アリス・リモイン(FRA)とジョエル・チューダー(USA)が優勝。田岡なつみが5位、井上鷹が9位

ファイナリスト © WSL / ito

カリフォルニア州マリブ/アメリカ(2021年10月12日火曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)の2021年ロングボード・ツアーの最終戦となる「Jeep® マリブ・クラシック presented by Havaianas」が終了。

 

アリス・リモイン(FRA)とジョエル・チューダー(USA)が輝かしいイベント勝利を収め、2021年WSLロングボード・チャンピオンのジョエル・チューダー(USA)とホノルア・ブロムフィールド(HAW)が歴史的な3度目の世界タイトルを獲得 した。

 

 

大会最終日ハイライト映像

 

22歳のブロムフィールドは、非の打ち所のないシーズンを過ごし、今日のファイナルでアリス・リモインに次ぐ2位でフィニッシュ。史上最年少の3x WSLロングボード・チャンピオンとなった。ハワイ・オアフ島出身の彼女は、クオーターファイナルでロングボードツアーのベテラン、リンジー・スティンライジーと対戦。ヒートトータル13.00(20点満点中)で接戦を制し、世界タイトルを獲得した。

 

ホノルア © WSL / Lodin

 

そして、セミファイナルでは、ゾーイ・グロスピロン(フランス)に対し、8.83という素晴らしいスコアをマークして圧勝。ファイナルを前に3度目のWSLロングボード・ワールド・タイトルを獲得したブロムフィールドだったが、ロングボード・ツアーのベテランであるアリス・リモインが2本のエクセレント・ウェイブ・スコアと完璧なウェイブ・セレクションでファイナルを制し、キャリア最大の勝利を手にしたため、このイベントでは準優勝にとどまった。

 

 

優勝したアリスと2位のホノルア © WSL / Lodin

 

優勝したレユニオン島出身のアリス・リモインは、クオーターファイナルで田岡なつみ(JPN)を16.00のスコアで破り、セミファイナルではクロエ・カルモン(ブラジル)を僅差で破りファイナル進出。25歳のリモインは最後までベストを尽くし、ノーズでの完璧なスタイルとフットワークで8.57をスコア。ブロムフィールドはニードスコア9.90と完全に追い込まれ、リモインが見事勝利を手に入れた。

 

アリス・リモイン(FRA) © WSL / ito

 

「ここマリブで優勝するのは夢のようです。パーフェクトな波で、こここが大好きです」とリモインが言った。「スタートがスローだったので、セットの波を待っていたら来てくれたので、これ以上ないくらい興奮しました。優勝できてとても嬉しいし、ホノ(ブロムフィールド)と一緒に決勝を戦えたことは本当に特別なことです。彼女と他の女の子たちにおめでとうと言いたいです。そして、私をサポートしてくれて、この素晴らしい場所でサーフィンをさせてくれたここの皆さんに感謝します」

 

 

3つ目の世界タイトルを獲得し、最年長のWSL世界タイトルホルダーとなったジョエル

 

 

優勝したジョエルとスキナー© WSL / Lodin
ジョエル・チューダー© WSL / Lodin

 

ロングボードの世界タイトルを初めて獲得してから20年以上が経過し、2019年の活動休止から復帰した45歳のジョエル・チューダーは、3つ目の世界タイトルを獲得し、最年長のWSL世界タイトルホルダーとなった。

 

チューダーは、ラウンド3では3x WSLロングボード・チャンピオンのテイラー・ジェンセン(USA)、クオーターファイナルでは将来の世界タイトル候補であるカニエラ・スチュワート(HAW)、セミファイナルではロングボード・ツアーのベテラン、トニー・シルヴァーニ(USA)と対戦し、頂点に立つために、マラソンのような長い一日を全力で乗り切らなければならなかった。

 

 

ジョエル・チューダー© WSL / Lodin

 

「この大会で優勝することはあまり期待していませんでした」とチューダー。「ただ、うまくやってゴールしたいと思っていました。いろいろな要素が絡み合っていました。父は27年ぶりに自分の試合を見に来てくれましたが、父も母も来てくれていたので、感動でした。また、この勝利は、自分の人生のすべてを指導してくれたドナルド・タカヤマのためでもあります。彼のおかげで今の自分があるんです」。

 

 

ロングボードツアーベテラン、ベン・スキナーがキャリアベストの準優勝。

 

 

ベン・スキナー© WSL / Lodin

 

イギリスのベン・スキナーは、優勝して世界チャンピオンに輝いたジョエル・チューダーに次ぐキャリアベストの準優勝を果たした。

 

ロングボード・ツアーのベテランであるスキナーは、は、ラウンド3では元WSLロングボード・チャンピオンのスティーブン・ソイヤー(ZAF)、クオーターファイナルでは同じツアーのベテランでタイトル争いをしているカイ・サラス(HAW)、セミファイナルでは2021年のタイトル候補であるハリソン・ローチ(AUS)と対戦するなど、様々な困難を乗り越えてきた。

 

「最高のイベントでした」とスキナーが言った。「一日中素晴らしい波で、ファイナルでは少しスローでしたが、新チャンピオンの彼(ジョエル・チューダー)は本当に素晴らしいです。ファイナルで彼と一緒にサーフィンできてよかったです。

