ショートボード男子8名 、女子2名が公認プロ資格を獲得。JPSA2022 プロトライアル 鴨川大会2日目。

鈴木 一歩

 

文、写真:山本貞彦  JPSA2022 さわかみ Japan Pro Surfing Tour プロトライアル第1戦「鴨川トライアル」。大会2日目は、ショートボードの残りのラウンドを全て行い、続けてロングボードの女子のラウンド2まで。

 

小濃 来波

 

今日の鴨川マルキポイントは、昨日の暖かさとは真逆の冷え込み。風は朝からオフの強めが吹くコンディション。昼過ぎにはサイドオフに変わり、波は腹胸にアップした。

 

新井洋人

 

少しヨレてクセがあるものの、キレた波を選べばグッドスコアは出せる。15分という時間の中でどう攻めるか。ポジショニングも含め選手の判断は大きく別れた。

 

加藤 賢三

 

やはり、勝ち上がった選手たちはコンディションが整えば、スキルがあるだけに点数は出してくる。また、技のクォリティーを求められてることを理解した選手が、いち早く勝ち抜け。さらに勝ち上がると共に、ヒートでチャレンジする積極性も見せてくれた。

 

石井 乃亜

 

このトライアルには公認プロ資格が無いだけで、それだけの実力を持っている選手がいたのも事実だ。しかし、その中でアマチュアというカテゴリーながら、驚くほどに上達を感じさせてくれた選手も多かった。

 

山本 來夢

 

アマチュアだからこその、吸収力というのか。ヒートを勝ち上がるごとに、新しいことにトライする姿勢。やはりコンペを学ぶのは、実戦が一番なんだということだろう。

 

庄司 莉花

 

そして、それは点をつけるジャッジあってのこと。ただ、板を振り回してスプレーを上げても点は出ない。レールを使っているか、際どいとこを攻めているかなど、試合はジャッジ基準に沿って採点される。

 

点数を出すためにはどうするのか。実際に試合の中で、トライ&エラーしながら学んだ選手も多かったと思う。今回は「ジャッジが選手を育てる」ということを改めて実感したトライアルだった。

 

 

AMシード確定者
(ただし、公認プロ資格獲得者は除く)


男子:原田空雅、石井乃亜、渡邉壱孔、大場玲遥
女子:高橋花音、澤田七奈緒

 

大場 玲遥渡邉 壱孔原田 空雅石井 乃亜

高橋 花音

澤田 七奈緒

 

以上がJPSA プロ本戦の前半戦(第1戦の千葉、第2戦の新島)にAMシードとして出場できる。

 

 

JPSAのAMシードとプロ公認資格の解説

 

今回の「JPSA2022 プロトライアル 鴨川」では、ショート、ロングとも最終ラウンドまで勝ち上がった上位の男子8名と女子4名が、今年のプロツアー(前半戦 / 第1戦の千葉一宮、第2戦の千葉千倉)にAMシードとして出場することができる。

 

またトライアルのヒート中、1ウェイブで7点、もしくはベスト2のスコアで11点以上を出した選手にも公認プロ資格が与えられた。ヒート中にプロ公認資格を獲得した選手が、この男子上位8人、女子上位4人に入った場合の繰り上げは無しとなっている。

 

そして、今回このプロ公認資格を獲得して、勝ち上がりAMシードも獲得した選手について。次回の千葉一宮に出場したい場合は、プロ申請しないと出られない。

 

つまり、こういうことだ。公認プロ資格を獲得したということは、JPSAではプロに準ずる選手という扱いになる。

 

本人の申請が無いので、事実上はAMではあるが、資格獲得者として見るということ。プロ資格があるのにAMで試合に出るのはおかしいということだ。よって、JPSAの試合に出るには、プロ申請するしかないということになる。もちろん出ないのなら、問題は無い。出たい場合のみの話だ。

 

昨年までは合格してもプロ申請せずに、何度もプロトライアルを受けることができた。そのまま本戦に出場という形でJPSAに参戦という形があったわけだ。しかし、今年から本戦とトライアルを分けて、それぞれ単体で行うことになった。それに伴い、この資格獲得を何度も行うことを今年から廃止したのだ。

 

もちろん、JPSAの試合に出ない。アマ資格が必要という選手は、このプロ申請を後に回すことができる。この資格有効期間1年間となっている。AMでいたい場合は失効する1年以内であれば、その活動は保証されるということ。自分のタイミングでプロ申請すれば良いことになる。

 

 

よって、プロ公認資格を獲得した選手は、申請する時期をよく考えることをお勧めする。わからない場合はJPSA事務局に連絡してください。

 

 

今回の公認プロ資格獲得者   男子8名 女子2名

 

男子:長沢侑磨、田邑星斗、山本來夢、小濃来波、小川葉良、新井洋人、鈴木一歩、加藤賢三
女子:畑ハイネ、庄司莉花

 

長沢 侑磨(昨日の合格者)
田邑 星斗(昨日の合格者)
山本 來夢小濃 来波 新井 洋人小川 葉良鈴木 一歩加藤 賢三

 

畑 ハイネ庄司 莉花

 

 

女子のロングボードのトライアルには、昨年のNSA全日本のロングボード ウィメンクラスで優勝した田原 ありい(湘南西)と2位だった仲西 華奈子(和歌山)もエントリー。

 

田原 ありい

田原、仲西ともR-1は勝ち上がったものの、仲西は次のR-2で敗退。田原は2位でラウンドアップし、明日のR-3へ繋いだ。

 

昨年の後半から本格導入した自動検温測定器。手作業で検温するよりも人との距離を取れることで導入した。

 

3月7日(月)ロングボードDAY2
 AM6:00
男子 選手集合
検査(8:00まで)

AM7:00
競技START
MEN R1 H1〜H15(※3位の高得点者2名はR2進出)
MEN R2 H1〜H8
MEN R3 H1〜H4

 

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