2024年パリ五輪にサーフィン競技が7日のIOC理事会で実施種目として決定。会場はタヒチのチョープーに決定

パリ五輪のサーフィン競技会場となるタヒチのチョープー Photo: WSL

世界で最もヘヴィーな波の1つが今日、オリンピック・サーフィン会場として正式に確認された。国際オリンピック委員会(IOC)は7日の理事会で2024年パリ五輪の実施種目と出場枠を決定し、ブレイクダンスが初採用。サーフィン、スケートボード、スポーツクライミングが東京五輪に続いて選ばれた。

 

2024年パリ・オリンピックのサーフィン会場として、タヒチのチョープーがリストするという決定は、1年前にオリンピックの組織委員会によって最初にフラグが立てられ、3月に国際オリンピック委員会(IOC)によって承認されていた。しかし、この正式な発表は、パリから15,000km以上離れた世界で最も有名で悪名高い波の1つでオリンピック・サーフィンを開催するという決定が固まっていることを意味する。

 

「IOCが2024年のパリ・オリンピックにサーフィンを加えたことを正式に承認したことを嬉しく思います。国際サーフィン連盟の世界的なサーフィンスポーツへの取り組みに感謝したいと思います」とWSLのCEO、エリック・ローガンがコメント。 

 

「これは私たちのスポーツにとって、そして特に世界最高のサーファーであるアスリートにとって本当に素晴らしい機会です。東京とパリは、彼らがサーフィンというスポーツを披露し、世界の舞台で彼らのプロフィールを成長させるための素晴らしいプラットフォームになるでしょう。」

 

「サーフィンはオリンピックの新時代に最適であり、タヒチを会場としてオリンピックプログラムに私たちのスポーツを選択することは、パリ2024の創造的で包括的な精神の証です」とISAのフェルナンド・アギーレ会長はコメント。 「この決定は、ゲームのホスティングに新しい革新的なアプローチを適用するというIOCのより広い目的とも一致しています。」
2024年パリオリンピックは、2024年7月26日から8月11日までの17日間、フランスのパリで開催される予定のオリンピック競技大会。

 

伝えられるところによると、IOCは、開催都市から遠く離れた場所で行われるサーフィン大会について懸念を抱いていた。 ホセゴーやビアリッツを含む他の4つのフランスのサーフタウンの名前も上がる中で南太平洋のタヒチに決まった。

 

サーファーは大会の最初の週に試合を行い、その後パリのオリンピック村で2週目を過ごし、閉会式に参加することになる。

 

今回の決定で重要なのは、男子と女子の両方がタヒチのチョープーで戦うこと。ワールドサーフリーグは、2021年から女子のチャンピオンシップツアーをタヒチのチョープーで行うことも発表。

 

最後にタヒチのチョープーで女子のCTイベントが行われたのは2006年だったが、最近ではキャロライン・マークス、カリッサ・ムーア、レイキー・ピーターソンといった女性サーファーが、フィジーやタヒチなどのヘヴィーなリーフスラブをチャージしており、女子のパフォーマンスが格段に上がっていることを証明している。

 

世界的に有名なリーフブレイクであるチョープーは、ワールドクラスの波として知られ、出場選手はもちろん、見る側にとっても非常にエキサイティングな試合が期待される場所である。だが、この波は非常に危険な波としても知られており、想像を絶する波が立つ場所。そんな場所で行われるオリンピック。どれだけのサーファーがこの波を滑ることが出来るのか。どんな選考方法で代表が決定できるのだろうか。

 

また、選手村は一時的なプレハブ・ハウスで構成される予定。これは、環境への影響を最小限に抑えるために、競技後に取り壊されるというもの。美しい自然が多く残っているタヒチだけに、環境保護の観点も注視して大会運営が行われていくようだ。