西優司が2度目のJPSA勝利。中塩佳那がプロ初優勝。JPSA開幕戦「さわかみ一宮プロ」大会最終日ハイライト

JPSA 2022 さわかみツアー第1戦「さわかみ一宮プロ」のDay-3、今日が最終日。今日は男子のR-5からスタート。1ヒート20分で、クォーターファイナルからは25分。男女交互に進めて決勝まで行われた。

 

 

 

今日の会場は雲が多いが晴れ。朝は風が弱くガスっている。波のサイズは頭、セットで頭オーバーか。波数多く、底ボレのワイドでダンパー。しかも、ヨレているから、やっかいなところは昨日と変わらず。だから、クローズセクションにアプローチして、選手は攻めに攻めた。

 

河谷佐助

辻裕次郎

 

そのせめぎ合いで、試合は逆転に次ぐ逆転で、勝敗が決する展開。辻 裕次郎、河谷 佐助は、着地の際に板が折れてしまうアクシデントもあり、激しい戦いとなりました。

 

伊東李安琉

 

男子は自分が予想した西 優司、伊東 李安琉がセミで直接対決。ここはお互い自分のサーフィンをぶつけ合うも、2本をそつなく揃えた西が勝ち上がり。

 

 

西優司が2度目のJPSA優勝。

 

 

その西は決勝で勢いに乗る岩見 天獅との対決。西は最初から左に位置して、来る波、来る波にアプローチしてポイントを重ねる。右寄りにポジショニングしたのは岩見だったが、潮が引きいっぱいとなり、波があまりシフトせず。

 

西優司

 

辛抱たまらず、西のいる左へ移動して波を取り合うも、それまでの激しいパワフルな演技は出来ず。西は波まわりも握って、完全勝利。2017年の伊豆で行われた大会以来の2度目のJPSA優勝となった。おめでとう!

 

 

 

海から上がってきて、クリスチアーノ・ロナウドのゴールパフォーマンスをやって見せた西優司は「長いヒートでした」とファイナルの25分かを振り返って言った。

 

「最初の4.17出したときから、緊張が凄くて、これで決まるんだなって思っていて。結構ガクガクしてました。4.83が出たときに、やっと『行ける!』と思ってスイッチが入って行きました。」

「6.33の波は、本当はリップがしたかったんですけど、出来なくってこういう形になったんですけど。フィニッシュが良くって、ガッツポーズも出て気持ちが乗ってきました。

西優司

 

ようやく自分のステージに戻ってきたって感じでした。対戦相手(岩見)の方が波を見つけられてない感じで、自分の方が見れてて、点数も上げていけてた感じでした。

 

試合はライトを狙っていたんですけど、レフトもあるって考え直して、ライトばっかりじゃなくてレフトも探していきました。

 

兄(慶司郎)にも点数出すならライトって言われてて。自分もそうだなって思って。バックアップを早めに揃えたいならレフトでも良いかなって、そういう考えしかなかったんですけど。

 

今回は新しいスポンサー(ボディグローブ)がファイナルデイに応援に来てくれて、これは良いとこ見せとかないとって思ってました。

 

スポンサーとか家族とかに、自分なりに何かできることはないかなと思っていたんですけど、結果でしか恩返しができないなと思って、少しづつなんですけど結果で返せていけたらと思っています。ツアーは始まったばかりですけど、この調子で盛り上げていけたらと思います。

 

 

中塩佳那がプロ初戦で初優勝

 

女子の決勝は中塩 佳那と宮坂 麻衣子。試合は中塩が右、宮坂が右から左へ。セミでの勝ち上がりで、ポテンシャルのある波を選ぶことにしたのが宮坂。しかし、その波選びに一瞬、迷いがあったか。最後に逆転できる唯一の波のフィニッシュでワイプアウトと万事休す。

 

中塩佳那

 

中塩はパドルが早いので、波を掴むのは人より容易。ここの波を熟知しているから、リーシュが切れても落ち着いて自分のサーフィンを出すことに集中した。

 

ここはNSA、ISAと試合経験豊富な中塩が、僅差ながらプロとしての1勝を手に入れた。JPSA初優勝!おめでとう!

