今年、早稲田大学入学とともにプロサーファーとなった中塩佳那。アマチュア時代はタイトルを総なめにした彼女は、プロ初戦で優勝する期待通りの活躍を見せ、5月27日からエルサルバドルで開催されるISA世界ジュニア選手権の日本代表として出場も決まっている。そんな彼女に９QUESTIONインタビュー。

取材、撮影：Deltaforcesurf 　

Q1：中塩佳那選手は、コンペティターとしての長い経歴、素晴らしい実績を持っていますが、NSAに出れば優勝、JPSAのプロトライアルにも何度も合格していたにも関わらず、ここまでプロにならなかった理由は何ですか？

　中1でプロ合格しました。その当時は、もっと試合の経験をしたいし、JPSAの試合に出ても勝てないと思っていたので、登録しませんでした。とにかく試合が大好きで、JPSAに出ても試合数が少なかったので試合に慣れるまでNSAにいようって思いました。

辛かった気持ちを全部ぶつけて優勝してやるって思っていました。

Q2：今年は、JPSAにおいてプロ参戦の初戦で優勝、ジュニアオープン大会４連覇と破竹の快進撃ですが、QSアジア・オープンやジャパンオープンなども含め、この３月４月の連戦を振り返って、感想をお願いします。それぞれの試合を振り返って。自分の結果を分析してください。

QSでは自分の作戦ミスで負けて、ジャパンオープンでは自分も訳もわからないまま試合が終わって、とにかくこの2戦は辛かったです。でも、JPSAが始まるまでにいろんな事があって、ワクチン打ったり、大学の入学式があったりと気分を変えれる事があったので気持ちはすぐ切り替える事ができました。

JPSAでは、とにかく辛かった気持ちを全部ぶつけて優勝してやるって思いながら試合してました。朝の練習を一回もしないで試合に臨みました。波もハードだったので疲れないで試合に集中できたのが良かったのかなって思いますね。そうしたら優勝できて最高でした。

ジュニアオープンでは、サーフィンが本調子になれなくて。しかも、ラウンド2が始まる直前につまずいて転けて、手の皮剥けて、その手で試合してました（笑）　最後のNSAの試合だったので優勝できて、すごく嬉しかったです。

波乗りジャパンのみんなと心を一つにして優勝目指して頑張ります。

2019年にハンティントンビーチで開催されたISA世界ジュニアでは９位となった中塩佳那 ISA/Sean_Evans

Q3：2022年5月27日から6月5日にエルサルバドルで開催される「サーフシティ・エルサルバドルISA世界ジュニアサーフィン選手権」の日本代表に選ばれました。2019年のカリフォルニア・ハンティントンビーチでの大会ではGIRLS U16 で9位という成績でしたが、今回はどう戦いますか？　意気込みを聞かせてください。

ISA世界ジュニアは、過去3回出場していて、9位（2017年/宮崎/U16）、13位（2018年/ハンティントン/U16）、9位（2019年/ハンティントン/U16）ときているので、さすがに今回は優勝します。

エルサルバドルの波で試合できるのが、めっちゃ楽しみです。波乗りジャパンのみんなと心を一つにして優勝目指して頑張ります。