ワールド・サーフ・リーグ(WSL)のハワイ・クオリファイ・シリーズ(QS)のシーズンは、12月8日から20日まで、世界的に有名なパイプラインのリーフで開催される「HICパイプ・プロQS1,000」で開幕する。
WSLチャンピオンやチャンピオンシップ・ツアー(CT)予選通過者など、ワールドクラスの選手を相手に、ハワイのリージョナル選手が戦う。イベント主催者は、開幕日からのスモールコンディション予報により、早々にハワイ時間の12月8日と9日をオフとし、さらに最新の発表ではネクストコールは12月13日(月)午前7時(HST)となった。
現地時間の 2021年12月13日7時0分 は、日本時間の 2021年12月14日2時0分です。
ハワイ/タヒチ・ヌイ・ツアー・マネージャーのマーティ・トーマスは、「ウェイティング・ピリオドの開始日には北風のうねりが小さくなると予想されているため、水曜日と木曜日はレイ・デイとなります。長期予報によれば、ウエイティング期間の後半には、より有望なうねりが期待できるので、サーファーたちが大会に向けて適切な波に乗れることを期待しています。このイベントを実現してくれた皆さん、特にHIC、そして地元の皆さんに感謝します。」とコメント。
ハレイワで存在感を示したシオン・クロフォード (HAW)は、その勢いをパイプラインに持ち込もうとしている。- WSL / Brent Bielmann
男女とも来年の1月末からCT開幕戦がパイプラインで行われることもあり、今大会はQS1000というイベントはいえ、チャンピオンシップ・ツアー(CT)のエリートであるレイキー・ピーターソン(USA)とコートニー・コンローグ(USA)に加えて、ハワイ出身の5X WSLチャンピオンのカリッサ・ムーアとノースショアの元CTベテランであるココ・ホーも出場。
さらに、イベントで準優勝したモアナ・ラニ・ウォン、2022年のCT入りが決定しているベティルー・サクラ・ジョンソン、ガブリエラ・ブライアンなど、リージョナルの才能あふれる選手たちが、それぞれの栄光とパイプラインの勝者の座を目指す。
また男子では、 元パイプ・マスターでパイプのスペシャリトとしても知られるあるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)とジェイミー・オブライエン(HAW)、ジョーズ・チャレンジ・ビッグ・ウェイブで4回優勝したビリー・ケンパー(HAW)など、注目選手とともに日本が世界に誇るパイプライナーの脇田貴之も出場する。
脇田は SNSでハレイワで活躍した長女の脇田紗良の活躍を讃え、「紗良もよく頑張った! 誇りに思う!」とコメント。「8日からパイププロが始まる!エントリーしたので、次は俺の番 言うのは簡単で実際にやるのは難しいのが当事者になるとわかる。12日に50歳になるけど、バースデーバレルメイクしたい!」と気合の言葉を残している。
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先日ハレイワで幕を閉じたチャレンジャー・シリーズの最終戦では、ハワイの輝かしい新戦力の活躍が注目された。
17歳のシオン・クロフォードは、ハレイワ・チャレンジャーにオルタネイトとして出場し、クオーターファイナルでフィニッシュするなど、今後の活躍が期待される選手。ハレイワ出身のクロフォードは、今後もノースショアを代表して、世界的に有名なイベントに参加したいと考えている。
「ハレイワでのイベントは、自分のサーフィンに大きな自信を与えてくれました」とクロフォード。「そもそも自分があのイベントに出場したことが信じられないくらい、クレイジーでした。リージョナル・イベントに出場して、ポイントを獲得できることにとても興奮しています。でも、ジョン・ジョン(フローレンス)やメイソン(ホー)のような選手と一緒にサーフィンできるのは素晴らしいことだと思います」と言った。
ハワイ・オアフ島のパイプラインで開催されたBillabong Pipe MastersのWomens Pipe Invitationalでサーフするゾーイ・マクドゥーガル(ハワイ)。 WSL / トニー・ヘフ
また今大会は、ムーア、ココ・ホー、アレッサ・クイゾン、ゾーイ・マクドゥーガルが参加した2018年の「ウィメンズ・パイプライン・インビテーショナル」以来のパイプラインでの女子イベントとなる。
マクドゥーガルにとっては、世界のトップに加わることを目指して、チャレンジャーシリーズに向けてホームで早期にポイントを獲得できる最高のチャンスとなる。21歳の彼女は、2016年はセミファイナルに進出しており、今回はノースショアでの初勝利を目指す。
「ここで複数のイベントを開催するのは初めてのことですが、ホームでのイベントを開催できることにとても興奮しています。パイプラインでの経験は本当に特別なものでした。
インビテーショナルに参加したときは、その年の男子パイプ・マスターズ・ファイナルの直前に行った8フィートの波で、今までで一番大きな波でした。あのヒートで、あの波について最も多くのことを学びました。これまで約5ヶ月間連続して試合をしてきたので、これからも続けていきたいと思っています」と語っています。
ハレイワのQS最終戦で見事CT入りを確定したルアナ・シルバ、ガブリエラ・ブライアン、ベティルー・サクラ・ジョンソンたちは、CTベテランのコートニー・コンローグ、レイキー・ピーターソンなどとともにパイプラインでジャージを着て重要な経験を積む。
HIC Pipe Pro QS 1,000は、12月8日から20日まで、オアフ島のノースショアにあるバンザイ・パイプラインで開催されます。
詳細については、www.WorldSurfLeague.com