五十嵐カノアとコナー・オレアリーがベスト16進出。MEO Pro Portugal 大会3日目ハイライト

五十嵐カノア©WSL / Poullenot

プライア・デ・スーパーチューボス, ペニシェ / ポルトガル(2022年3月5日土曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2022チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第3戦となる「MEO Pro Portugal presented by Rip Curl」は大会3日目。

 

グラッシーな3~5フィートのコンディションの中で、女子のラウンドオブ16を完了し、ベスト8が決定。男子のラウンドオブ32の9ヒートまでが終了した。

 

 

Highlights Day 3 | Clean Conditions Provide A Canvas For High Performance Ripping

 

今朝は、バレルが少なく、クリーンなピークにサーファーが集まり、美しい波となった。ロータイドによる短い中断の後、上げ潮によるゆっくりとした新しいうねりがアップする中で競技が続けられた。

 

五十嵐カノア© WSL / Diz
五十嵐カノア©WSL / Poullenot

 

 

男子のラウンド3では、五十嵐カノア(JPN)は、ヒート9でワイルドカードのジャスティン・ベクレット(FRA)と対戦。コナー・オレアリー(AUS)はモーガン・シビリック(AUS)と対戦した。

 

 

五十嵐カノアは本日の最終ヒートに登場。サンセットが美しい時間帯に差し掛かった頃にヒートがスタート。ヒートはベクレットが先制攻撃を仕掛けて、ヒートをリードしていく展開となった。

 

 

 

カノアはヒート中盤にフォアハンドでテールハイのエアリバースのワンマニューバーで4.40をスコア。逆転に成功する。

 

そして、後半に入り調子を上げるカノアは、レフトの波を掴み、バックハンドでクリティカルなターンをメイク。最後のクローズセクションでのリエントリーを決めて5.50をスコアし、リードを広げていく。

 

 

ラストウェイブではクリーンなライトを掴み、多彩なマニューバーを披露したカノアは6.67をスコア。大差を付けたカノアは、圧倒的な試合運びで見事ベスト16進出を決めた。

 

現在ランキングトップのバロン・マミヤがH3でジョーディ・スミスとのロースコアヒートに敗れたため、ラウンドオブ16へ勝ち上がった五十嵐カノアが事実上のランキングトップに躍り出ることになるだろう。

 

 

コナー・オレアリー © WSL / Diz
コナー・オレアリー © WSL / Diz

 

また、2021年はCTランキングトップ5入りを果たして、ルーキー・オブ・ザ・イヤーも獲得したモーガン・シビリック(AUS)と対戦したコナー・オレアリー(AUS)。

 

シビリックが6.00を4.27でバックアップしてヒートをリード。コナーは積極的に波を掴むもスコアを伸ばせずに残り時間10分を切り、追い込まれる展開に。

 

コナー・オレアリー ©WSL / Poullenot

 

しかし、最後まで勝負を諦めないコナーは、ヒート終盤にレフトの波でパワフルな3つのターンを決めて6.50をマーク。ニードスコア6.00まで追い上げる。

 

そして残り時間2分でレフトの波をキャッチ。最後の力を振り絞ってパワフルターンを連発。見事6.07を叩き出し、終了間際の大逆転勝利を決めてラウンドアップ。

 

ラウンドオブ16へと勝ち上がったコナーはジョーディ・スミスと対戦する。頑張れ!コナー!

 

 

ランキング・リーダーが早々に敗退、イエロージャージ争奪戦に

 

 

コートニー・コンローグ(USA)が、現在ランキングトップのブリサ・ヘネシー(CRI)を下し、2022年序盤の好調な彼女にストップをかけた。この敗退でヘネシーは、イエロージャージを他の選手に譲ることになりそうだ。

 

また現在の男子の世界ランキング1位のバロン・マミヤ(HAW)は、今日の午後に行われたロースコア・ヒートでジョーディ・スミス(ZAF)に敗れた。

 

バロン・マミヤ ©WSL / Poullenot

 

「少しハードなヒートで、何度かエアを試みたんですが、ランディングできなかった」とマミヤが言った。「イエロージャージを着ることができて最高でしたね。

 

今年の初めにはツアーに参加していなかったので、非常に大きなプラスになりました。サンセットの後、どうしたらいいのか分からなかったけど、ポルトガルに出れると言われたんです。サーファーなら誰でもここに来るのが夢だから、この経験を積んで次につなげられるなんて最高ですね。」

 

 

今回のマミヤの敗退により、男子ではラウンドオブ16に勝ち進んだ五十嵐カノア(JPA)が新たに事実上のランキングトップとなり、女子ではヘネシーが当面の間イエロージャージを保持するが、ポルトガル大会終了までに5人のサーファーが、そのジャージを手に入れる可能性が残されている。

 

 

WSLチャンピオンが優勢、ウイメンズのベスト8が決定

 

ステファニー・ギルモア

 

7タイムWSLチャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)は、スーパーヒートでサリー・フィッツギボンズ(AUS)とクオーターファイナル進出をかけて争った。

2人のオーストラリアのパワーハウスは、レフトでの大きなバックサイドターンでグッド・スコアをマーク、ギルモアはより高いバックアップでその差を広げた。さらに彼女は午前中の貴重なバレルの1つを見つけ、笑顔を浮かべながら勝ち上がった。

「サリーは素晴らしいアスリートで、常にハンティングしているんです。」とギルモアは言った。「常にトップでいなければならないし、本当にそれを望んでいなければならない。だから、私はそこでベストを尽くしていた。」とコメント。

 

 

女子のクオーターファイナルを戦う8名
QF 1:ジョアン・デフェイ(FRA)対ステファニー・ギルモア(AUS)
QF2:コートニー・コンローグ(アメリカ) vs レイキー・ピーターソン(アメリカ)
QF3:カリッサ・ムーア(ハワイ) vs. タイラー・ライト(オーストラリア)
QF4:タティアナ・ウェストン・ウェッブ(BRA) vs インディア・ロビンソン(AUS)

 

男子ラウンドオブ32の残りのマッチアップ。
HEAT 10:イズキール・ラウ(HAW) vs. フレデリコ・モライス(PRT)
HEAT11:イーサン・ユーイング(AUS) vs. ナット・ヤング(USA)
HEAT 12:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW) vs. ライアン・カリナン(AUS)
HEAT 13:セス・モニーツ(HAW) vs. ジャクソン・ベイカー(AUS)
HEAT 14:コロヘ・アンディーノ(USA) vs ルッカ・メシナス(PER)
HEAT 15:グリフィン・コラピント(USA) vs. ジャドソン・アンドレ(BRA)
HEAT 16:ケリー・スレーター(USA) vs. カイオ・イベリ(BRA)

 

 

詳しくはhttps://www.worldsurfleague.com/をご覧ください。

 

男子MEO Pro Portugal

女子MEO Pro Portugal