リップカールWSLファイナルに出場するWSLファイナル5の記者会見が行われ、五十嵐カノアが記者会見に登場。

五十嵐カノア © WSL / Ryder

ロウワー・トレッスルズ、サンクレメンテ、カリフォルニア(2022年9月6日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)のファイナル5が、2022年の世界タイトルをかけて、カリフォルニア州サンクレメンテのロウワー・トレッスルズで行われるリップカールWSLファイナルでバトルの準備万端。全員が記者会見に登場した。

 

1日開催の勝ち抜き戦となる世界チャンピオン決定戦は、現地時間で2022年9月8日から16日の間にWSL ツアー&コンペティション・チームによって決定された波のベストデーに実施される予定だ。

 


イベント期間の気になる波のコンディションは、今週の後半から週末にかけて、ハリケーン「ケイ」による波、風、天候の影響が予想され、非常にダイナミックな予報が出ている。イベント期間の最初の数日間は最大級の波が予想されているが、イベント期間中の最後の数日間もまずまずの波が期待できそうとのこと。

 

 

WSLファイナルを戦う選手が記者会見に登場

 

 

WSLチャンピオンシップ・ツアー(CT)は、多種多様な非常にコンペティティブなアスリートで構成されており、今年のリップカールWSLファイナルには、ジャック・ロビンソン(AUS)、イーサン・ユーイング(AUS)、五十嵐カノア(JPN)、ブリサ・ヘネシー(CRI)といったニューフェイスたちがステージに立つことになる。

 

これらのアスリートたちは、それぞれが新鮮でエキサイティングな魅力を持っており、誰が頂点に立つのかに注目が集まっている。しかし、彼らの前に立ちはだかるのは、昨年もWSLファイナル5に残った選手たちだ。

 

 

リップカールWSLファイナルのコンペティター

 

カリッサ・ムーア© WSL / Ryder
カリッサ・ムーア© WSL / Smorigo

 

カリッサ・ムーア(HAW)

 

女子のトップ・シードとしてリップカール WSLファイナルに出場するのは、現役のワールド・チャンピオンであり、オリンピック・ゴールド・メダリストのカリッサ・ムーアだ。

 

5度のWSLワールド・チャンピオンの彼女は、今シーズン、Billabong Pro Pipelineで2位でシーズンをスタートし、その後Oi Rio Proで優勝し、勝利のフォームを続けている。

 

ムーアは、昨年、初開催となった2021 リップカールWSLファイナルで5度目のワールド・タイトルを獲得し、ここローワー・トレッスルズで彼女の常識を覆すパワー・サーフィンを解き放ち、再びワールド・チャンピオンのタイトルを保持することを望んでいる。

 

「私は、このポジションにいること、そしてもう1つのチャンスがあることに本当に感謝しています。とにかく自分のベストを尽くして、何が起こるか見てみたいです」と、ムーアは言った。

 

フィリッペ・トリード © WSL / Nolan
フィリッペ・トリード(BRA) © WSL / Smorigo

 

フィリッペ・トリード(BRA)

 

マッシブ・ムーブ、特にエアリアルの領域でプログレッシブ・サーフィン・ムーブメントのリーダーであるフィリッペ・トリードは、素晴らしいCTシーズンを終え、男子のトップシードとしてリップカールWSLファイナルに入る。

 

トリードは今シーズン、リップ・カール・プロ・ベルズビーチとOiリオ・プロで優勝し、MEOプロ・ポルトガル、クイックシルバー・プロGランド、サーフシティ・エルサルバドルプロで準優勝と、常に表彰台に立ち続けてきた。

 

2021年、彼は最終目標である世界タイトルに近づき、昨年のリップカールWSLファイナルでガブリエル・メディーナとタイトルマッチを行ったが、最終的には届かず、その年は世界第2位でフィニッシュ。そして今年、彼はリベンジを果たすべく戻ってきた。

 

「WSLファイナルに再び参加できて、本当に嬉しいです」と、トリードは言った。「昨年、初めて開催されたファイナルは、とてもクールでした。何が起こるか分からない多くの期待で、結果的に素晴らしいイベントとなり、過去最高を達成することができました。この地に戻り、家族や友人と過ごし、大好きなサーフィンができることは幸せです。待ち切れません。」

 

ジョアン・ディフェイ© WSL / Ryder
ジョアン・ディフェイ WSL / Brent Bielmann

 

ジョアン・ディフェイ(FRA)

 

女子の第2シードは、ロキシー・プロGランドで優勝、Oiリオ・プロで2位となり、WSLファイナル5へのスポットを確保したジョアン・ディフェイ。

 

ディフェイは、2021年にWSL ファイナル5に進出したが、マッチ3でサリー・フィッツギボンズ(AUS)に敗退しており、今回が2度目のリップカールWSLファイナルへの出場となる。

 

リユニオン島のサーファーは、よりプログレッシブなサーフィンを追求し、ここローワー・トレッスルズでライバルにプレッシャーをかけることは間違いないだろう。

 

タティアナ © WSL / Ryder
タティアナ© WSL / Poullenot

 

タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)

 

