タヒチ、フレンチ・ポリネシア(2022年8月16日火曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2022チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第10戦「Outerknownタヒチプロ」は、何日もコンディションが不十分だったためスタート出来なかった。
今日はクリーンな3~4フィートの波の中で、女子のオープニング・ラウンドが終了し、コンペティションがようやくスタートした。
本日はコンディションが上向くのを待って、昼までオンホールドの末に開幕。短いながらも女子がチョープーのレフト・バレルに帰って来た歴史的な一日となった。
現世界チャンピオンのカリッサ・ムーアが初日を制す
この日の第2ヒートでは、5タイムWSLチャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)とローカル・ワイルドカードのヴァヒネ・フィエロ(FRA)の注目の2人が、CTルーキーのガブリエラ・ブライアン(HAW)と対戦。
フィエロとムーアは、35分の対戦でセットウェイブのチューブを見つけ、素晴らしいパフォーマンスを披露。フィエロは、ベスト・ライドでロング・ホロー・ピットにストロークして6.90(10点満点)をマークした。
一方で、2本のビッグバレルを見つけ、エクセレントな7.87を含む13.84(20点満点中)の2本の波のコンビネーションをスコアしたムーアが圧倒的な勝利を収めた。
ムーアは、オープニング・ラウンドのシングルウェーブ・ハイエスト・スコアと2ウェーブ・トータル・ハイエスト・スコアをマークした。
「今回のイベントに向けて数ヶ月間、緊張が続いていたので、やっとタヒチでの初ヒートでサーフィンが出来て最高でした」とムーアは言った。
「このイベントにはトップシードで出場し、ヴァヒネ(フィエロ)と対戦する可能性が高い事は分かっていました。
ここ数ヶ月、彼女のクリップを見たり、彼女がここで掴んできた波を見てきましたが、彼女は本当にチョープーの女王なので、このヒートで勝てて嬉しいです。そして、ファイナル5で上位に食い込むことができたので、とても興奮しています。」
WSLファイナル5のシナリオは、タヒチで。
WSLチャンピオンシップ・ツアー・シーズンのファイナル・イベントとして開催される「Outerknownタヒチプロ」は、来月ローワー・トレッスルズで行われる世界チャンピオン決定戦「リップカールWSLファイナル」に向けて、出場できる5枠を獲得できる最後のチャンスとなる。
今日の結果で、カリッサ・ムーア(HAW)は、そこでのNo.1シード・スポットを決め、ジョアン・ディフェイ(FRA)もトップ5へのスポットを決定しており、残すは3スポットのみとなっている。
ステファニー・ギルモア(AUS)は、この日のオープニング・ヒートで勝利し、クオーターファイナル進出を決め、トレッスルズへの参戦と記録的な8度目のワールドタイトル獲得に一歩近づいた。
「正直言って、あのヒートではとてもナーバスでエキサイトしていました」とギルモアは言った。
「私たちはお互いに “よし、行こう “と言っているような感じで波待ちしていて、とてもクールだった。私たちがこうしてチョープーでベストを尽くす機会を得たことは、本当に素晴らしいことです。
ヒート中は本当にスローだったので、とにかく忙しく動き回り、ターンでスコアを稼ぎ、もしバレルが来たら正しい場所にいることを願うという戦略で、それがうまくいきました。
特にヒートはストレスがたまるものでした。というのも、あのヒートにはブリサ(ヘネシー)がいて、私たち2人はファイナル5への進出を争っているんです。なので、あのヒートは特に緊張しました。2人にとって本当に重要なヒートでした。
ギルモアが勝ち進み、2名のサーファーが既にファイナル5が確定している中で、数字的チャンスが残っているサーファーがいる。
タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、ブリサ・ヘネシー(CRI)、レイキー・ピーターソン(USA)、タイラー・ライト(AUS)、ガブリエラ・ブライアン(HAW)、イザベラ・ニコルズ(AUS)といったサーファーは、と今日クォーターファイナルに進むことができず、全員敗者復活ラウンドで戦うことになって、既存のスポットやWSLファイナルのスポットを失う可能性がある。
