JPSA ロングボード第4戦「クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ」DAY-2。今日の会場は曇り。風は北東のサイドオフ。波は予想を反して、サイズアップでヒザ、モモ、セットでコシ。
満潮は7時30分。昼に向けて引きに向かうということで、9時30分からスタートするとコールされた。
試合は昨日の男子のR-2の残り4ヒートに男子のR-3の6ヒートをダブルバンクで進行。その後、ワンバンクに戻して、女子のR-3→男子のR-4→女子のR-4まで行った。
この時点で4時を過ぎ、潮の影響も出始めたので、明日の予備日を使うこととして今日は終了。この時点で男子はベスト12、女子はベスト6まで絞られた。
昨日と変わり、朝から筋張っている。台風からの南東のウネリが入り出したようだ。サイズもモモから潮が引いてコシまでアップ。昨日と打って変わって、今日はロングの素晴らしい演技を存分に見ることができた。
ただ波は多少、ヨレていて、時折、ワイドな波も入る。なので、そこはセットでキレた波を選ぶことが必須。その駆け引きが上手くいったものが、明日の最終日に駒を進めた。
今日のハイポイントは男子は浜瀬海。シングルで8.83ポイントに8.00ポイントでトータル16.83ポイントが最高点。
しかし、それをさらに上回ったのが、女子の田岡なつみ。R-3で8.83、6.17でトータル15.00ポイント。次のR-4ではパーフェクト10に、9.40で、トータル 19.40ポイントを叩き出した。
女子ではその田岡を追うのが、吉川広夏と好調をキープする菅谷裕美。ヒートではエクセレントを絡めて、勝負強いところを見せてラウンドアップ。
男子はトップスコアの浜瀬に続くのが、井上鷹、堀井哲。トータルを15点超えで調子を上げつつあるから、明日も期待だ。
今日のAMシードの結果。男子はローカルAMシードの久保健一。攻め続けたものの、演技が単発に。残念ながらR-2の壁は崩せず、ここで敗退。
女子はR-1から勝ち上がってきた吉川未来。R-3では幸先は良かったものの、その後、波の選択に迷ったか。バックアップが揃えられずこのラウンドで敗退という結果となった。
男子のグラチャン争い。浜瀬の優位は変わらずだが、2位につけていた森大騎がR-4で敗退。3位の秋本祥坪、4位の堀井哲、5位の武川慎、6位の増山翔太は明日のR-5へ。
女子のグラチャン争いは、現在、吉川広夏がトップ。2位に井上楓、5位の小林恵理子、7位の井上桜が勝ち残った。8位には1戦スキップの田岡なつみが控える。4戦中ベスト3の結果で決まるので、1勝している田岡にも十分チャンスはある。
明日の集合は今日と同じく、潮回りの関係で朝9時。明日を最終日として、決勝まで行う。
田岡なつみ
昨日と変わったコンディションでも、波への適応力が半端ない。波を見つける嗅覚も冴えていました。ノーズの演技にマニューバーを絡め、止まらないサーフィン。これには出ましたパーフェクト10!本人もビックリで笑顔。
「波とのリズムが合わず、ちょっとアウトで待ち過ぎました。昨日と比べると凄く良いコンディションのはずなのに、決められず苦戦しました。前のヒートを見てて、レフトが良い波だったので、自分で思い込んじゃいましたね。ひとつひとつ丁寧にヒートをこなして、優勝できるように頑張ります。」
パーフェクト10後のコメント。
「メチャクチャ嬉しいです。ずっとこれを目標にして、毎ヒート毎ヒートやってきました。最後のセクションは攻めて行きました。ヒート前に尾頭くん(田岡なつみのボードのシェイパー)と何処にしようって作戦会議してて。ファイナルデイは思い切り楽しみます。20点目指します。」
浜瀬海
クラシカルな部分も散りばめ、流れるような、軽やかなサーフィン。これが浜瀬スタイルだ。一人、クォリティーの違うサーフィンを魅せた。
「ちょっとスウィッチ入っちゃいました。普段なら、余裕を持っていけるんですけど、スコア聞いて燃えちゃいました。波も凄く良くって。技出しすぎちゃいました。笑