また、今年リベンジを狙うのが、昨年ムーアに敗れ準優勝となったタティアナ・ウェストン・ウェブだ。ウェストン-ウェブは、MEO Pro ポルトガルとJ-Bay コロナ Openで優勝するなど、その実力を何度も証明してきた、世界の波で成功を収めているサーファーの一人である。彼女はこの勢いのまま、ブラジル人女性初の世界タイトルを獲得することを目指す。

 

イタロ・フェレイラ © WSL / Nolan
イタロ・フェレイラ WSL / Heff

 

イタロ・フェレイラ(BRA)

 

ブラジルの代表を締めくくるのは、2019 WSLワールド・チャンピオンとオリンピック・ゴールド・メダリストのイタロ・フェレイラ。フェレイラは、昨年より1つ下の世界No.4として、リップカールWSLファイナルに入る。今シーズンは優勝こそなかったものの、セミファイナル進出の安定感と爆発的なサーフィンでファイナル5入りを果たした。

 

ステファニー・ギルモア © WSL / Ryder
ステファニー・ギルモア(AUS)Credit: © WSL / Dunbar

 

ステファニー・ギルモア(AUS)

 

レイン・ビーチリー(AUS)と並ぶ7つの世界タイトルを持つステファニー・ギルモアは、史上最多の女子世界タイトルとなる8つ目のタイトルを狙っている。地球上で最もスタイリッシュなサーファーの一人として知られる彼女のアプローチは、卓越した正確さとテクニカルなノウハウに裏打ちされ、新たなパフォーマンスの基準となっている。ギルモアは女子のスタートとして、マッチ1でヘネシーと対戦する予定だ。

 

ジャック・ロビンソン © WSL / Nolan
ジャック・ロビンソン© WSL / Ryder

 

ジャック・ロビンソン(AUS)

 

ジャック・ロビンソンは、素晴らしい評価を得ており、今はコンペティティブな舞台でその実力を証明している。今シーズンはマーガレット・リバー・プロとクイックシルバー・プロGランドで連勝し、コロナ・オープンJベイでは2位となり、彼の輝きは増し始めている。世界ランキング2位でファイナルに臨む彼は、2013年のミック・ファニング以来、オーストラリアに優勝をもたらす男になるかもしれない。

 

「このポジションにいることに興奮し、感謝していますし、サンクレメンテに戻ってこれて本当に嬉しいです」とロビンソンは言った。「昨年はここで多くの時間を過ごしたので、このメンバーや世界最高峰のこのクルーの女子たちと一緒にいられて幸せです。楽しい一週間になることを楽しみにしています。」

 

イーサン・ユーイング© WSL / Nolan
イーサン・ユーイング© WSL / Poullenot

 

イーサン・ユーイング(AUS)

 

3度のWSLチャンピオンであるアンディ・アイアンズ(HAW)と比較されるスタイルを持つイーサン・ユーイング。そのフォームを維持しながらレールをキープし、パワフルなターンを繰り出す能力は、ローワー・トレッスルズというキャンバスでフルに発揮されるだろう。

 

クイーンズランド州ノースストラッドブローク出身の彼は、Corona Open J-BayでCT初優勝を果たし、ワールドタイトルを狙える存在になった。彼は今、リップカールWSLファイナルで世界ランキング3位となり、その存在を証明しようとしている。

 

 

ブリサ・ヘネシー © WSL / Ryder
ブリサ・ヘネシー© WSL / Poullenot

 

ブリサ・ヘネシー(CRI)

ブリサ・ヘネシーと五十嵐カノアは、タヒチでの素晴らしいパフォーマンスでWSLファイナル5へのスポットを獲得した。

 

ブリサ・ヘネシー(CRI)は、女子の中でタヒチで最も印象的なバレル・ライドを披露し、チョープーで結果を残し自らを証明した。今シーズン初戦のHurley Pro Sunset Beachで勝利を収めた彼女は、ここトラッスルズでさらに大きな勝利を手に入れたいと願っている。

 

 

五十嵐カノア © WSL / Ryder
Outerknown Tahiti Proでクオーターファイナル進出を決め、WSLファイナル5進出を決めた五十嵐カノア(JPN )。© WSL / Ryder

 

五十嵐カノア(JPN)

 

五十嵐は、ヒート終了間際に9.70(10点満点)を獲得し、ジャドソン・アンドレ(BRA)に勝利し、WSLファイナル5への最後のスポットを決めた。今、オリンピック・シルバーメダリストである彼はワールド・タイトル・リストに自分の名前を加えることを望んでいる。

 

五十嵐カノア© WSL / Nolan
五十嵐カノア© WSL / Ryder
五十嵐カノア© WSL / Ryder

 

「本当に信じられないような展開だった」とタヒチの大逆転について五十嵐が言った。「ヒート終盤にチャンスが来るような気がしていて、あの波が来たんです。あの壁を見たとき、この先2週間はこれで決まると思ったのを覚えています。

 

五十嵐カノア © WSL / Nolan

 

今頃、ローワーズではなく、ハンティントン・ビーチのノースサイドのショアブレイクでサーフィンしていたかもしれないので、あの波が僕の2週間とキャリアを大きく変えてくれました。あの瞬間は波がヒーローで、僕はただ自分のやることをしただけなんです。」

 

 

ライブ中継
リップカールWSLファイナルは、9月8日にオープンし、2022年9月16日までコンペティションウィンドウを保持します。このイベントはWorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、無料のWSLアプリでLIVE放送されます。