JPSAロングボード第3戦「クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ」開幕。菅谷裕美と田岡なつみが高得点

田岡なつみ

今日から2日間の予定で JPSA ロングボード第4戦「クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ」が湘南の茅ヶ崎パークで開催。今やロングボードのエントリー数は大幅に増えて、今回は全部で55ヒート。波のコンディションも含め、予備日を使う可能性もあるとのこと。

その会場の波のコンディションは、朝一は満潮で全く波は割れず、スネのうねり。干潮が昼ということで10時半までオンホールドで待機し、10時40分から試合開始と告げられた。

 

今後のヒート数を考えてダブルバンクで進行することがコールされ、まずは割れ出した右側のバンクからスタート。追って左側のバンクも試合が開始された。

 

小熊 海ノ介

女子はR-1、R-2までの8ヒートを消化。男子はR-1,R-2のH-8まで行ったところで、波数が少なくなり本日のスケジュールは終了となった。

台風14号からのスウェルを期待したものの、台風の位置が悪くウネリは入らず。風と潮に左右されるコンディションに選手は右往左往という感じでした。波が張らないから、走っても何も演技ができないのはざら。

 

櫻井 凰太

ノーズに足かけても、そこはもうインサイドでそのまま岸に駆け上がることも。なので、セットの見極めが大事であり、さらにエンドセクションの処理を上手くできた選手が勝ち上がった。

 

菅谷裕美

 

今日のハイポイントは今回が復帰戦となった女子の菅谷裕美。R-1のH-1から登場し、エクセレントの9.50ポイント。合計 15.83ポイントでトータルハイエストも獲得。

 

田岡なつみ

 

それに続くのが、海外遠征でJPSA第2戦をスキップしたことで、R-2からの出場となった田岡なつみ。9.00、6.00でトータル15.00ポイントと男子を抑えて、この2人だけが15点以上を叩き出した。

 

2022茅ケ崎市長杯からワイルドカードをゲットして、ローカルAMシードで出場の星野千帆

 

今回のAMシードの今日の結果から。男子は倉田崇、青木大幸、高尾佳宏、今井康平にローカルAMシードに久保健一で5名。女子は瀬下絵里子、吉川未来、仲西華奈子に同じくローカルAMシードの星野千帆が加わり4名。

公認プロ資格の獲得はR-4を勝ち上がるか、1ウェイブで7点、もしくはベスト2のスコアで11点以上出した選手が獲得できる。

 

2022茅ケ崎市長杯からワイルドカードをゲットして、ローカルAMシードで出場の久保健一

 

男子でR-1を勝ち上がったのは倉田崇、今井康平、久保健一の3名。しかし、倉田崇、今井康平はR-2で敗退。久保健一はH-11で明日へ順延となった。

 

瀬下絵里子

 

女子は瀬下絵里子がR-1で 6.00、6.67でトータル12.67ポイントを出して、一発合格。おめでとう!

 

吉川未来は吉川広夏の妹

 

仲西華奈子、星野 千帆はR-1で敗退するも、吉川未来はR-1,R-2をラウンドアップでR-3へ駒を進めた。

 

公認プロ資格獲得者:瀬下絵里子

「合格しました。嬉しいです。去年から受けていました。今日は師匠も見に来てくれました。後半点数が伸びて良かったです。今後は試合に出続けて、自分のサーフィンが出せるように頑張ります。」

 

 

明日の朝も潮で波が割れていないということで、招集を遅らせるとコール。集合は朝の9時となった。

 

菅谷裕美
久しぶりの試合とは思えない戦いぶり。足さばきにノーズのひっぱり具合は、今までと変わらず冴えていました。出産を経て、2年ぶりに試合復帰を果たした菅谷裕美がコメント。

「この試合に向けて、朝早く起きて1時間だけサーフィンするというのを毎日続けていました。試合では緊張で息が上がってしまいましたね。今回は茅ヶ崎に向けてシングルフィンをお借りして出場しました。」

 

田岡なつみ
このプアーな波をノーズだけでなく、マニューバーもこなす。それもこれもボードコントロールが長けているから。

 

9ポイントを含む、トータル15.00をスコアした田岡なつみ。「あの波でやれることをやったって感じでした。あとハングテン入れられば、もうちょっと良かったと思うんですけど、そんな余裕はなかったですね。風と流れというか、ちっちゃいコブが幾つかあって、それに苦戦しました。

 

使用している板はいつものオレンジ色の板で、今年はこれで出るって決めています。調子も良いので、このままこの板で行こうかなって思っています。スポンサーも決まって、モチベーションも上がっていて、今一番良い状態なので、このまま優勝目指して頑張りたいと思います。」

 

R-2 H-8は逆転につぐ逆転。2位で明日のラウンド3へつなげた藤井辰緒
小熊海ノ介

父親の影響で、伝説のパンクバンド、セックス・ピストルズの2代目ベーシスト。シド・ヴィシャスに憧れているという小熊は、胸元から見える南京錠のネックレス「シド・チェーン」がクール。

「良い波乗れて行けたなって感じでした」と7.50をスコアした波を振り返る。「波が小さくて難しくて、どの波乗れば良いか分からなかったです。」

石井乃亜
ラウンド2ではヒートのベストスコア6.67を持ちながらも、最後の最後で逆転されてしまい悔しい敗退。

櫻井凰太
「今日は難しい波でした。波がグシャグシャして、いまいち決められなかった感じでした。」と言いながらもラウンド2を1位通過。

櫻井鳳二
凰太の双子の兄、鳳二はラウンドアップならず。

井上直樹
「ノーズライディング出来る波は来てましたね。ただコンビネーションするには距離が足らない。ハンテンできればやりたいと思ってました。」
畑雄二
ワイドテールのシングルフィンで妙技を見せた2014年度 ロングボード男子グランドチャンピオンの畑。

「良い波を掴んだのに、何もないところで転んでしまう。自分がおじさんに近付いているって思いました。笑 今までは絶対転けないところで2、3回転けたんで。緊張を感じるようになってしまいました」

ロングのMCと言えば、安積さんとマミさんのコンビ。
モーニングショーで今日の波の状況を説明する石塚晃コンテストディテクター。
抗原検査で陰性確認が取れた者のみが、続いて検温を行い、出場許可のリストバンドがもらえる。
ダブルバンクでの進行にジャッジブース、プライオリティパネルもそれぞれ用意。

 

 

【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSA2022 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ロングボード第3戦

クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ

期日/9月14日(水) ~ 9月15日(木) 予備日:16日(金)
会場/神奈川県茅ヶ崎市 茅ヶ崎パーク(ヘッドランドビーチ)
JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/