 

サーフランチではうまくいかなかったので、ここでパフォーマンスを発揮しなければなりませんでしたが、世界で最もアイコニックな波の一つでそれができたことは、信じられないことです。15歳の頃から続けてきて、ついにファイナルに進出できたことは言葉にならないほど嬉しいです」。

 

井上鷹 © WSL / Lodin

 

日本の田岡なつみが5位、井上鷹が9位

 

今回のWSLロングボード・ワールドツアーに参加している日本人サーファーは田岡なつみと井上鷹の2名。準々決勝まで勝ち上がった田岡なつみは、今回優勝したフランスのアリス・リモインと対戦した。

 

田岡なつみ

 

 

田岡はヒート前半、ウェイブセレクションに焦りが見えてスコアが伸ばせない。一方リモインはスタートから高得点をマーク。田岡をコンビネーションに追い込む。後半に7.27をスコアした田岡は巻き返しを図るが、バックアップを伸ばせず。惜しくもここで敗退となった。

 

しかし、日本を代表する選手として素晴らしいパフォーマンスを披露。今回5位でフィニッシュし、最終ランキング7位に入り来年のツアーにリクオリファイした。

 

 

井上鷹 © WSL / Lodin

 

ラウンド3の井上鷹は、ハワイの強豪、カイ・サラスと対戦。試合はサラスが7.83という高得点を 6.70でバックアップするという展開。最後はニード8.47と追い込まれた井上鷹だったが、終了間際のセットを掴み、素晴らしいコンビネーション・サーフィンを披露。スコアは6.67となり惜しくも逆転とはならなかったが、日本の井上鷹をアピールする熱いパフォーマンスを披露した。今大会を9位でフィニッシュし、最終ランキング17位に入った。

 

 

45歳のジョエル・チューダーが3度目のWSL世界ロングボードの王冠を獲得。最年長の世界チャンピオンとなる

 

ホノルア・ブロムフィールドが2021年のロングボード世界タイトルを獲得。最年少の3度のロング世界チャンプになる

 

 

 

Women’s Jeep Malibu Classic pres. Havaianas Final Results:
1 – Alice Lemoigne (FRA) 16.50
2 – Honolua Blomfield (HAW) 12.60

Men’s Jeep Malibu Classic pres. Havaianas Final Results:
1 – Joel Tudor (USA) 14.00
2 – Ben Skinner (GBR) 12.97

Women’s Jeep Malibu Classic pres. Havaianas Semifinal Results:
SF 1: Alice Lemoigne (FRA) 8.90 DEF. Chloe Calmon (BRA) 8.83
SF 2: Honolua Blomfield (HAW) 16.26 DEF. Zoe Grospiron (FRA) 14.50

Men’s Jeep Malibu Classic pres. Havaianas Semifinal Results:
SF 1: Ben Skinner (GBR) 15.84 DEF. Harrison Roach (AUS) 14.33
SF 2: Joel Tudor (USA) 11.67 DEF. Tony Silvagni (USA) 10.27

Women’s Jeep Malibu Classic pres. Havaianas Quarterfinal Results:
QF 1: Alice Lemoigne (FRA) 16.00 DEF. Natsumi Taoka (JPN) 12.04
QF 2: Chloe Calmon (BRA) 13.73 DEF. Kirra Seale (HAW) 10.27
QF 3: Honolua Blomfield (HAW) 13.00 DEF. Lindsay Steinriede (USA) 10.60
QF 4: Zoe Grospiron (FRA) 12.50 DEF. Kelia Moniz (HAW) 11.70

Men’s Jeep Malibu Classic pres. Havaianas Quarterfinal Results:
QF 1: Harrison Roach (AUS) 15.20 DEF. Kevin Skvarna (USA) 13.66
QF 2: Ben Skinner (GBR) 12.53 DEF. Kai Sallas (HAW) 7.63
QF 3: Tony Silvagni (USA) 13.66 DEF. Justin Quintal (USA) 11.16
QF 4: Joel Tudor (USA) 15.76 DEF. Kaniela Stewart (HAW) 13.94

Men’s Jeep Malibu Classic pres. Havaianas Round 3 Results:
Heat 1: Harrison Roach (USA) 12.00 DEF. Jefson Silva (BRA) 10.40
Heat 2: Kevin Skvarna (USA) 11.53 DEF. Rodrigo Sphaier (BRA) 9.87
Heat 3: Kai Sallas (HAW) 14.53 DEF. Taka Inoue (JPN) 12.00
Heat 4: Ben Skinner (GBR) 14.36 DEF.Steven Sawyer (ZAF) 11.56
Heat 5: Justin Quintal (USA) 9.23 DEF. Augusto Olinto (BRA) 8.13
Heat 6: Tony Silvagni (USA) 11.77 DEF. Lucas Garrido Lecca (PER) 10.83
Heat 7: Joel Tudor (USA) 12.70 DEF. Taylor Jensen (USA) 10.03
Heat 8: Kaniela Stewart (USA) 15.26 DEF. Cole Robbins (USA) 12.00

 

男子:Jeep® Malibu Classic presented by Havaianas

女子:Jeep® Malibu Classic presented by Havaianas