大原洋人がイタロに大逆転勝利。五十嵐カノアもトップ通過。CS2戦「MEO Vissla Pro Ericeira」が開幕

大原洋人と五十嵐カノア

リベイラ・ディーリャス エリセイラ/ ポルトガル (2021年10月3日日曜日) WSL チャレンジャーシリーズ第2戦「MEO Vissla Pro Ericeira」がポルトガルのエリセイラで開幕した

 

本日はオンショアの4-6フィートのコンディションで男子のラウンド1が18ヒートまで行われた。昨日はコンディション不良でレイデイとなり、本日は昨晩の嵐の影響でサイズアップし、オンとなった。

 

大会初日ハイライト映像

 

 

朝のうちはシフトするオンショアのトリッキーなコンディションが選手を苦しめたが、徐々にクリーンなコンディションとなり、ハイパフォーマンス・サーフィンが披露された。

 

そして、本日の男子ラウンド1では、H2に西修司、 H4に稲葉玲王とコナー・オレアリー、H9に村上舜、H12に大原洋人、H13に五十嵐カノアが登場した。

 

 

大原洋人、終了間際の大逆転でイタロを下しラウンドアップ。

 

大原洋人

 

H12で大原洋人は、東京オリンピックの金メダリストである世界チャンピオンのイタロ・フェレイラ、イアン・ジェンティル、トーマス・フェルナンデスと対戦。

 

大原洋人 WSL / Poullenot

 

ヒートはイタロが、スタートから鋭いバックハンドでエクセレントをスコアしてアドバンテージを取る。大原も4.33をスコアして応戦。イタロは後半にバックアップを5.23としてリードを広げいていく。

 

 

レアなレフトでエアリバースを決めるイタロ WSL / Poullenot

 

3位となって残り10分と追い込まれた大原は、ダブルアップする波を掴んでインサイドのクローズセクションでロールインを決めて7.23をスコア。更にチャージを続ける大原は、残り5分で再びグッドウェイブをキャッチ。

 

カービングターンからのビッグリエントリーを決めて、8.40のエクセレントをスコア。トータル15.63を叩き出して、大逆転で3位からトップに躍り出る。

 

そして、そのままタイムアップとなり、大原洋人はイタロを抑えて、オリンピックの借りを返し、見事1位でラウンドアップを果たした。

 

 

 

 

「エリセイラでは去年、試合が出来なかったので久しぶりでしたね。またここに戻って来れて嬉しいです。」と大原が言った。

 

「イタロにはオリンピックで2回負けていたので、やっと勝ててうれしいです。緊張はしなかったですね。波も楽しそうだったし、昨日よりも良さそうだったので。

 

ここは大好きな場所なので試合するのが本当に楽しみでした。勝ち上がれて最高です。この試合に勝ってCTにクオリファイしたいですけど、まだ勝ったわけではないので、次のヒートに集中していきます。」とコメント。

 

 

五十嵐カノア、R1を1位でラウンドアップ。

 

五十嵐カノア WSL / Poullenot

 

H13で五十嵐カノアは、サミュエル・プポ、ラファエル・テキセイラ、カラニ・ボールと対戦。カノアはファーストライドからビッグセットにテイクオフ。アウトサイドで2つのビッグターンを決めてエクセレントの8.50をスコア。他の選手とは次元の違うサーフィンを披露する。

 

 

ヒート終盤までバックアップを持っていなかったカノアは、一時は3位まで順位を落とすも、しっかりと6.60のバックアップをスコアしてトップに返り咲き、そのまま危なげなく1位で勝ち上がった。

 

 

 

H2で西修司は、リーフ ・ヘーズルウッド、ジョアオ・シアンカ、マルコス・コレアと対戦。トリッキーなコンディションでヒートはスローな展開となり、ロースコアでの戦いとなる。西はヒート後半に2位に浮上するも、後半にセットの波を掴んだ西はスムースなバックハンドサーフィンで5.10をスコアするも4位で敗退となった。

 

H4は稲葉玲王とコナー・オレアリーが、強豪ハワイアンのイズキール・ラウとバロン・マミヤと対戦。ヒートはジークがスタートから得意のレイバックスラッシュで6.33の高得点でスタート。

 

稲葉は優先権を持ってセットの波を掴むも、途中で消えてしまう波でスコアを伸ばせない。一方、マミヤは2本の3ポイントで僅かなリードでトップを維持。4ポイントをスコアしたコナーは3位で後半戦へ。

 

コナー・オレアリー  WSL / Poullenot

 

ジークはバックアップを5.83としてトップへ。ウェイブ・セレクションに苦しむ稲葉は4位のまま。残り時間10分を切って、コナーが元CTサーファーらしいライディングを披露して、6.93をマークして2位に浮上。

 

そして、ヒート最大のセットを掴んだ稲葉は、バックハンドでクリティカルなターンを決めて、5.43をスコア。しかし逆転することはできず。惜しくも敗退となった。

 

 

現在CSランク6位の村上舜が早くも敗退。

 

 

H9で 村上舜は、ケイド・マトソン、マテウス・ハーディ、チャーリー・マーティンといった勢いのある若手を含む選手と対戦。

 

ヒートはマトソンがスタートから6.00をスコア。村上もバックハンドでチャージを見せるがスコアが伸ばせない。一方でマーティンが2本の5ポイントをスコアしてトップへ。村上は4位で後半を強いられる。そのまま村上は逆転ならず、ここで敗退となった。

 

 

前回のUSオープンで9位となった村上舜は、CSランク6位という素晴らしいポジションにいたが、今回の初戦敗退でランキングを落とすことになりそうだ。

 

 

ネクストコールは、現地時間の月曜日の午前7時35分、日本時間の 2021年10月4日15時35分です。

明日、女子のラウンド1がスタートすれば、H1 都筑有夢路、H6 野中美波、H7 松田詩野、H12 黒川日菜子、H14 前田マヒナ、H16 脇田紗良が登場する。

 

ヒート1で都筑有夢路 は、キーリー・アンドリュー 、レイラニ・マクゴナグル、 ソフィア・メディナ。ヒート6で野中美波は、アリッサ・スペンサー、 エラ・マッカフリー 、ホリー・ウォーン。 ヒート7で松田詩野は、 ココ・ホー 、ガラジ・サンチェス-オルトン、フランシスカ・ヴェセルコ。

ヒート12で黒川日菜子 は、 ヴァヒネ・フィエロ ・コビー・エンライト、ルシア・マルティーノ。ヒート14で 前田マヒナ は、USオープン優勝者のケイトリン・シマーズ、ドミニク・バロナ、 ソル・アギレ。ヒート16で脇田紗良は、フィリッパ・アンダーソン、チェルシー・トゥアック 、カミラ・ケンプと対戦する。

 

 

今回も彼らの活躍を期待しエールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

 

オフィシャルサイトでライブ中継が行われます。

男子:MEO Vissla Pro Ericeira