今回乗っているボードは昨年の茅ヶ崎の大会で優勝した時に使っていたボードでウイニングボードでメチャクチャ気に入っています。
井上鷹
こちらも自由な演技の鷹スタイル。しかし、試合では板が壊れて、ダッシュで交換。それでも難なくラウンドアップはお見事です。
尾頭信弘
一人左奥へ移動して、特大セットをゲット。張る波を捕まえ、ノーズの演技を繋ぎながら3回決める真骨頂にエクセレント8点。会場からも割れんばかりの歓声が上がる。
海からはじめるサステナブル・プロジェクト「ReWave」。会場にいる選手、スタッフ、スポンサー様の社員の方々と全員でのビーチクリーン。
サイズアップのブレイクに加え、トップシードの登場で会場も大いに盛り上がる。
Abemaのライブ放映が流れていて、実際の試合の解説を会場でも聞くことができる。
武川慎
ルーキーオブザイヤーも狙えるポジションにいる、今年16歳の武川。今回からトップシードとなり、ラウンド4からの出場で戸惑ったというが、しっかりと彼らしいパフォーマンスを最後には見せて1位でラウンドアップ。
「前半ちょっと焦りました。でも来るまで待つかなって感じでした。前回まではラウンド1からだったので、それの方がやりやすかったですね。」
吉川広夏
8.50を含む、トータル15.37をスコアして1位で勝ち上がった4度のJPSAロングボード女子グランドチャンピオンの吉川。
「やっと出番が来たって感じでした。ちょっと波数が少なかったので、前のヒートも右も左もバンクがあって、どこで波を待とうか迷いもあったんですけど、自分が選んだ場所にタイミング良く来てくれたのでよかったです。」
菅谷裕美
今回の台風の目と言われている菅谷裕美はセミファイナル進出。復帰戦で表彰台を狙いたい。「ここ勝たなきゃって、焦ってしまいました。すごい疲れてます。笑
逆転されたって聞こえて、これはマズイと思って、頑張りました。試合の時は主人に子供の面倒は見てもらっています。普段から良く見てもらっているんです。」
柳本聖真
徳島・小松海岸の20歳の柳本聖真 。エクセレントの8.33と 6.50をスコアしてトップシードを抑えてR4をトップでラウンドアップした「頑張りました。テンション上がって、おかしくなりそうです。笑
超気持ちよかったです。最後は負けたくないっていう気持ちと同時にガッツポーズが出ちゃいました。ラウンド1からアンダープライオリティの時に波が回ってくる感じでした。」
ユージン・ティール
2005、2011、2013年度 ロングボード男子グランドチャンピオンのユージン。「今回楽しんでやれている。」と言っていたが、ラウンド4で惜しくも敗退となった。
秋本祥坪
ラウンド5へ勝ち進んだ秋本。今回はいつもと違うシェイパーの板に乗って参戦。
「ライトを狙っていたんですが、風が左から来るんで、ライトは良さそうに見えて、ちょうど正面にカレントがあって、そこでちょっと止まるんで。レフトの方が綺麗に張ってくるかなって感じでした。ファーストヒートでちょっと硬かったすね。」
櫻井凰太
新しい時代を予感させる櫻井凰太のサーフィン。今回はR4で浜瀬、井上鷹の前に敗れた。
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■9/16 (金) 大会予備日
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【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSA2022 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ロングボード第3戦
クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ
- 期日/9月14日(水) ~ 9月15日(木) 予備日:16日(金)
- 会場/神奈川県茅ヶ崎市 茅ヶ崎パーク(ヘッドランドビーチ)
- JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/