プンタ・ロカ、ラ・リベルタッド、エルサルバドル（2024年6月9日日曜日）-本日、キャロライン・マークス（USA）とジョン・ジョン・フローレンス（HAW）は、ワールド・サーフ・リーグ（WSL）2024チャンピオンシップ・ツアー（CT）の第7戦、サーフシティ・エルサルバドル・プロ Presented by Coronaで優勝した。
マークスとフローレンスは、エルサルバドルのプンタ・ロカ（ラ・プンタまたはプンタ・チラマとしても知られる）の3～4フィートの波で行われたファイナルデーで、スタック・フィールドのベスト・オブ・トップとなった。
All The Highlights Surf City El Salvador Pro Pres By Corona 2024
今日の結果は世界ランキングにも影響を与え、フローレンスはWSLファイナルズへの出場権を獲得し、マークスは世界タイトル防衛にまた一歩近づき世界ランキング2位に浮上した。
またブリサ・ヘネシー（CRC）は3位に浮上し、モリー・ピックラム（AUS）とジョアン・ディフェイ（FRA）は1つ順位を下げたが、依然としてトップ5に入っている。
ジャック・ロビンソン（AUS）が2位に浮上し、グリフィン・コラピント（USA）、イーサン・ユーイング（AUS）、ジョーディ・スミス（RSA）が残りのトップ5を占めている。
キャロライン・マークスがエルサルバドルで連覇を達成
2023年、キャロライン・マークス（USA）は、ここでの勝利でワールド・タイトルの夢を現実に戻し、2023 WSLチャンピオンに輝いた。エルサルバドルでの1週間を通しての成功により、マークス（22歳）はプンタ・ロカで連覇を達成し、表彰台のトップに返り咲いた。マークスは現在、ランキングで同じアメリカのケイトリン・シマーズに次いで２位にアップ。世界タイトルを防衛するために、マークスはあと2大会でトップ5をキープしなければならない。
「エルサルバドルはいつも自分に良くしてくれるし、本当に良い気分です」と語ったマークス。「 昨年の世界タイトル獲得のキッカケになりました。プンタ・ロカは大好き。ギャビー（・ブライアン）とファイナルを迎えられたのも本当にクールでした。
彼女はツアーで本当に仲の良い友達だし、優勝はいい気分。本当にうれしいです。勝つために来たんです。できるだけ多くの世界タイトルを獲りたいし、タイトルを獲るのがどれだけ大変なことかもわかっているけれど、とにかく自分自身と自分のプレーに集中したい。連覇して世界チャンピオンになるのが夢だけど、今はこれを楽しむだけです」。
ファイナルはすぐにヒートアップし、マークスは得意のバックハンドのパワーを炸裂させ、7.00（10点満点）をスコア。2022年のルーキー・オブ・ザ・イヤーのガブリエラ・ブライアン（HAW）を追い込んで行く。
ブライアンのミニマム・スコア・ラインは、ディフェンディング・イベント優勝者のマークスを追い抜くためにパーフェクトに近い9.70を必要とした。そして、WSLチャンピオンに君臨するマークスは、プライオリティーを活かして14分で7.40をスコアしてベストスコア・ヒートを確保。ブライアンをコンビネーション・シチュエーションに追い込んだ。
しかし、ブライアンは持ち前の粘り強さを見せて、コンビネーション・シチュエーションから抜け出し、最後にはマークスからリードを奪いかけたが、わずかに0.34及ばなかった。
「ここに来た初日から波が素晴らしかったです」とマークスは語った。「歓迎してくれたサーフ・シティ、ファンのみんな、そして波を提供してくれたプンタ・ロカに感謝しています。自分にとって夢のような1週間だった。優勝するフォームに戻れて気分がいいし、今年の残りの戦いに向けていい準備ができました。WSLファイナルズで再び戦いたいです」。
ガブリエラ・ブライアン、プッシュして2位を獲得
22歳のガブリエラ・ブライアン（HAW）は、ファイナルまで圧倒的な強さを見せた。ハワイ、カウアイ島出身のブライアンは、クオーターファイナルで世界タイトルを争うモリー・ピックラム（AUS）を圧倒。
そして今日のセミファイナルでは、現在世界No.1のケイトリン・シマーズ（USA）を下した。表彰台を目指したブライアンの最後の挑戦は僅かに届かなかったが、彼女は新たな活力を持ってリオに向かう。ブライアンはWSLファイナル5の扉を叩き、現在世界ランキング6位につけている。
