文、写真:山本貞彦 JPSA2022 さわかみ Japan Pro Surfing Tour プロトライアル第1戦「プロトライアル 鴨川」。大会3日目は、ロングボードの女子R-3からスタートして、男子の最終ラウンドまで。
今年から単体開催に変わったプロトライアル。前年の結果で年間AMシードというものがあったが、それを廃止。プロトライアルを年間2戦を行い、その結果で前半、後半にAMシードとして参戦できるシステムに変えた。
今回の「JPSA2022 プロトライアル 鴨川」では、勝ち上がりの男子上位8名と女子4名が、今年のプロツアー(前半戦 / 第1戦の千葉一宮、第2戦の千葉千倉)にAMシードとして出場することができる。
それと共にトライアルのヒート中に、1ウェイブで7点、もしくはベスト2のスコアで11点以上を出した場合に、公認プロ資格が獲得できることになっていたが、ヒート中にプロ公認資格を獲得した選手が、この男子上位8人、女子上位4人に入った場合の繰り上げは無しとなっている。
そのロングボードのエントリー人数は男子 57名、女子 17名、合計 74名。ショートボードの130名を加えれば、総勢204名という今までにない人数の規模となった。
今日の会場は風はオフ。朝は潮が上げているので、ヒザモモのインサイドブレイク。潮が引きに向かうタイミングで競技スタート。朝一は風の影響も無く、波は小さいながらロングに適したコンデイションで、グッドスコアも連発。
午後には風が回り、サイドへ変わったことで面を乱した。波のサイズはコシハラまで上がったものの、ワイドで崩れるのも早い。良さそうに見えてもショルダーが消えてしまう波もあり、ショートライドで全く点がつかない。最終的にはポジショニングと波を読む力がある選手が、キレた波を選んで勝ち上がった。
AMシード確定者
(ただし、公認プロ資格獲得者は除く)
男子:田岡遼平、坂本亮、平田拓海、土屋貴洋、堀井創、大島弘樹、太田祐城
女子:関口紗稀、瀬下絵里子、田原ありい、鈴木明子
太田 祐城
坂本 亮
堀井 創
田岡 遼平大島 弘樹
平田 拓海
土屋 貴洋
関口 紗稀
田原 ありい
瀬下 絵里子
鈴木 明子
以上がJPSA プロ本戦の前半戦(第1戦の千葉一宮、第2戦の千葉千倉)にAMシードとして出場できる。
JPSAのAMシードとプロ公認資格の解説。
今回このプロ公認資格を獲得して、勝ち上がりAMシードも獲得した選手について。次回の千葉一宮に出場したい場合は、プロ申請しないと出られない。
つまり、こういうことだ。公認プロ資格を獲得したということは、JPSAではプロに準ずる選手という扱いになる。
本人の申請が無いので、事実上はAMではあるが、資格獲得者として見るということ。プロ資格があるのにAMで試合に出るのはおかしいということだ。よって、JPSAの試合に出るには、プロ申請するしかないということになる。もちろん出ないのなら、問題は無い。出たい場合のみの話だ。
昨年までは合格してもプロ申請せずに、何度もプロトライアルを受けることができた。そのまま本戦に出場という形でJPSAに参戦という形があったわけだ。しかし、今年から本戦とトライアルを分けて、それぞれ単体で行うことになった。それに伴い、この資格獲得を何度も行うことを今年から廃止したのだ。
もちろん、JPSAの試合に出ない。アマ資格が必要という選手は、このプロ申請を後に回すことができる。この資格有効期間1年間となっている。AMでいたい場合は失効する1年以内であれば、その活動は保証されるということ。自分のタイミングでプロ申請すれば良いことになる。
よって、プロ公認資格を獲得した選手は、申請する時期をよく考えることをお勧めする。わからない場合はJPSA事務局に連絡してください。
今回の公認プロ資格獲得者 男子 5名
櫻井凰太、大竹琥太郎、櫻井鳳二、井上直樹、小熊海ノ介
櫻井 凰太
大竹 琥太郎
櫻井 鳳二
井上 直樹
小熊 海ノ介
今年で16歳になる櫻井 凰太(写真右)と櫻井 鳳二(左)は双子の兄弟。二人揃ってプロ公認資格を獲得!おめでとう!
堀井創は、堀井哲プロの実弟。一発合格はならなかったものの、前半戦のAMシードを獲得。
新城譲プロを慕う小熊 海ノ介は16歳。見事プロ公認を獲得するも「自分はまだまだです」と謙遜。
田岡遼平は田岡なつみプロの実弟。R-1で6.33、5.57ポイントでトータル11.90ポイントとこれで合格のはずが、なんとインターフェア。
ノンプライオリティーだったので、セカンドウェイブが半分となってしまった。それでもこのヒートを1位で勝ち上がり、R-3まで。全てのラウンドを1位抜けと勝負強さを見せて、AMシードを獲得。
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