湘南の茅ヶ崎でサーフィンとゴルフの融合イベント「I.W.HARPER SURF&TURF」が開催された

※ マスク着用、距離を取り、感染対策をしています。写真はあくまでも撮影用のもので、許可を得て撮っています。

 

文、写真:山本貞彦

 

秋晴れの中、湘南の茅ヶ崎でサーフィンとゴルフの融合イベント「I.W.HARPER SURF&TURF」が開催された。これは参加者にサーフィンとゴルフを行ってもらい、その両方のスコアで競うというもの。この1回目の記念すべきイベントにはプロサーファー、プロゴルファーやモデルら、普段から両方のスポーツを嗜んでいるメンバーが招待された。

 

 

増山翔太

 

「サーフ&ターフ」と言うのは、元々はハワイやカリフォルニアなどで波があればサーフィン。波が無ければゴルフに興じるというスタイルを指すもの。日本でもそこそこ楽しむ層はいたものの、ゴルフ場が会員制だったことや、他のスポーツに比べると割高な印象もあり、敷居は高かった。

 

しかし、モーメンタム世代のケリー・スレーターらが、ハワイで大会の合間にゴルフする姿がメディアに度々、取り上げられたことで、日本でも「サーフ&ターフ」に再び火ついた。ゴルフでも街中でもお洒落に着こなせるサーフウェアや、サーフのエッセンスを取り入れたゴルフウェアなどを多く目にするようになったのは、この頃からだ。

 

 

 

 

今や日本でもゴルフをするサーファーは珍しくはない。それは日本でもパブリックコースができ、カジュアルにできるゴルフ場が増えたこと。「ドレスコードフリー」「セルフプレー」「当日予約可能」など、会員でなくても気軽にゴルフが楽しめる環境になったのも、その理由の一つだろう。

 

そこで今回、新たにサーフィン&ゴルフのイベント主催に名乗りをあげたのがバーボンウイスキーブランドの「I.W. HARPER」。その新ブランドコンセプトは「I.W」を「I’M」に替えて「I’M HARPER 自己満足に、生きる」。ブランド名に入る「HARP」は情熱を持って、何度も繰り返し挑戦し続けるという意味がある。

 

 

 

 

情熱を持って何かをやっている人にフォーカスし、その挑戦を応援したい

 

 

 

 

「サーフ&ターフ」のように、全く違うスポーツを自分の感性で楽しむ人たち。自分のスタイルを持ちながらも、それに固執せずに新しいものを取り入れて、挑戦し続けている人。そんな自分の生業としているものとは違うところで、情熱を持って何かをやっている人にフォーカスし、その挑戦を応援したいと「I.W. HARPER」尾崎マネージャーはこのイベントの意義を語った。

 

 

 

そのイベントに選ばれた場所は湘南茅ヶ崎。GDO茅ヶ崎ゴルフリンクスは海に隣接し、サーフィンのポイント「パーク」まで歩いて行ける絶好のロケーション。

 

 

また、ゴルフ場に併設して、遊びや仕事の拠点となる「OCEAN VILLAGE」も先月オープンしたばかりで、サーフィンに必要なグッズ、軽飲食もあり、今回の催しを行うにはベストな場所だ。

 

試合後、海岸での記念写真。短いレースだったものの満足感が漂う。

 

今回参加したのは、JPSA理事長の細川哲夫に増山翔太、森大騎、加藤嵐のプロサーファー。さらにパトリシオ、ロラン、SHOTA、YOOKI、照屋和輝、紺野ゆりのモデル陣。そして、タレントのSabu、建築デザイナーの岩切剣一郎ら多種多様なメンバーが、ここ茅ヶ崎に顔を揃えた。

 

 

JPSA 細川理事長と今イベントはジャッジで招聘された宮内謙至(ショーロク)。

 

イベントの内容は午前中はサーフィン。コンテスト形式ながら、どうサーフィンを楽しむか各々で目標を設定するというもの。それをスタイリッシュ、エンジョイ、テクニックの要素に加え、ボーナスポイント項目で採点する。このジャッジには宮内謙至(ショーロク)が中心となって、各カテゴリーごとに1〜5点で評価するとした。

 

また、午後にはゴルフ。4人1組でコースを廻る。ここでは自分で決めたスコアを事前に申告。その申告スコアと実際の打数の差を1〜5点で採点する。以上のスケジュール、採点方法で獲得したポイントにより、最終順位が決まる。

 

 

さて、まずはサーフィンから。ウエットスーツに着替え、サーフボードを持って海に向かうが、この日は残念ながらノーサーフ。スネというサイズでは競技はできない。よって、急遽、チーム分けをして、パドルレースに変更となった。

 

パドルレース中でも笑顔で会話がこぼれる。これぞ「サーフ&ターフ」ならでは。
1番ポーズで笑顔。レースは圧倒的な差をつけた細川、土屋、岩切チームが優勝。

 

