オーストラリア、ビクトリア州ベルズビーチ(2022年4月8日金曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2022チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第4戦となる「リップカール・プロ・ベルズビーチ」が今週日曜日の4月10日に開幕する。
世界のトップサーファーたちがベルズに戻ってくるのは2019年以来となる。コンペティション・ウィンドウは4月20日までで、再びベルを鳴らすのは誰かにサーフィン界の注目が集まる。
2年のブランクの後、第59回リップカールプロ・ベルズビーチが2022年のCTに戻ってくる。
ベルズでは、過去にケリー・スレーター、リサ・アンダーソン、サニー・ガルシア、カリッサ・ムーア、アンディ・アイアンズ、ミック・ファニング、レイン・ビーチリー、ジョエル・パーキンソン、ステファニー・ギルモア、ジョン・ジョン・フローレンスといった数々の優勝者が名を連ねています。このベルズ・トロフィーは、サーフィン界で最も切望されているトロフィーの1つなのである。
今回のイベントでは、2019年以来のビクトリアへの帰還、記録的な5度目のメンズ・ベルズ・タイトルを目指すミック・ファニングの復帰、そして迫り来るミッドシーズンカットと、歴史に残るベルズとなるだろう。
現在のランキングリーダーである五十嵐とヘネシーがイエロージャージ
五十嵐カノア(日本)とブリサ・ヘネシー(CRI)は、WSLチャンピオンシップ・ツアー・ランキングで首位に立ち、このベルズで9月のリップカールWSLファイナルに向けてファイナル5へのスポットを確保するための、ビッグチャンスを手に入れている。
五十嵐は、CTで最も長い歴史を持つこの大会で、初の快挙を成し遂げようとしている。
「世界No.1であることはクレイジーですね」と五十嵐は言った。「チェックインしてイエロージャージを着る初日までは、本当に実感がわかないと思います。もちろん、トップということでプレッシャーもありますが、それがどんな感じなのかは、海に入ってスコアが必要になるまでわかりません。
まったく異なる領域ですけど、同時に、若い頃からやっていることでもあります。ここはツアーで来るのに最も好きな場所の一つで、試合以外でも多くの時間をここで過ごし、多くの友人がいるので、ここに戻ってくるのがとても楽しみでした。」とコメントしている。
五十嵐カノアは現在世界ランキング1位のサーファーで、リップカールプロ・ベルズビーチで黄色のリーダージャージをまとってパドルアウトする。2022年シーズンの彼の素晴らしい活躍を振り返る映像は必見。
「夢にも、自分がイエロー(世界ランキング1位)になるとは思っていなかったし、この状態をこれからも続けていきたです。」と女子でランキング1位のヘネシーは言った。
「そのジャージには多くのプレッシャーがありますが、黄色という色に付随する他のもの、例えば暖かさ、良いエネルギー、良い雰囲気といったものを考えるようにしたいです。数週間ここにいて、美しいコミュニティと愛に感動しています。素晴らしい波、海岸線、そして人々、世界でも特別な場所です。」
ミック・ファニング、5度目のベルズタイトルを狙う
ミック・ファニング(オーストラリア)は2001年、チャンピオンシップ・ツアーに参加する前に、ワイルドカードで出場したリップカール・プロ・ベルズビーチで優勝し、世界のサーフィン界にその名を刻んだ。
それから20年以上、22回のCT優勝、3つのワールドタイトル、そして4つのベルズトロフィーを手にしたサーフィン・アイコンは、再びワイルドカードで復活しトップ34と戦う。
前回ベルズで出場した際、ファニングはイタロ・フェレイラ(BRA)に次ぐ2位となり、今週もベルズボウルで素晴らしいパフォーマンスを披露したいと考えている。
ファニングのオープニング・ヒートは、男子オープニング・ラウンドで最も期待されるフェリーペ・トリードとサミュエル・プポのブラジリアン・デュオと対戦することになる。
「今回ベルズに来て感じたことは、かなり年を取ったということです」とファニングは言った。「当時は19歳で、他の人よりもエネルギーがあったので、少しは変わったと思います。
ベルズに戻ってきて、ここでイベントが開催されるのは良いことです。リップ・カール・ファミリーやトーキーのコミュニティーは、CTサーファー達が町に戻ってきたことに興奮しているのは知っていますし、歴史を動かし続けることは素晴らしいことです。
今年は、ケリーの優勝、ワイルドカードの獲得、ブリザのNo.1など、信じられないような年でした。これまでとは全く違った様相を呈しているので、ここに来て、それを直接観ることができて興奮しています」。
ミッドシーズン・カットまであと2イベントとなったクオリファイ・レース