 

 

中塩佳那
「めちゃくちゃ嬉しいです。ファイナルで前半も乗れなくて、ファイナルにしては申し訳ないヒートをしてしまったなと思うんですけど、一発で4.87出て良かったです。

途中リーシュの紐が取れちゃって、沖に戻ったら麻衣子ちゃんが乗っていて、凄くドキドキだったんですけど、優勝できて良かったです。

ファイナルは、セミファイナルよりも波がワイドでフィニッシュも凄く難しくて苦労しました。今回はハードな波が多かったんですが、そのハードな波が自分に有利だったなと思っていて優勝できて良かったなと思っています。

次の新島も優勝できるように頑張ります。応援ありがとうございました。」

 

優勝:西優司、中塩佳那
2位:岩見 天獅 宮坂 麻衣子 左:馬渕 一宮町長、右:さわかみグループ 澤上社長
3位:河谷 佐助、伊東 李安琉 川瀬 心那、脇田 紗良

 

JPSA 2022 さわかみツアー第1戦「さわかみ一宮プロ」

男子
優勝:西 優司
2位:岩見 天獅
3位:河谷 佐助、伊東 李安琉

女子
優勝:中塩 佳那
2位:宮坂 麻衣子
3位:川瀬 心那、脇田 紗良

副賞:YOKOHAMA BEER(未成年の選手を除く)

 

 

岩見 天獅
試合をこなすごとに、強くなっている岩見。やはりコンペの申し子か。一度、勢いに乗れば怖いもの無し。この調子で行けば、JPSA初優勝もすぐだろう。

伊東 李安琉
ビッグウェイブだけでなく、チューブ、エアーのテクニックはもう一流の域。そして、ついにコンペの世界でもその実力を発揮し始めた。ポテンシャルは未知数。これからが楽しみだ。

河谷 佐助
バックサイドの切れ味は健在。ここぞ!というところでの勝負もめっぽう強い。QFでは「この波を狙っていた」という河谷は今大会の最高得点9.00のエクセレントを叩き出すも、SFでは板が折れるアクシデントに見舞われて敗退となった。

宮坂 麻衣子
昨年の10月にくるぶしの腓骨を骨折して2ヶ月サーフィンができなかった。それでもここまで調子を戻してきたところは立派。身長もあることで、女子の中でも特に大きな波での演技がより際立つ。ハマれば、誰も止められない。

脇田 紗良
今大会の本命かと思いきや、先日のジャパンオープンでの怪我がたたってセミで敗退。話を聞いたけど、このヘビーなコンディションで、ここまで戦えたことが不思議。WSLのCSもあるから、今は無理せずです。お大事に。

川瀬 心那
浦山哲也コーチの元、メキメキとコンペが上手くなっている川瀬。線が細かったサーフィンも、パワーがついてトラックも太くなった。

 

クオーターファイナルでは、優勝候補とされていたビッグネームが次々と敗退。大原 洋人、安室 丈、西 慶司郎、田中 大貴の4名共素晴らしいパフォーマンスを見せていたが、5位でフィニッシュとなった。

 

大原洋人
田中大貴
安室丈
西 慶司郎

 

JPSA 2022 さわかみツアーショートボード第2戦「新島プロ」は8月25日からの予定。

 

「R.Surfer サーフアートコンペディション supported by JPSA」

 

 

R.Surfer新作アパレルのメッセージロゴをJPSAプロ選手がデザインするコンペ。お題は『ドクロ』と『花』を盛り込んだデザイン。

 

大賞:田中 大貴   ¥ 200,000(※権利料を含む)

佳作:牛越 峰統、野呂 海利、野呂 玲花、黒川 楓海都 ¥ 10,000

 

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【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSA2022 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ロングボード第1戦

さわかみ 一宮プロ

期日/4月8日(金) ~ 4月9日(土) 予備日:10日(日)
会場/千葉県長生郡一宮町 釣ケ崎海岸(志田下ポイント)

JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/

 

ロングボードヒート表

 

●スケジュール
※波のコンディションや進行状況により変更されることがあります。
4月7日(木)ショートボード予備日 14:00より、ロングボードクライテリアの説明会を行います。希望者は 14:00に大会会場メインステージ前に集合して下さい。

4月8日(金)ロングボードDAY1
6:00

男子集合
検査(9:00まで)
※MENS R4のシード選手は11:00からの女子検査時間でも受付可能です。

  ※検査前の1時間は、飲食を控えるようにしてください。

 7:00
競技スタート予定
MENS R1 H1~H5
MENS R2 H1~H12

11:00
女子集合
検査(12:00まで)

  ※検査前の1時間は、飲食を控えるようにしてください。

WOMENS R1 H1
WOMENS R2 H1~H6
WOMENS R3 H1~H3

 

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