ステファニー・ギルモアとグリフィン・コラピントがサーフシティ・エルサルバドルプロ で優勝。カノア5位を維持

優勝したグリフィンとステファニー© WSL / Nolan
  • ギルモアがCT33勝目で自己記録を更新し、再び歴史に名を刻む。
  • コラピント、トリードのパーフェクトに近い演技を抑えてCT2勝目を飾る。
  • トリードとムーアが世界ランキングのトップをキープ。

 

 

プンタ・ロカ、ラ・リベルタッド、エルサルバドル(2022年6月17日金曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2022チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第7戦「サーフ・シティ・エルサルバドル・プロ Presented by Corona」でステファニー・ギルモア(AUS)、グリフィン・コラピント(USA)が優勝を飾った。

 

この大会は、ラ・プンタまたはプンタ・チラマとも呼ばれるプンタ・ロカと呼ばれる有名なライトハンド・ポイントブレイクで、本日のファイナルデイは3~5フィートの波でセミファイナルとファイナルを終了した。

 

 

 

 

今日の勝利で、ギルモアとコラピントは共にリップカールWSLファイナルへ向けて、WSLファイナル5入りを果たした。 7タイム・ワールド・チャンピオンのギルモアにとって本日の勝利は、33回目のCT勝利となり、自身の女子CT最多勝利記録を更新した。

 

ギルモアは再び歴史を作り、33回目のCT勝利で自身の記録を塗り替えた

 

 

ステファニー・ギルモア© WSL / Nolan

 

ギルモアは、ファイナルでレイキー・ピーターソン(USA)、セミファイナルでキャロライン・マークス(USA)、クオーターファイナルでイザベラ・ニコルズ(AUS)を破り、CT33勝目を達成した。

 

7度のワールド・チャンピオンに輝いたギルモアは、イベントを通して素晴らしいサーフィンを披露し、得意とするライトハンドのポイントブレイクで圧倒的なスキルを披露。ギルモアは、ランキング7位から3位にジャンプアップしWSLファイナル5に進出。8度目のワールド・タイトルへのキャンペーンを再び軌道に乗せた。

 

ステファニー・ギルモア© WSL / Diz

 

 

「ムーチャス・グラシアス(ありがとう)、エルサルバドル。これは本当に素晴らしいことです」と、ギルモアは言った。

 

「キャロライン(マークス)に勝ってからは、超自信があって、イケると思っていました。レイキー(ピーターソン)は素晴らしいサーファーなので、タフなファイナルになる事は分かっていましたけど勝てて最高ですね。

 

これが大好きなんです。勝つことが好きで、サーフィンが好きなんです。旅行にも行けるし、楽しい波にも乗れる。これこそ “pura vida “ですね。また世界タイトルを取りたいけど、道のりは長いです。

 

サーフィンをしなければならない大会はもっとたくさんあるし、ハードワークもたくさんある。でも、これは素晴らしい経験で、この場にいることが出来て本当に幸せです。」

 

 

準優勝したピーターソンは、6位から5位に1つ順位を上げ、3位タイのブリサ・ヘネシー(CRI)からわずか1,280ポイントしか離れていない。

ピーターソンは、彼女のキャリアの中で複数回ワールド・タイトル獲得に近づいているが、2021年のシーズンは大半を怪我のために欠場せざるを得なかった。

今年初めて新たにフォーマット化されたワールド・タイトル・レースに参加するピーターソンは、このままWSLファイナル5に残りたいところだ。

 

レイキー・ピーターソン© WSL / Diz

 

「ライトハンドのポイントブレイクが大好きだから、ここにいられて本当に嬉しいし、ステフ(ギルモア)とそれを分かち合えるのは、いつも特別なことです。

世界タイトルを取りたいし、ローワーズも大好きです。そこにたどり着くために全力を尽くし、いい勝負をしたいと思います。」と言った。

 

グリフィン・コラピント今季CT2勝目

 

グリフィン・コラピント© WSL / Nolan

 

グリフィン・コラピント(USA)は、2022年のCTで2勝目を挙げ、彼のプロサーフィンキャリアの中で最高の年を確固たるものにした。コラピントは、3日間のコンペティションで傑出した存在で、ヒート終了間際にその存在感は頂点に達し、ファイナルで世界No.1のフィリッペ・トリードを打ち破った。