「マーガレット・リヴァーに続いてのバック・アップはとても気分がいいです」と語ったブライアン。「キャロライン、素晴らしいファイナルおめでとう。キャロラインのファイナルでの活躍を祝福したい。彼女たちとクレイジーな波でサーフィンできた素晴らしい1週間でした。歓迎してくれたみんなに感謝します。キャロラインのファイナルは本当し素晴らしかった。彼女はリッピングしていて、それを彼女と分かち合えたのは超特別なことでした」。
ジョン・ジョン・フローレンス、パーフェクト10で2020年パイプ以来のCT優勝
ジョン・ジョン・フローレンス（HAW）は、今大会を通して止められなかった。セミファイナルでパーフェクト10を達成し、自身9度目のCTイベント優勝を果たした。これでフローレンスはパーフェクト10ポイント獲得数最多タイとなり、CT通算18回目のパーフェクト10を達成した。
またフローレンスは、今日の勝利でWSLファイナル5進出を決めた。2度のWSLチャンピオンであるフローレンスは、WSLファイナルが始まって以来出場しておらず、ローワー・トレッスルズへ向けてNo.1の座をキープしたいところだ。彼は現在、2位のジャック・ロビンソン（AUS）に10,740ポイントのリードを保っている。
「ダーウィンのために優勝したんだ。信じられないよ。」と語ったフローレンスは、生まれたばかりの息子に勝利を捧げた。
「イベントで勝てたことにすごく興奮しています。最後は、あと1秒もないと思っていました、彼（ヤゴ・ドラ）が9を取ったとき、『これは勝たなきゃ、やばい、セットが入るぞ』って思ったんだけど、そのままフラットになっちゃって。信じられません。今自分がいる場所、自分の精神状態、すべてがとてもいい感じ。妻も家に帰ってきて。妻も息子も、母も兄弟も、みんな。信じられないよ」。
男子ファイナルでは、フローレンスとヤゴ・ドラ（BRA）の両選手が、さらに驚くような進化を見せ、フローレンスは序盤から主導権を握り、ヒート・トータル16.33（20点満点）を記録した。
フローレンスはウェイブ・セレクションでフォームをキープしたが、ドラはさらに爆発的なライディングで反撃に転じ、アンダープライオリティでパーフェクトに近い9.77（10点満点）をマークした。
アクション満載のスタートは、ファイナルホーンに向けてコンディションが静かになるとスローダウンし、フローレンスが2020年のパイプラインでのCT優勝以来の勝利を飾った。
「タフだったし、最後はフラットになって少しラッキーだった」とフローレンスは言った。「体が軽いし、気分もいい。妻との間に息子もできたし、いい1年だった。今年に入り、出産、オリンピック、ツールなど、いろいろなことがあった。でも、とても楽しくて、想像していたよりもいい年だった。WSLファイナルに出るのは今回が初めてだけど、まだやるべきことがあるし、可能な限り最高のチャンスを掴めるようにリードしていきたい」。
ヤゴ・ドラ、卓越したエアリアルを見せ準優勝
ヤゴ・ドラがセミファイナルで見せた素晴らしいパフォーマンスは、3度のWSLチャンピオンに輝いたガブリエル・メディーナ（BRA）を圧倒した。現在No.8のドラは、パーフェクトに近い9.33とエクセレントな8.33をマークし、ヒートの大半でメディーナをコンビネーション・シチュエーションに追い込んだ。
「ありがとう、エルサルバドル」と語ったドラ。「信じられないくらい。本当にうれしいです。優勝するような気がしていたんだけど、ジョン（フローレンス）がすごく調子を上げてきて、最後はまた波を逃してしまった。でも、自分自身と自分のパフォーマンスを誇りに思います。彼女とジャック（・ロビンソン）、ブリサ（・ヘネシー）、ケイティ（シマーズ）に感謝したいです。とても楽しかったし、これからもこれを続けていきましょう」
メディーナはここ2大会で大きな足場を固めた。メディーナは3位入賞でランキングを6位に上げ、WSLファイナル5に一歩近づいた。メディーナのシーズン後半における特徴的な急上昇は、フィジーでシーズンを締めくくる前に、彼の母国ブラジルで大きな弾みをつけるかもしれない。
WSL CTリーダーボード・ランキングは、エルサルバドルでのファイナル・デーを終えて変動
