サーフシティ、エルサルバドル – 2022年5月30日 「2022年サーフシティ・エルサルバドルISAワールド・ジュニア・サーフィン・チャンピオンシップ」は大会3日目。本日は、パンピングするラ・ボカナのピークで男女U-16のラウンド2が、そしてややスローなエル・スンザルでは男女U-18のラウンド2が行われた。
注目のエリン・ブルックス(CAN)は、U-16ガールズで、これまでのイベントの中で最も高いシングル・ウェイブスコアとなる9.67をスコアした。マッシブなフォアハンド・リップが、パーフェクトに近いスコアの大部分を占めた。
「私の9.67は超楽しかったです。ヒートの中で最も大きな波の1つだったので、自分をプッシュしたかったのですが、過度にサーフするのはやめました。コンテストの期間中に、良いエア・セクションがあれば、もっとプログレッシブなサーフィンを見せられると思います。」
もう一人の注目選手であるハワイのジャクソン・ドリアンは、最初の数分間でノンプライオリティのインターフェアを侵す思わぬ展開となった。そんな形でラウンド2のヒートをスタートする予定ではなかったが、そんなことで彼の勢いは止まらなかった。
残り時間1分を切った時点で4位につけていた14歳の彼は、最後まで強いヒート戦略を披露し、大逆転で1位でラウンドアップを決めた。
「いくつかの波が来ていたので 最初の2、3本はパドルしないことにしたんです。優先権を持ちたかったし、失うリスクも冒したくなかった。だから待っていたら、最後の1本で 絶対にキャッチできると100%わかっていたのに、その1本を取られてしまったので、本当に怖かったです」と最後の逆転劇について語った。
波乗りジャパンU16ボーイズは全員がトップ通過。
ラ・ボカナで行われた、U16ボーイズのラウンド2H6に登場した渡邉 壱孔は、バックハンドでクリティカルなセクションでのビッグターンを2発メイク。
7.33をスコアしてトップに躍り出る。続けて渡邉はライトの波をフォアハンドでチャージ。6.00をスコアし、ヒートスコア13.33をたたき出して圧倒的な強さでラウンド3へ勝ち進んだ。
「グーフィーは切れている波なんですけど、レギュラーは結構張ってきて、フィニッシュターンが厳しい波でした。」と16歳の誕生日を祝う渡邉が言った。
H11で寺田 文太は、スタートからフォアハンドのリエントリーをメイク。4.83をスコアしてヒートを開始。後半に入り、バックハンドでソリッドなターンを決めて4.77をスコア。下位の選手の追い上げを振り切り1位でラウンドアップ。
「波が来ないし、波が来れば自分は決めれるのにみたいな感じで、超焦っていました。リーフにもヒットしました。いつもは志田下で練習していて、いつもは決められることが緊張から体が硬くなっていました。」
H12には今回好調に高得点を叩き出す長沢 侑磨が登場。スローな展開の中、長沢はバックハンドで大きなスプレーを上げるパワーサーフィンを披露し6.83をスコア。フリーサーフィンを楽しんでいるかのように6ポイントを量産する長沢は完全にヒートをリード。
ヒート終盤には、レフトのセットを掴み、ソリッドなビッグリエントリーを2発決めて、8.00のエクセレントをスコア。ヒートスコア14.83をたたき出して圧倒、コンビネーションでラウンド3へ駒を進めた。
「チームメイトのU16の子達が、自分よりも先のヒートで1位で勝ち上がってくれたので、自分も1位で勝ち上がろうと思ってやりました。良い波で楽しかったです。今回、日本が金メダル取るので応援よろしくお願いします。」
H10の鈴木 莉珠は、強豪シエラ・カーらと対戦。ヒートはカーがスタートから6.83をスコアして開始。バックアップも揃えてリードを広げていく。鈴木は、バックハンドでチャージを見せて4.43をスコア。後半には4.07をスコアして2位をキープ。そのままラウンドアップを決めた。
H12の池田 美来は、ファーストライドをバックハンドで4.33をスコアするも、3位を強いられる展開。優先権を持って掴んだ波も先が割れてスコアを伸ばせない。
優先権を持たない池田はインサイドで波を掴む作戦が功を奏して5.70をスコア。トップに躍り出る。さらに池田はバックハンドでパワフルなコンビネーションサーフィンを披露。7.73をスコアしてトップでラウンド3へ勝ち上がった。
「今回は、みんながワクワクするような、見ていて楽しいサーフィンがしたいです。初日の最高得点が自分だったと聞いて驚きましたが、自分はもっと良いスコアを出せるので、もっと頑張ります」
H1の高橋 花音はうねりのバラツキのあるコンディションの中、良い波が掴めず4位となりリパチャージラウンドへ回った。
ラボカーナで行われたU18ボーイズの鈴木一歩、佐藤利希は 共に良い波が掴めず、鈴木が3位で佐藤が4位で敗退しリパチャージラウンドの敗者復活戦へ。このリパチャージラウンドはラウンドを10回戦うとファイナルに進出することが出来る。
またH12の岩見は2本のみのライディングだったが、6.50のグットスコアをメイクし、バックアップスコア4.43で1位でラウンド3進出を決めている。
U18ガールズでは、ラウンド2のH2に中塩佳那が登場。好調なサーフィンを続ける中塩だが、同様に波が来ず最後の5分で7.00をスコアして大逆転し、1位となりラウンド3進出。
H9の川瀬 心那はエリン・ブルックスなど強豪選手たちと対戦。そんな中で善戦するも惜しくも4位で敗退となりリパラウンドへ。
H11の松岡亜音は波が更に上がって来たコンディションの中、力強いバックハンドで2位通過でラウンド3へ勝ち進んだ。
明日はU18、U16ボーイズのラウンド3の8ヒート、U18、U16ガールズの6ヒートが現地時間7:30より行われる。がんばれ!日本!
U18ボーイズR3
H6岩見 天獅
U18ガールズR3
H2中塩佳那
H6松岡亜音
U16ガールズR3
H5鈴木 莉珠
H6池田美来
U16ボーイズR3
H4渡邉壱孔
H5寺田文太
H6長沢侑磨
日本とエルサルバドルとの時差は15時間。
現地時間の7時30分 は、日本時間の前日の22時30分です。
ライブ中継、詳細スケジュールなどは、大会オフィシャルサイトにてご確認ください。
https://isasurf.org/event/2022-el-salvador-isa-world-juniors-surfing-championship/