
マーガレットリバー、西オーストラリア、オーストラリア(2021年5月10日月曜日)- 2021年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第4戦である「ブーストモバイル・マーガレットリバー・プロ pres.by コロナ」が終了。
フィリーペ・トリード(BRA)とタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)が今シーズン初優勝。大会最終日は、メインブレイクで4~6フィートのスーパークリーンなコンディションとなり、2021年のCTシーズンの第4戦で2人が優勝トロフィーを手にした。
タティアナ・ウエストン-ウェブがCT2勝目を挙げ、世界ランキング2位に浮上

タティアナ・ウエストン-ウェブ(BRA)は、ファイナルで7度のWSLチャンピオンであるステファニー・ギルモア(AUS)を破り、CTイベントでキャリア2度目の優勝を果たした。マーガレットリバーのメイン・ブレイクで行われたファイナルで、25歳のウェストン・ウェブは、ギルモアの15.00に対して16.23という素晴らしい2ウェイブ・スコア(20点満点)を記録して優勝した。

「この信じられない気持ちを説明することはできません」とウェストン-ウェブが言った「ステフは史上最高のサーファーの一人であり、いつも尊敬していたので、彼女とファイナルで対戦することができた事が信じられません。7度のWSLチャンピオンを相手にすることは滅多にないことなので最高の気分です。前回のイベントでは2位だったので、優勝できたことに感謝しています」とコメント。
ウェストン-ウェブは、今朝のセミファイナルで地元のヒーローであるブロンテ・マコーレー(AUS)を退けファイナル進出を決めた。ブロンテは最愛の弟を亡くし、悲痛な思いのなかで大会出場を決めていた。
「この勝利はマコーレー家のためのものだと言いたいです」とウェストン・ウェブは続けた。「私は今日、ブロンテと対戦しましたが、彼女がヒートに現れるのを見て、とても勇気づけられました。彼女がどんな経験をしてきたのか想像もつきません。彼らはとても愛にあふれた素晴らしい家族で、ここオーストラリア西部のサーフィン界にとって大きな存在なのです。」

ウェストン-ウェブは、今日の勝利により、CTシーズンの最高のスタートを切り、リーダーボードで世界第2位に躍り出た。今年から新しいフォーマットに変更となった世界タイトルは、最終戦のチャンピオン決定戦「リップカールWSLファイナルズ」で決まる。この決定戦には最終ランク5位までが出場でき、ウエストン-ウェブは今回の勝利で、2021年の世界タイトル獲得のためのトップ5に入る有利なポジションを確保した。
フィリーペ・トリードが決勝でジョーディ・スミスを下す

フィリーペ・トリード(ブラジル)は、ファイナル・デーにおいて、ヒートごとに勢いを増し、最高のパフォーマンスを最後まで披露した。トリードのトレードマークであるフロントサイドのパワーハックで、イベント全体で2番目に高いトータルスコアを出して優勝した。この結果により、トリードはランキングを8位から3位に上げ、今年後半に開催されるWSLリップカール・ファイナルズへの出場を目指す。

「今週は本当に楽しい一週間でした」とトリードが言った。「みんなが素晴らしい波に乗って、素晴らしいサーフィンを見せてくれたので、優勝できて本当に良かったです。今日は息子のコアの誕生日で、トロフィーを取ってくれと頼まれました。これは息子のものです。この勝利は、自分にとって必要なランキングへの大きなジャンプとなります。このツアーは一貫性が重要で、常にファイナル進出できなければ、ファイナル5に入ることはできません。それが今年の最大の目標であり、自分にチャンスを与えることです」。

マーガレットリバーでファイナル進出を果たしたジョーディ・スミス(ZAF)。準決勝では、彼のスタイルに合った波で、優勝のチャンスがあることを皆に示しした。しかし決勝では、トリードの大量得点に応えることはできなかったが、2021年のオーストラリア大会で初めて決勝の舞台に戻れたことに、スミスは興奮していた。
「この1週間は、とても充実していました」とスミスが言った。「今回のコンテストのような波があるから、西オーストラリアに来るのはいつも楽しいです。今日はとても楽しかったし、久しぶりにファイナルに進出できて興奮しました。次はとにかく優勝したいですね。この勢いのままロットネスト島に行って、さらに上を目指したいと思います」。
7x WSLチャンピオン、ステファニー・ギルモアがファイナル進出