 

「マジ超最高です。」とコラピント。「追いつかれた時は、本当に戸惑いました。このままでは終われないと思ったんです。なんとかしようと思って、逆転劇は自分の夢でもありますから、もう最高です。

フィリッペとは何度か対戦していて、Gランドでは彼にやられてしまったので、ここで彼を返り討ちにしたい気持ちでいっぱいでした。でも、彼はとても良いサーフィンをします。あの9.57はフィリッペらしいと思った。このファイナルはポルトガルよりも良い感じなので、本当に感謝です」。

 

 

 

 

男子ファイナルは、終始プンタ・ロカを沸かせ、コラピントとトリードの一騎打ちとなった。トリードは、ほぼパーフェクトな9.57(10点満点)をマークしてスタート直後からプレッシャーをかけ、コラピントもそれに応えて9.00をスコア。

 

グリフィンを止めることは誰にもできなかった © WSL / Nolan

 

その後、バックアップスコアのバトルが展開され、トリードが6.43、コラピントが7.00をスコアして同点となり、シングルウェーブのスコアが高いトリードが有利に。しかし、残り3分、コラピントはアンダー・プライオリティーで波を見つけ、全てを投じてエクセレントな8.00をスコア、彼のキャリア2回目のCT優勝を果たした。

 

グリフィン© WSL / Nolan

 

コラピントは、昨年僅差で出場を逃した、地元サンクレメンテで開催されるリップカールWSLファイナルに照準を合わせている。今回の勝利で、ブラジルのサクアレマで開催される「Oiリオ・プロ」を前に、23歳の彼は世界ランキング3位までランクアップした。

 

フィリッペ・トリード© WSL / Diz

 

コラピントには敗れたものの、トリードはイエロージャージとワールドランキングのトップを維持し、次の母国ブラジルのイベントへ向かうことになった。Oiリオ・プロでは3度の優勝経験を持つトリードは、優勝候補の一人として参戦し、ブラジルのファンも大会期間中、間違いなく彼に大声援を送り応援するだろう。

 

「ここでの全てのサポートと愛に感謝します。」とトリードが言った。「最高の気分だよ。今のこのポジションにいることに感謝しています。

今年はとても楽しい1年でした。ブラジルに戻って充電し、また優勝を狙うのはいい気分です。やるべきことはたくさんあるけれど、今のところ順調。そして家族に感謝。お母さん、お誕生日おめでとう。」

 

 

五十嵐カノアはWSLファイナル5をキープ。

 

 

また今回のエルサルバドルでは、クオーターファイナルで、優勝したグリフィン・コラピントとの素晴らしいヒートを演じながら惜しくも敗れた五十嵐カノアだったが、ランキングで5位をキープ。今シーズンもブラジル、Jベイ、タヒチと残り3戦。このままファイナル5に残り、ワールドタイトルをかけた最後の戦いに残ってほしい。がんばれ!カノア!

 

 

サーフ・シティ・エルサルバドル・プロ 女子ファイナル結果
優勝- ステファニー・ギルモア(AUS)13.00
2位- レイキー・ピーターソン(USA)10.67

サーフ・シティ・エルサルバドル・プロ男子ファイナル結果
優勝 -グリフィン・コラピント(USA)17.00
2位 -フィリッペ・トリード(BRA)16.00

サーフ・シティ・エルサルバドル・プロ女子セミファイナル結果
HEAT 1:レイキー・ピーターソン(USA)12.70 DEF. ジョアン・ディフェイ(FRA)9.67
HEAT 2:ステファニー・ギルモア(AUS)14.50 DEF. キャロライン・マークス(USA)9.84

サーフ・シティ・エルサルバドル・プロ・メンズ・セミファイナル結果
HEAT1:グリフィン・コラピント(USA)13.30 DEF. ガブリエル・メディーナ(BRA)13.17
HEAT 2:フィリッペ・トリード(BRA)17.10 DEF. イタロ・フェレイラ(BRA)13.20

 

ネクスト・ストップ:Oiリオ・プロPresented by Corona

2022 WSLチャンピオンシップ・ツアーの次の開催地は、Oiリオ・プロPresented by Coronaです。大会は6月23日に開幕し、6月30日まで開催され、WorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、無料のWSLアプリでLIVE放送される予定である。

 

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。