プライア・デ・スーパーチューボス, ペニシェ / ポルトガル(2022年3月6日日曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2022チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第3戦となる「MEO Pro Portugal presented by Rip Curl」は大会4日目。
波の続く大会4日目の朝は、6-8フィートの波と軽いオフショアの吹くバレル・コンディションでスタート。乗る波乗る波がチューブになる見応えのあるヒートの連続となった。
男子ラウンドオブ32の残りのヒートからオーバーラッピングヒートで行い、続けて男子のラウンドオブ16が終了。男子のベスト8が決定した。
ラウンドオブ16へ勝ち上がった五十嵐カノアは、友達でもある地元ポルトガルのフレデリコ・モライスと対戦。カノアは、スタートからいきなりレフトの波を掴みバックハンドバレルをメイク。さらにエンドセクションでは高さのあるエアリバースをメイクし、5.83をスコアしてヒートをスタートする。
それに対するモライスは、ライトのシリンダーバレルを深いポジションからメイク。さらにリエントリーでライディングをコンプリート。6.83をスコアして応戦。素晴らしい戦いの火蓋が切って落とされた。
再びディープなポジションからクリーンなバレルをメイクするモライスは5.83をスコア。モライスのライディングに大きな歓声が上がる。
カノアもそれに対して更に深いポジションからバレルにプルイン。両手を波のフェイスに突っ込んでストールし、バレルから飛び出して更にトップでテールドリフトさせる妙技を披露。7.17をスコアして逆転に成功する。
6.73をスコアsしたモライスが再びトップに躍り出る。カノアのニードスコア6.39。まだ後半に入ったばかりだ。
レフトの波をつかんだカノアは、これでもかと言うほど深い大きなバレルをバックハンドでメイク。そこからクローズセクションまで繋ぎ、バーティカルなリエントリーでフィニッシュ。8.00を叩きだして大逆転に成功。
ニード8.34に追い込まれたモライス。最後にバックハンドでドギードアをこじ開けて見事バレルをメイクするも逆転ならず。今シーズン絶好調なカノアが開幕から3試合連続でベスト8進出を決めた。
昨日、現在ランキングトップのバロン・マミヤがラウンドオブ32のH3でジョーディ・スミスとのロースコアヒートに敗れたため、クオーターファイナルへ勝ち上がった五十嵐カノアがランキングで暫定トップに躍り出ることとなった。
五十嵐カノアは、クオーターファイナルのH3でWSLチャンピオンのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)と対戦する。今シーズン絶好調のカノアであれば、ジョン・ジョンも怖くはない。
がんばれ!カノア!このまま突き進め!
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