてヒートをリードする。
ヒート終盤に西は、昨日の勢いを彷彿とさせる高速レフトでのパフォーマンスを披露。テールをドリフトさせるシグネチャーテクで5.20をスコア。バックアップも4.50とし追い上げる。
都筑が1位、西が2位でラウンドアップと思ったが、ラストに大どんでん返し。都筑は再びエアリバースを決めて6.73とトップスコアを塗り替えトップ通過。
3位だった和井田が終了間際のラストウェイブでエアリバースをメイクし6.13をスコア。まさかの大逆転で西は3位に転落。太田は全く波とのリズムが合わずに4位で敗退となった。
昨日、エピックなパフォーマンスを披露し8.50をスコアしたインドネシアのブロンソン・メイディ(IDN)とマーロン・ハリソンという強豪とH5で対戦した山中海輝。
本日もその勢いは止まらないメイディは、マッシブなフルローテーション・フロントサイド・エアリバースなどで2本のエクセレントをスコア。ハリソンも2本の6ポイントをスコア。山中は4位で敗退となった。
H6ではフィリピンで優勝したばかりのジョン・マーク・トコンらと対戦した西優司。ヒート前半は2位をキープした西だが後半に3位に転落。
残り時間10分で優先権を使いグッドセットをキャッチ。激しいカービングターンとリエントリーで5.37をスコア。大逆転で1位に。最後はトコンに逆転されるもバックアップを4.53に塗り替えて2位でラウンドアップ。
H7で大音凛太、石川拳大が、オニ・アンワー、クーパー・デイヴィスと対戦。大音がスタートから積極的に波を掴み、ヒートをリードしていく。オニとクーパーとデッドヒートを演じ、大音が後半に入りバックハンドの3ターンコンボで6.17をスコアしてトップに。
ヒート終盤にクーパーに逆転されるも、5.10をスコアした大音が再び逆転トップに。そのまま逃げ切り大音が1位通過。石川はリズムが合わずに4位敗退となった。
「最初に6点出せて、その後にバックアップも伸ばせて、最後乗られちゃったんですけど、ヒート運びは良かったかなと思います。2019年18年は台湾の試合に来ていて、好きなポイントで楽しいです。このまま勝ち上がって良い結果を残したいので頑張ります」と大音凛太が言った。
H8には田中大貴が登場。JPSA最終戦の前に右足を負傷し欠場した田中。今回も黒いサポーターをつけての参戦となった。田中は怪我を感じさせないパフォーマンスで5.23をスコア。ジャービス・アールにトップを奪われるも、バックアップを4.97として2位でベスト16へ勝ち上がった。
イベント主催者は明日17日、現地時間の午前7時にミーティングを行い、午前7時30分のスタートに向けて競技の可否を判断しコールする。
男子のラウンドオブ16
女子のラウンドオブ16
2022 Taiwan Open of Surfingは、11月13日から20日までJinzun Harbourで開催。www.worldsurfleague.com でライブ観戦するか、無料のWSLアプリをダウンロードしてください。
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/qs/83/taiwan-open-of-surfing/
https://www.taiwanopenofsurfing.org/