CT第10戦Outerknownタヒチプロ直前情報、来週はダブルオーバーヘッド以上のコンディションになる可能性大

2022年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第10戦「Outerknownタヒチプロ」がタヒチのチョープーにおいて、2022年8月11日から21日までのコンペティション・ウィンドウで開催される。

 

この「The End of the Road」として知られるチョープーでの大会で、リップ・カールWSLファイナルへの出場権を獲得し、ローワー・トレッスルズで世界タイトルを争う男子ファイナル5、女子ファイナル5を決定する大事な戦いとなる。

 

 

ファーストコールは現地時間の 2022年8月11日7時、日本時間の 2022年8月12日深夜2時です。

 

 

来週はダブルオーバーヘッド以上になる可能性

 

 

 

発表になった大会期間中の波予報では、イベント期間前半の波はスローで、後半は波がサイズアップし、17日から19日にかけてソリッドになる可能性が期待されている。

 

ただ後半はコンディションが不安定になる可能性も否めない。だが風向きが良い時間帯がある可能性があるようで今後の予報に注目していきたい。

 

来週15日(月)後半から16日(火)にかけてファンサイズのスウェルが入り、17日(水)から19日(金)にかけて、さらに強いスウェルがタヒチへ入る予報が出ているので期待したい。

 

 

 

 

ワイルドカードや欠場者の最新情報

 

既にヒート組は発表になっている。ローカルトライアルも行われてカウリ・ヴァーストが本戦の出場権を獲得した。

また女子ではタヒチアンのヴァヒネ・フィエロがローカルワイルドカードを獲得。彼女にとって3度目のCTイベントの出場となる。彼女のこの波での経験がどのように試合に生かされるか注目だ。

またブラジルのイベント膝に怪我を負ってリハビリを続けているガブリエル・メディーナは今回のタヒチも欠場が決定。リプレイスでベテランサーファーの元CTコンペティターでOuterknownチームライダー、ネイザン・ヘッジが2014年以来のCT出場を決めている。


また、不調が続くコロへ・アンディーノ(USA)は今回も欠場で、南アフリカで3位タイとなったヤゴ・ドラが出場。

Gランドで怪我を負ったジョン・ジョン・フローレンスは、当初はヒート表に名前があり、今回復帰の噂も流れたが蓋を開けてみれば欠場で、リプレイスでタヒチ出身の元CTサーファーであるミシェル・ボウレズが出場することになった。

 

 

タヒチでWSLファイナル5が決定

 

 

 

ここまで9つのイベントを戦ってきた世界最高のサーファーたちは、タヒチに降り立ち、地球上で最も過酷な波のひとつで、WSLファイナル5を決定する凄まじい戦いを繰り広げられる。

 

泣いても笑っても残り1つのイベントとなり、WSLファイナル5入りの戦いに男子は11人、女子は9人に可能性が残されている。

 

男子のランキングのトップはフィリッペ・トリードで、バレル・ライダーのエキスパートであるジャック・ロビンソンが2位で、この二人のWSLファイナル5入りは確定。女子ではランキング1位のカリッサ・ムーアと2位のジョアン・ディフェイもファイナル5入りが決まっており、男女共残り3枠を誰が手にするのかに注目が集まる。

 

 

https://www.worldsurfleague.com/athletes/rankings

 

 

カノアとグリフィン

 

五十嵐カノア WSL / Heff

 

最も白熱するバトルとして、リップカール WSLファイナルの最後のスポットをめぐるグリフィン・コラピントと五十嵐カノアの戦いにも注目が集まる。

 

前回のJベイでは3位入賞を果たした五十嵐カノアは、世界ランク6位をキープ。5位のグリフィン・コラピントとの差は僅か1275ポイント。

 

グリフィン・コラピント © WSL / Nolan

 

だがカノアは、タヒチでグリフィン・コラピントを抜き、WSLファイナル5のスポットを獲得するために、好成績を残すことが必要だ。オープニングラウンドでは、グリフィン・コラピントはH5、五十嵐カノアはH6、調子を上げているコナー・オレアリー (AUS)はH8に登場予定だ。

 

 

16年ぶりに女子のチャンピオンシップ・ツアーがチョープーで開催

 

2019年にチョープーでサーフするタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)© WSL / Dunbar

 

16年ぶりに女子のチャンピオンシップ・ツアーがチョープーで開催される。2000年から2006年にかけてのここで行われたコンテストでは、ビッグウェーブのスター、ケアラ・ケネリーが3勝、7度の世界チャンピオン、レイン・ビーチリー、2004年の世界チャンピオン、ソフィア・ムラノビッチ、チェルシー・ヘッジスとメラニー・レッドマン-カーがそれぞれ1勝を挙げている。

 

最も興味深いオープニング・ラウンドの戦いは、タティアナ・ウェストン・ウェブ、レイキー・ピーターソン、そしてコートニー・コンローグのヒート4だ。

 

Jベイで優勝したばかりのタティは、勢いとヘビーコンディションでの貴重な経験の両方を味方につけている。しかし、世界ランキング6位のレイキー・ピーターソンは、WSLファイナル5の最後のスポットを獲得するため、すべてを賭けることになるだろうし、コートニー・コンローグは、常にチャレンジすることを期待できる。今回誰が、その栄冠を掴むのかにも注目が集まる。

 

 

Outerknownタヒチプロメンズオープニングラウンド1マッチアップ。
ヒート1:イタロ・フェレイラ(BRA)、マシュー・マクギルブレイ(RSA)、ヤゴ・ドラ(BRA)
ヒート2:イーサン・ユーイング(AUS)、バロン・マミヤ(HAW)、カウリ・ヴァースト(FRA)
ヒート3:ジャック・ロビンソン(AUS)、ナット・ヤング(USA)、ミシェル・ブーレーズ(FRA)
ヒート4:フィリッペ・トリード(BRA)、ケリー・スレーター(USA)、ネーザン・ヘッジ(AUS)
ヒート5:グリフィン・コラピント(USA)、ジョーディ・スミス(RSA)、ジャドソン・アンドレ(BRA)
ヒート6:五十嵐カノア(JPN)、カイオ・イベリ(BRA)、ジャクソン・ベイカー(AUS)
ヒート7:カラム・ロブソン(AUS)、サミュエル・プポ(BRA)、セス・モニーツ(HAW)
ヒート8:ミゲル・プポ(BRA)、コナー・オリアリー(AUS)、ジェイク・マーシャル(USA)

Outerknownタヒチプロ・ウイメンズ・オープニング・ラウンド1のマッチアップ。
ヒート1:ステファニー・ギルモア(AUS)、ブリサ・ヘネシー(CRI)、イザベラ・ニコルズ(AUS)
ヒート2:カリッサ・ムーア(HAW)、ガブリエラ・ブライアン(HAW)、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)
ヒート3:ジョアン・ディフェイ(FRA)、タイラー・ライト(AUS)、キャロライン・マークス(USA)
ヒート4:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、レイキー・ピーターソン(USA)、コートニー・コンローグ(USA)

 

Outerknownタヒチプロで現地時間8月11日から21日までworldsurfleague.comでライブ中継されます。

https://www.worldsurfleague.com/events/2022/ct/11/outerknown-tahiti-pro