7度のWSLチャンピオンであるステファニー・ギルモア(AUS)は、準優勝し今シーズン最高の成績と最高位を獲得した。47回目のファイナル出場となったギルモアは、CT通算32回目の優勝を目指していたが、ウェストン・ウェブが持ち前の大技を披露してギルモアを破った。ギルモアは、世界ランキング3位のまま、今シーズン初優勝を目指してリップカール・ロットネストサーチに臨む。
「スタート時、私が優先権を持っていた時に、タティアナに良い1本を取らせてしまい、彼女は8.50をスコアしました」とギルモアが言った。「でも自分が逆転できると前向きに考えました。このスポットでは9.50を出せることはわかっていますが、タティアナはとてもタフなコンペティターで素晴らしいサーファーなので、ここでファイナルに進出できたことは本当に嬉しいです。
ここは自分にとってあまり得意な場所ではないので、ここで初めてファイナルに進出できたことはとても嬉しいです。タティアナは素晴らしい選手で、彼女のバックハンドはとても強く、特にここメインブレイクのクローズアウトセクションでは、彼女に勝つのは難しいと思っていました。今はロットネストに行くのが楽しみで、また準々決勝を突破したいと思っています」。
ランキングはカリッサとメディーナがトップ。カノアは7位。
今大会でランキングトップに立ったカリッサ・ムーア(HAW)は、すべてのラウンドで高得点をスコアし、今シーズン3度目のファイナル進出が確実視されていたが、セミファイナルでは惜しくも2位のギルモアに敗れた。
男子では、世界チャンピオンのイタロ・フェレイラ(BRA)が、仲間のフィリーペ・トリードと対戦した準々決勝で敗れ、ムーアと同様に5位でフィニッシュ。結果は同率5位だったが、フェレイラは2021年のWSLランキングで2位をキープしている。
また、ランキング4位だった五十嵐カノアは、今回はラウンドオブ16でルーキーのマシュー・マクギリブレイ(ZAF)にインターフェアで敗れて9位でフィニッシュしたため、ランキングを7位に落としている。次の試合での巻き返しを期待したい。https://www.worldsurfleague.com/athletes/tour/mct?year=2021
怪我で欠場のレイキー・ピーターソンのリプレイスで出場している都筑有夢路は2戦連続9位の結果でランキングは18位となっている。https://www.worldsurfleague.com/athletes/tour/wct?year=2021
次なるチャンピオンシップ・ツアーの第5戦である「リップカール・ロットネスト・サーチ・プレゼンテッド・バイ・コロナ」が、5月16日から5月26日までイベント・ウィンドウで開催される。イベントの模様は、WorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリでライブ中継されます。
詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。
男子:Boost Mobile Margaret River Pro pres. by Corona
女子:Boost Mobile Margaret River Pro pres. by Corona
ブースト・モバイル・マーガレット・リバー・プロ女子最終結果
優勝- タティアナ・ウエストン-ウェブ (BRA) 16.23
2位 – ステファニー・ギルモア (AUS) 15.00
ブースト・モバイル・マーガレット・リバー・プロ 男子決勝の結果
優勝 – フィリーペ・トリード(BRA) 17.40
2 位- ジョーディ・スミス (ZAF) 14.23
ブースト・モバイル・マーガレット・リバー・プロ女子セミファイナルの結果
HEAT 1: タティアナ・ウエストン-ウェブ (BRA) 12.27 DEF. ブロンテ・マコーレー(AUS)9.00
HEAT 2:ステファニー・ギルモア(AUS)12.24 DEF. カリッサ・ムーア(HAW)12.00
ブースト・モバイル・マーガレット・リバー・プロ・メンズ・セミファイナルの結果
HEAT 1: ジョーディ・スミス(ZAF) 15.33 DEF. グリフィン・コラピント(USA)15.16
ヒート2:フィリーペ・トリード(BRA)15.16 DEF. マシュー・マクギリブレイ(ZAF)13.74
ブーストモバイル・マーガレット・リバー・プロ男子準々決勝の結果
HEAT 1: グリフィン・コラピント(USA) DEF. ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)INJ
ヒート2:ジョーディ・スミス(ZAF)11.00 DEF. ライアン・カリナン(AUS)10.90
ヒート3:マシュー・マクギリブレイ(ZAF)15.43 DEF. セス・モニーツ(HAW)9.73
ヒート4:フィリーペ・トリード(BRA)13.90 DEF. イタロ・フェレイラ(BRA)13.73
WSLウイメンズ・チャンピオンシップ・ツアー・リーダーボード・ファイナル5
1 – カリッサ・ムーア (HAW) 29,970 pts
2 – タティアナ・ウェストン・ウェブ (BRA) 26,495 pts
3 – ステファニー・ギルモア (AUS) 22,035 pts
4 – キャロライン・マークス (USA) 21,305ポイント
5 – タイラー・ライト (AUS) 19,965 pts
WSLメンズ・チャンピオンシップ・ツアー・リーダーボード・ファイナル5
1 – ガブリエル・メディーナ (BRA) 28,920 pts
2 – イタロ・フェレイラ (BRA) 24,150 pts
3 – フィリーペ・トリード (BRA) 20,735 pts
4 – ジョン・ジョン・フローレンス (HAW) 19,395 pts
5 – ジョーディ・スミス (ZAF) 19,185 pts