ミッドシーズン・カットまであと2イベントとなり、チャンピオンシップ・ツアーのビッグネーム達は、マーガレット・リバー・プロの後にツアーから脱落しないために、このRip Curl Pro Bells Beachで大きな結果を残す必要がある。
ミッドシーズン・カットに伴い、ステファニー・ギルモア、タイラー・ライト、サリー・フィッツギボンズ、ジャドソン・アンドレ、ライアン・カリナンなどは、CTシーズン後半戦に進むには、ベルズでの経験を生かし、いい結果を残す必要がある。このようなシナリオを考えると、今年のベルズイベントは世界中のサーフファンにとって必見である。
トライアルでタリー・ワイリーとアリッサ・スペンサーが優勝。都筑は惜しくも4位
昨日、スウェルが小さく、オンショアが強い中、隣のウィンキポップに移動し行われたリップカールのトライアルイベント。優勝したローカルサーファーのタリー・ワイリー(オーストラリア)は、今週のベルズでチャンピオンシップツアーデビューを果たすことになった。
そして、カリフォルニアのアリッサ・スペンサー(USA)は、自身2度目のCTイベント出場となるが、ベルズビーチでは初サーフィンとなる。
両選手にとって、世界最高峰のサーファーを相手に自分を試す絶好の機会であり、スペンサーは今年のCTへの出場権を逃し、ワイリーもクオリファイシリーズのキャリアをスタートさせたばかりである。
スペンサーは、オープニング・ラウンドのヒート3でCT2年目のイザベラ・ニコルズ(AUS)、ベルズで3度優勝し、現世界チャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)と戦い、ワイリーが世界No1の五十嵐カノアとペルーのルッカ・メシナスと戦う予定である。
また今回とライアある出場のチャンスを得た都筑有夢路は、ナンバー2シードでセミファイナルから出場。セミファイナルは10.80をスコアして1位通過。しかしファイナルでは惜しくも4位となり、ワイルドカードを手に入れることはできなかった。都筑は「トライアルは4番でした。日本からのたくさんの応援ありがとうございました。またCSに向けて頑張ります」とSNSでコメントした。
リップ・カール・プロ・ベルズビーチ・ウイメンズ・オープニング・ラウンド1:
ヒート1:レイキー・ピーターソン(USA)、ガブリエラ・ブライアン(HAW)、コートニー・コンローグ(USA)
ヒート2:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ブロンテ・マコーレー(AUS)
ヒート3:カリッサ・ムーア(HAW)、イザベラ・ニコルズ(AUS)、アリッサ・スペンサー(USA)
ヒート4:ブリサ・ヘネシー(CRI)、ステファニー・ギルモア(AUS)、モリー・ピックラム(AUS)
ヒート5:ジョアン・ディフェイ(FRA)、インディア・ロビンソン(AUS)、ルアナ・シルバ(HAW)
ヒート6:マリア・マニュエル(HAW)、タイラー・ライト(AUS)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)
リップカールプロ・ベルズビーチ男子オープニング・ラウンド1。
ヒート1:セス・モニーツ(HAW)、カラム・ロブソン(AUS)、ライアン・カリナン(AUS)
ヒート2:イタロ・フェレイラ(BRA)、イズキール・ラウ(HAW)、イマイカラニ・デヴォルト(HAW)
ヒート3:ケリー・スレーター(USA)、ナット・ヤング(USA)、オーウェン・ライト(AUS)
ヒート4:グリフィン・コラピント(USA)、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)、マイキー・ライト(AUS)
ヒート5:フィリーペ・トリード(BRA)、サミュエル・プポ(BRA)、ミック・ファニング(AUS)
ヒート6:五十嵐カノア(JPN)、ルッカ・メシナス(PER)、タリー・ワイリー(AUS)
ヒート7:ジョーディ・スミス(ZAF)、フレデリコ・モライス(PRT)、マシュー・マクギリブレイ(ZAF)
ヒート8:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、コナー・オレアリー(AUS)、ジャクソン・ベイカー(AUS)
ヒート9:コナー・コフィン(USA)、カイオ・イベリ(BRA)、ジョアン・チアンカ(BRA)
ヒート10:コロヘ・アンディーノ(USA)、ジャック・ロビンソン(AUS)、ジャドソン・アンドレ(BRA)
ヒート11:ミゲル・プポ(BRA)、ジェイク・マーシャル(USA)、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)
ヒート12:バロン・マミヤ(HAW)、イーサン・ユーイング(AUS)、モーガン・シビリック(AUS)
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