パドルレースは体力勝負。それぞれチームで声援を送り合い、それはそれで盛り上がりをみせた。結果は細川哲夫プロが先攻逃げ切りで流れを作り、土屋、岩切と繋ぎ、チーム総合1位を獲得。試合終了後はスネ波ながら、それでも乗りこなすプロの演技を堪能して、午前の部は終了。

 

 

スネ波でもパワーゾーンをキープして、ハングファイブを見せる増山翔太。
烏帽子岩をバックに、幻のセットをクルージングする細川哲夫。
森大騎と加藤嵐。ショートボードではさらに厳しい波ながらのダブルテイクオフ。

 

 

クラブハウスに戻り、ランチは現在展開中の「I.W. HARPER」とのコラボレーション「I.W. HARPER CAFE」で提供している人気特製ハンバーガーにプリンのデザート。そして、腹ごしらえをした後は、全員がカリフォルニアのハンティントンビーチで生まれたブランド「TravisMathew」のゴルフウェアに着替えて、いざコースへ。

 

サーフィンではウェットスーツ。ゴルフは全員が「TravisMathew(トラヴィスマシュー)」に着替えてプレー。
細川哲夫

 

プロサーファーの組ではゴルフ歴25年の細川に、森、加藤、増山が2年というキャリア。コースにはギャラリーが多くいたことで、緊張からかOBからのスタート。しかし、慣れてくればパーセイブ。さらにナイスアプローチでバーディーと見応え十分のプレーをそれぞれが見せてくれた。

 

 

細川哲夫

 

ゴルフ歴が長い細川は、当時、父親とのコミュニケーションを取るためにゴルフを始めた。森、加藤、増山のきっかけはコロナ禍で試合が無くなり、サーフィンができなくなったことが一因。トレーニング代わりに始めたのがゴルフだったと言う。その4人とも、今ではどっぷりゴルフにハマっていて、それぞれが「極めたい」「競技ゴルフで勝負したい」と、ゴルフにも真剣に取り組んでいる。

 

 

加藤嵐
加藤嵐

 

 

そのゴルフとサーフィンの違いを加藤嵐は「サーフィンではその時に来た波をどう乗るかですけど、ゴルフは自分だけの世界。思った通りに打つことができるようになるには、全てセルフコントロールなんです」と語る。

 

 

森大騎
森大騎

 

自分の身体を100%コントロールするには、平常心と強い精神力が必要。それを繰り返し訓練できることがゴルフの大きなメリット。メンタルと言う部分でも、これはサーフィンにも役に立つと言う。「ゴルフは別次元の面白さで、新しい自分を知ることができる」と、4人がハマる理由も納得できた。

 

さて、今大会の表彰式でプロサーファー組は、残念ながら入賞できず。やはり、サーフィンでポイントを稼げなかったことが響いたか。優勝はパトリシオ、2位に岩切剣一郎、3位は土屋健という結果。でも、順位なんか関係なく、各々が自分流で一日を楽しんだ。全員笑顔が絶えなかったことが、このイベントの素晴らしさを物語っていた。

 

一つを極めることは大切なこと。でも、視野を広げて、何か一つでもいいから、新しいことにも挑戦してみる。自分のスタイルを持ちながら、新しいものを取り入れていく。そんな生き方があることを、このイベントは教えてくれた。来年も「I’M HARPER」を胸に、この茅ヶ崎に笑顔で集まりましょう!

 

 

「I.W.HARPER SURF & TURF」

サーフィン:茅ヶ崎パーク
ゴルフ  :GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス

大会結果

1位 パトリシオ
2位 岩切剣一郎
3位 土屋健

 

この「サーフ&ターフ」イベントのために、サーフィン用のゼッケンも特注で制作。

「I.W.HARPER」のロングボードは、増山翔太プロがシェイプしたもの。

天気は快晴。富士山をバックにサーフィン。これも湘南の良いところ。(森大騎、細川哲夫)

 

「TravisMathew」は、今年のUSオープン時にWSLとサーフィンとゴルフのプロによる初のセレブリティ・イベントを開催。4人で構成される6つのチームが、チャリティの名のもとにカノアやケリーも参加しプレーした。

アフターパーティーはTREX OCEAN CAFEにて、地元の新鮮な食材を使用したBBQと「I.W.HARPER」が全員に振る舞われた。(新鮮野菜サラダにスペアリブ、シュリンプ etc)

入賞者には波がプリントされたサーフボードの記念の盾と「I.W.HARPER 12年」が贈られた。

今大会の表彰者。左から3位の土屋健、1位 パトリシオ、2位の岩切剣一郎。

乾杯!(あくまでも写真用です。基本、マスク着用で距離を取っていますので、ご安心を。)