チャンピオンシップ・ツアーで15年間活躍してきたジェレミー・フローレスは、2021年のレギュラーシーズンを最後に、チャンピオンシップ・ツアーでのフルタイム参戦から退くことを発表した。
現在、家族3人でタヒチに住んでいる33歳のツアーベテラン選手であるフローレスは、今後は家族とフリーサーフィン、そして次世代のフランス・サーファーのサポートに専念する。
「『引退』という言葉は好きではありません。なぜなら、引退しているという感覚はまったくなく、次の章に進んでいるからです」とフローレスはInstagramで語っている。
「私は人生の大半をサーフィン競技に捧げました。ジェットコースターのような、浮き沈みの激しい人生でしたが、精一杯生きてきました。壮絶な瞬間もありました。
ずっとリアルでいようとしていたし、時にはやりすぎたかもしれない。でも、それだけの価値のあるものでした。もし子供の頃、誰かが自分の成功や人生について話してくれたとしても、それを信じなかったでしょう。プロサーフィンのおかげで、私は今、幸せな生活を送り、家族全員を養うことができています」。
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レユニオン島出身のフローレスは、3歳のときにサーフィンを始めて以来、世界中の波を追いかけてきた。少年時代は家族でオーストラリア、ヨーロッパ、ハワイに滞在し、プロサーファーになる夢を追い続けた。
2007年にチャンピオンシップツアー入りを果たしたフローレスは、世界ランキング8位でシーズンを終え、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞。
2010年と2017年には、パイプマスターズで優勝。また、2015年のタヒチでは、パンピング・コンディションのなかで優勝している。
2011年には、ヘビーな10フィートのバレルでのハードチャージが評価され、アンディ・アイアンズのモスト・コミッテッド・アワードを受賞している。
また2019年には、地元の大観衆の前で、ホセゴーで開催されたクイックシルバー・プロ・フランスで優勝。それまでフローレスは、同大会で9位以上の成績を収めたことがなく、フランス人サーファーとして初めてこの大会で勝利を収めた。
最近では、東京オリンピックのフランス代表として初のサーフィン競技に参加し、素晴らしいサーフィンの歴史の1ページに刻まれた。