52カ国の257名のサーファーが出場する「2021年サーフシティ・エルサルバドルISAワールドサーフィンゲームス」は、現地時間2021年5月29日から6月6日まで、中央アメリカのエルサルバドルで開催される。
この大会は、2020東京五輪に向けたサーフィンの最終予選であり、女子7枠、男子5枠の計12枠が決定するイベント。東京2020大会に出場する40名(男子20名、女子20名)のサーファーのうち28名は、「2019 World Surf League Championship Tour」「2019 ISA World Surfing Games(宮崎大会)」「Lima 2019 Pan American Games」を通じて、暫定的な出場資格を得ている。
今大会には、波乗りジャパン日本代表として、五十嵐カノア、村上舜、大原洋人、松田詩野、前田マヒナ、都筑有夢路の6名が出場。チームキャプテンとして大野修聖が参加している。
2004年のイベントで初めて金メダルを獲得した37歳のソフィア・ムラノビッチは、15年後の2019年に宮崎で行われた大会でカムバック。個人で2度目のISA世界選手権の金メダルを獲得し、その輝かしいキャリアに加えた。ムラノビッチは、サーフィンのオリンピックデビューに向けて、予選を通過する7人の女性の一人になることを目指している。
また、ワールド・サーフ・リーグの世界チャンピオンであるイタロ・フェレイラは、オリンピック出場権を獲得。ディフェンディング・チーム・ワールド・チャンピオンであるブラジルのスーパースターチームの一員として出場。
フェレイラの他には、オリンピックチームのガブリエル・メディーナ、タティアナ・ウェストン・ウェブ、シルヴァナ・リマ、そしてトップCTサーファーのフィリーペ・トリードとジュリア・サントスが参加する。
オーストラリアチームは、ブラジルへの強力な対戦チームとして、このイベントに参加する。オーストラリアは、ジュリアン・ウィルソン、オーウェン・ライト、サリー・フィッツギボンズ、ステファニー・ギルモアの4名のオリンピック暫定代表選手全員が出場している唯一の国であり、そこにライアン・カリナン、ニッキ・ヴァン・ダイクも参加し、全員がCT選手という最強チーム。
2017年のチームワールドチャンピオンであるフランスと2018年の日本も、それぞれ3名のオリンピック出場予定者を擁する強力なロスターを保持。両国とも、女子の予選通過の枠が残っているため、4人目のメンバーを加えて、最終予選でオリンピック代表チームを完成させたいところだ。
オリンピック出場権をかけて、トップレベルの選手たちが、東京2020への切符を掛けて戦う。イタリアのレオナルド・フィオラバンティ、フランスのヴァヒネ・フィエロとポーリン・アドゥ、スペインのアリッツ・アランブル、日本の前田マヒナ、コスタリカのカルロス・ムニョス、インドネシアの和井田理央、そして2018年男子ワールドサーフィンゲームスのチャンピオンであるアルゼンチンのサンチャゴ・ムニーツなどが、オリンピック出場の可能性を秘めている。
今回のイベントには、北アフリカのアルジェリアと東ヨーロッパのウクライナが初参加。ウクライナは先日、109番目の新しい加盟国としてISAに加盟したばかりで、アルジェリアでは「Club Des Sports De Glisse」という新しい団体が公式の国内連盟に任命された。両チームとも、世界のサーフィンコミュニティに参加するためにサーファーを派遣し、オリンピック出場権を目指す。
この他にも、アフガニスタン、サモア、イラン、セネガル、グアテマラなどの国が、それぞれの国のチームのために選手を派遣しており、ニカラグアチームは、バレンティーナ、カンデラリア、マキシマ・レサノの3姉妹が出場。長女のバレンティーナはまだ17歳だが、3人はISAグローバルイベントであるWorld Surfing GamesやVISSLA World Junior Surfing Championshipで豊富な経験を積んでいる。
大会スケジュール
5月28日 15時から記者会見予定
5月29日 開会式〜試合スタート
5月30日~6月6日 競技
6月6日 表彰式〜閉会式
日本とエルサルバドルとの時差は、15時間です。日本の方が、15時間進んでいます。開会式が始まる現地時間の 2021年5月29日15時 は、日本時間の 2021年5月30日6時です。
52 Nations to Compete for Olympic Qualification in El Salvador