【速報!】五十嵐カノアが3位入賞。コナー・オレアリーは5位。CT第9戦「コロナ・オープンJベイ」大会最終日

ジェフリーズ・ベイ、東ケープ、南アフリカ(2022年7月15日金曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2022チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第9戦「コロナ・オープンJベイ」は、大会最終日。

 

コロナ・オープンJベイは、男子クオーターファイナルからスタートし、その後、男女セミファイナル、男女ファイナルが開催。スーパーチューブスの波は4~6フィート。素晴らしいコデンィションのファイナルデイとなった。

 

 

 

 

日本期待の五十嵐カノアは、クオーターファイナルのヒート2で世界チャンピオンでオリンピック金メダリストのイタロ・フェレイラと対戦。カノアはフォアハンドで、イタロはバックハンドで素晴らしいJベイの波ににチャージ。サイズはあるが流れが入って難しそうなコンディション。

 

両者ともスタートから6ポイントのライディングを決めて、カノアは6.83、イタロは6.00でゲームオン。カノアはセカンドウェイブで正確なターンを繰り出し7.10をマーク。ヒートスコア13.93としてヒートをコントロールする。

 

 

五十嵐カノア © WSL / Ryder

 

一方、イタロはフィニッシュを決められずスコアを伸ばせない。しかし後半に入り4本目の波に乗ったカノアのリーシュコードが切れて、板を流してしまうアクシデントが発生。ジェットスキーの助けを借りながらも一度ビーチに戻ることは、大きな時間のロスとなる。

 

そして、ラインナップに一人残されたイタロは、残り時間10分を切ってニード7.93で波を掴む。カノアはリーシュを取り替えてビーチを走っている。ソリッドなバックハンドターンをインサイドで決めてガッツポーズのイタロ。その波は9.00ポイントとなりカノアを逆転。カノアはニード7.91と追い込まれてしまう。

 

 

ビーチを走り、ラインナップに早く戻ろうとするカノア

 

ようやくラインナップに戻ったカノアだが、残り時間は5分を切っていた。優先権を持ってセットの最初の波を掴んだカノアは、アウトサイドでビッグターンを何度も繰り出し、インサイドではチューブライドをメイク。

 

ラストのクローズセクションもコンプリートしガッツポーズを見せるカノアは8.33をスコアして大逆転に成功。これはまさに追い込まれてプレッシャーを力に変えた五十嵐カノアの素晴らしい勝ちパターン。勝利の女神を呼び込んだ素晴らしい戦いだった。

 

 

腰を痛めた様子のイタロ・フェレイラ。ヒート中盤のクローズセクションでのワイプアウトで負傷した模様。容態が気になる。 © WSL / Ryder

 

 

コナー・オレアリー © WSL / Ryder

 

コナー・オレアリーは、ヒート3でブラジルのヤゴ・ドラと対戦。バックハンドで素晴らしいマニューバーを描くコナーは、クオーターでも変わらずスムースで大きなラインを見せる。

 

そして、コナーはバックハンドのドライブの効いたボトムターンからトップで大きなスプレーをあげ、スタートから6.83、4.00をスコアしてヒートをコントロールしていく。

 

しかし、後半に入りヤゴがインサイドでのクローズセクションでのビッグリエントリーを2発メイクして8.50をスコアして大逆転。さらにバックアップを6.00まであげコナーとの差を広げていく。

 

 

 

残り時間は5分を切りコナーのニードスコアは7.68と追い込まれた。さらにドラはバックハンドのフルローテーション・エアをメイク。リードを広げてセミファイナルへ。コナーはブラジルに続き2戦連続で5位でフィニッシュとなった。

 

後半戦のコナーの活躍は目を見張るものがある。この調子でタヒチの最終戦でも素晴らしいパフォーマンスを見せて欲しい。

 

 

 

 

 

男子セミファイナルのヒート1で五十嵐カノアは、現在世界ランク2位でWSLファイナル5のスポット確定したジャック・ロビンソンと対戦。

 

朝のコンディションから少しサイズダウン傾向で、マッシーなコンディション。そんな中でもカノアは、しっかりとチューブになる波を見つけてバレルをメイク。スコアは以外と伸びずに5.67をスコア。一方ジャックは、ボードが壊れてしまってボードチェンジ。ロスタイムもほとんどなくラインナップに戻った。

 

 

五十嵐カノア

 

後半に入り、カノアは得意のレイバックスラッシュを3発決めて、インサイドではバレルをメイク。7.50という高得点をマーク。それに対しジャックも7.70をスコアして応戦する。残り時間5分となり、ヒートスコア13.17のカノアが僅かにリード。ジャックのニードは5.47と完全に逆転可能なスコアだった。

 

 

カノアは優先権を使って波を掴むが技をかけられずにプルアウト。逆にジャックは、その後に入ったサイズのある波を掴み、ビッグカービングとインサイドのクローズ・セクションでのビッグ・ロールインをメイク。8.10 というエクセレントをスコア。

 

 

逆転されたカノアも直ぐさま波を掴んでチャージするもスコアは伸ばせず。そのままタイムアップ。惜しくもファイナル進出を前にセミファイナルで敗退となった。

 

それでも後半戦初の3位入賞を果たし、次のタヒチでの最終戦へとつながる素晴らしい結果でフィニッシュとなった。この調子で次のタヒチでも結果を残しWSLファイナル5に残って、ワールドタイトルをかけて戦って欲しい。がんばれ!カノア!

 

 

 

大会の結果などは後ほど更新されます。

 

 

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。