マークスとコンローグが優位に立つ。
ここ数年、何度もチョープーを訪れているグーフィーフッターのキャロライン・マークス(USA)は、ここタヒチのレフトハンドのスラブに明らかに適合性を持っている。
そんな彼女の経験はオープニング・ラウンドのヒート3で発揮され、ジョアン・ディフェイ(FRA)とタイラー・ライト(AUS)を相手にロング・チューブをメイクして、ソリッドな勝利を収めたのだ。
マークスは、ソリッドなバレルで自分をプッシュし、今年のCT初優勝を目指し、スウェルのサイズアップが予想される中、今後のヒートを楽しみにしている。
「ここでの最初のヒートは、本当にエキサイティングでした」とマークスは言った。
「これは自分にとって夢のような時間です。私は子供の頃からこのことを考え、ここで男子サーファーを見て育ち、この波がどんなに恐ろしく威圧的なものかを知っていました。
予報を見ると、とてもエキサイティングで、スタートまで長い間待ちましたが、タヒチはとても美しいところなので、みんな楽しんでいます。波が来れば本当に楽しいのですが、少しスローな感じで、これから良くなっていくでしょう。」
マークスは、クオーターファイナルで同じUSA代表のコートニー・コンローグ(USA)と一緒に戦うことになる。
ヒート4でコンディションがスローダウンしたため、イベント主催者はイベントをスタンバイさせ、明日8月17日(水)7時5分の競技スタートを目指し、6時45分にコールする。
現地時間の 2022年8月17日6時45分 は、
日本時間の 2022年8月18日1時45分です。
Outerknownタヒチプロ・ウィメンズ・オープニング・ラウンド1結果。
HEAT1:ステファニー・ギルモア(AUS)7.50 DEF.
ブリサ・ヘネシー(CRI)5.60、イザベラ・ニコルズ(AUS)2.67
HEAT 2:カリッサ・ムーア(HAW)13.84 DEF.
ヴァヒネ・フィエロ(FRA)11.73、ガブリエラ・ブライアン(HAW)1.63
HEAT3 キャロライン・マークス(USA)9.50 DEF.
ジョアン・ディフェイ(FRA)6.20、タイラー・ライト(AUS)3.80
HEAT 4:コートニー・コンローグ(USA)7.77 DEF.
タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)7.44、レイキー・ピーターソン(USA)4.90
Outerknownタヒチプロ・ウイメンズ・敗者復活ラウンド・マッチアップ
HEAT1:ジョアン・ディフェイ(FRA) vs. ヴァヒネ・フィエロ(FRA)
HEAT 2:ブリサ・ヘネシー(CRI) vs. ガブリエラ・ブライアン(HAW)
HEAT 3:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA) vs. イザベラ・ニコルズ(AUS)
HEAT 4:レイキー・ピーターソン(USA) vs. タイラー・ライト(AUS)
Outerknownタヒチプロ・メンズ・オープニング・ラウンド1マッチアップ。
HEAT1:イタロ・フェレイラ(BRA)、マシュー・マクギリブレイ(RSA)、ヤゴ・ドラ(BRA)
HEAT2:イーサン・ユーイング(AUS)、バロン・マミヤ(HAW)、カウリ・ヴァースト(FRA)
HEAT3:ジャック・ロビンソン(AUS)、ナット・ヤング(USA)、ミシェル・ブーレーズ(FRA)
HEAT4:フィリッペ・トレド(BRA)、ケリー・スレーター(USA)、ネーザン・ヘッジ(AUS)
HEAT5:グリフィン・コラピント(USA)、ジョーディ・スミス(RSA)、ジャドソン・アンドレ(BRA)
HEAT6:五十嵐カノア(JPN)、カイオ・イベリ(BRA)、ジャクソン・ベイカー(AUS)
HEAT7:カラム・ロブソン(AUS)、サミュエル・プポ(BRA)、セス・モニーツ(HAW)
HEAT8:ミゲル・プポ(BRA)、コナー・オリアリー(AUS)、ジェイク・マーシャル(USA)
Outerknownタヒチプロで現地時間8月11日から21日までworldsurfleague.comでライブ中継されます。
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/ct/11/outerknown-tahiti-pro