2024WSLチャンピオンシップ・ツアーは、9つの「レギュラー・シーズン」CT大会にリーダーボード・システムとランキング・ポイントを採用している。ツアー10戦目となるレクサスWSLファイナルズは、1日限りの優勝決定戦であり、ワールド・チャンピオン決定する。CTランキングの男子トップ5と女子トップ5のみがWSLファイナルズに出場するため、今回のサーフシティ・エルサルバドル・プロと、リオとフィジーで開催される次の2つのCT大会のポイントは、各サーファーのワールド・タイトルを目指す上で非常に重要となる。
ケイティ・シマーズ（USA）は、今週のエルサルバドルでの活躍で世界No.1に返り咲いた。シマーズはブライアンに敗れ、今大会3位タイとなったが、セミファイナル1ではフィン・リリース・ハンマーを決め、その先進的なサーフィンを披露し続けたが、残念ながら0.40足らずに敗退。
シマーズは今後、イエロー・リーダー・ジャージを着てVIVOリオ・プロに向かい、WSLファイナル5へのスポットと、Lexus WSLファイナルズのトップ・シードを目指して戦い続ける。
ベティルー・サクラ・ジョンソン（HAW）はセミファイナルでマークスに敗れ、3位入賞をスコア。この結果、彼女はランキング7位となった。サクラ・ジョンソンがリオとフィジーでエルサルバドルの成功を繰り返せば、9月のワールド・タイトルを争うことになるだろう。
ドラは今日、クオーターファイナル2で親友のジャック・ロビンソン（AUS）を退けた。ロビンソンの見事な滑りで1つ順位を上げ、VIVOリオ・プロに世界2位で臨むが、フローレンスとはまだ11,000ポイント近い差がある。
クロスビー・コラピント（USA）は2024CTルーキーとして唯一ドローに残ったが、最終勝者フローレンスに敗れた。今年の男子ルーキー・オブ・ザ・イヤーは、コラピントとコール・ハウシュマン（USA）の間で争われる。今日の結果でコラピントは世界ランキング10位にジャンプアップし、ハウシュマンは13位をキープしている。
ジョアオ・チアンカ（BRA）は、ワイルドカードとして今年初めてCTに戻ってきた。クオーターファイナル1ではメディーナに敗れたものの、この23歳は好調ぶりをアピールした。彼は2025WSLシーズン・ワイルドカードとしてCTでフルタイムのコンペティションに復帰する。
日本の五十嵐カノアとコナー・オレアリーは、カノアが４つランキングを下げて14位、コナーが１つランクアップで21位。残り2戦での巻き返しに期待したい。
サーフシティ・エルサルバドル・プロ Presented by Corona
女子ファイナル結果：
優勝- キャロライン・マークス（USA）14.80
2 位- ガブリエラ・ブライアン（HAW）14.46
男子ファイナル結果：
優勝- ジョン・ジョン・フローレンス（HAW）16.33
2位 – ヤゴ・ドラ（BRA）14.44
女子セミファイナル結果：
HEAT 1：ガブリエラ・ブライアン（HAW）13.50 DEF. ケイトリン・シマーズ（USA）13.10
HEAT 2：キャロライン・マークス（USA）13.77 DEF. ベティルー・サクラ・ジョンソン（HAW）11.10
男子セミファイナル結果：
HEAT 1：ヤゴ・ドラ（BRA）17.66 DEF. ガブリエル・メディーナ（BRA）14.23
HEAT 2：ジョン・ジョン・フローレンス（HAW）17.50 DEF. マシュー・マクギリブレイ（RSA）14.43
男子クオーターファイナル結果：
HEAT 1：ガブリエル・メディーナ（BRA）15.27 DEF. ジョアオ・チアンカ（BRA）10.24
HEAT 2：ヤゴ・ドラ（BRA）14.54 DEF. ジャック・ロビンソン（AUS）11.50
HEAT 3： ジョン・ジョン・フローレンス（HAW）15.17 DEF. クロスビー・コラピント（USA）9.67
HEAT 4：マシュー・マクギリブレイ（RSA）15.17 DEF. ジョーディ・スミス（RSA）13.70
詳細はWorldSurfLeague.comを参照のこと。
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