ロットネストアイランド、西オーストラリア、オーストラリア(2021年5月22日土曜日)2021年WSLチャンピオンシップ・ツアーの第5戦となるオーストラリア・レッグ最終戦「リップカール・ロットネスト・サーチ presented by Corona」は大会5日目。
本日は、新しいうねりが入り始め、3-5フィートのスーパークリーンなコンディションで男子ラウンドオブ16のH4から再開。続いて女子のクオーターファイナル。男子のクオーターファイナルが行われた。
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本日は、CT出場3回目にしてR16の壁を破り、自己最高記録を更新している、20歳の都筑有夢路が、クオーターファイナルのヒート4で、現在世界ランク7位のジョアン・ディフェイと対戦。それは前回のマーガレットリバーのR3であるラウンドオブ16のリマッチとなった。
「思ったような波にも乗れず、自分のサーフィンができなかったのが悔しいです。」と、あのヒートを振り返った都筑。そのリベンジを果たす絶好のチャンスが訪れた。
ヒートは、リスタート寸前のスローな展開で、都筑有夢路がファーストウェイブからレフトのビッグセットにテイクオフ。得意のバックハンドのドライブの効いたボトムターンからトップで板を切り返して、大きなスプレーをあげる。しかし最後にレールが引っ掛かりワイプアウト。
ジョアンは、ライトブレイクを掴み4.67。続けてレフトで5.40をスコアして、少しづつリードを広げていく。一方、都筑は優先権を持ちながら、早い波に手を出してしまいスコアが伸ばせない。しかし、後半に入り、ライトのセットを掴んだ都筑は、フォアハンドの3ターン・コンビネーションで6.10をスコア。追い上げを開始、ニード3.97まで差を縮める。
しかし、ジョアンは再びバックハンドで6.43をスコアし、都筑との差を広げていく。残り時間は10分を切り、ニード5.74。優先権を持った都筑は一発逆転の波を待ち続ける。
残り時間5分を切り、優先権を持っていないジョアンが、ミドルセクションからレフトを掴み、インサイドまで綺麗に乗り繋ぎ7.17という、このヒートのベストスコアを叩き出す。
残り3分でニード7.5と追い込まれてしった都筑だが、コートニーとのラウンドオブ16でもラストウェイブでエクセレントをスコアして大逆転で勝利した。今回も最後の最後までチャンスが来ることを願った。
みんなの願いが通じたのか、沖からラストのセットが入り、都筑は良いポジションからテイクオフ。サイズのある波にクルーズスようにボトムターンからトップターン、そして最後の癖のあるクローズセクションで起死回生のリエントリーを試みるが、惜しくもワイプアウト。ここがメイク出来ていたら逆転もあったかもと思わせる悔しい敗退となった。
それでもCT出場3回目にしてR16の壁を破り、見事クオーターファイナル進出を果たし、自己最高記録となる5位入賞を果たした。
次はオリンピック日本代表を目指せ!
次の都筑有夢路の試合は、1週間後の5月29日から6月6日までエルサルバドルで開催されるオリンピック最終予選である「ISAワールドサーフィンゲームス」。今回のCTでの彼女の活躍は、次のISAの試合で素晴らしい追い風となることは間違いない。自信に満ち溢れ、勢いに乗ったサーフィンを披露してくれることだろう。
また、コロナ禍において、開催できるかは正直言って不透明だが、予定されているチャンピオンシップツアーの残りは6月のサーフランチ、7月のメキシコ、日本のオリンピックを挟んで、8月のブラジルとタヒチの4戦。そして9月のファイナルへと続く。
今回レイキーのリプレイスで出場していた都筑だが、シーズン後半には復帰したいと言っていたレイキーがどのタイミングで戻ってくるかは不明。再び彼女がゼッケン55をつけてパドルアウトする姿を見たい。
がんばれ!日本!がんばれ!都筑有夢路!
コナー・オレアリーはパーフェクトエアを披露したヤゴ・ドラに敗退。
今シーズン初のラウンドオブ16進出を果たしたコナー・オレアリー。コナーはヒート8で同じレフトハンダーのヤゴ・ドラと対戦。コンディションが上向く中、コナーはファーストウェイブからビッグセットにチャージ。ヤゴ・ドラもスタートからビッグエアを仕掛けるもワイプアウト。ここから始まる激しいバトルを予感させるファースト・エクスチェンジ。
ヤゴはセカンド・ウェイブで優先権を使い素晴らしいセットを掴み、2つのハイリスクターンからのエアリバースをメイク。コンビネーション・マニューバーで9.10というパーフェクトに近い高得点を叩き出す。
全ての波でエアマニューバーを入れてくるヤゴに対し、コナーも優先権を使ってビッグセットをキャッチ。クリティカル・セクションで板を切り返す高難度のパワーハックで応戦。6.43をスコアする。
しかし、直後にヤゴ・ドラはスタイリッシュなビッグ・フルローテション・エアをメイク。ジャッジの一人がパーフェクト10を出すほどの高得点で9.57をマーク。コナーは完全なコンビネーションに追い込まれてしまう。
コナーは2本目の6ポイントをスコアして応戦するも、2本の9ポイントをたたき出したヤゴ・ドラに惜しくも敗れた。
詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。
Rip Curl Rottnest Search Women’s Quarterfinal Matchups:
HEAT 1: Sally Fitzgibbons (AUS) 15.10 DEF. Malia Manuel (HAW) 9.47
HEAT 2: Tyler Wright (AUS) 12.50 DEF. Nikki Van Dijk (AUS) 11.43
HEAT 3: Carissa Moore (HAW) 16.53 DEF. Isabella Nichols (AUS) 14.43
HEAT 4: Johanne Defay (FRA) 13.60 DEF. Amuro Tsuzuki (JPN) 9.80
Rip Curl Rottnest Search Women’s Semifinal Matchups:
HEAT 1: Sally Fitzgibbons (AUS) vs. Tyler Wright (AUS)
HEAT 2: Carissa Moore (HAW) vs. Johanne Defay (FRA)
Rip Curl Rottnest Search Men’s Round of 16 Results:
HEAT 1: Julian Wilson (AUS) 13.00 DEF. Jordy Smith (ZAF) 11.20
HEAT 2: Morgan Cibilic (AUS) 12.50 DEF. Leonardo Fioravanti (ITA) 10.77
HEAT 3: Liam O’Brien (AUS) 10.83 DEF. Seth Moniz (HAW) 8.10
HEAT 4: Miguel Pupo (BRA) 14.77 DEF. Michel Bourez (FRA) 13.07
HEAT 5: Gabriel Medina (BRA) 14.50 DEF. Owen Wright (AUS) 11.00
HEAT 6: Conner Coffin (USA) 15.23 DEF. Mikey Wright (AUS) 13.50
HEAT 7: Italo Ferreira (BRA) 14.70 DEF. Adriano de Souza (BRA) 14.27
HEAT 8: Yago Dora (BRA) 18.67 DEF. Connor O’Leary (AUS) 12.83
Rip Curl Rottnest Search Men’s Quarterfinal Matchups:
HEAT 1: Morgan Cibilic (AUS) 15.70 DEF. Julian Wilson (AUS) 14.16
HEAT 2: Liam O’Brien (AUS) 13.23 DEF. Miguel Pupo (BRA) 12.83
HEAT 3: Gabriel Medina (BRA) 13.80 DEF. Conner Coffin (USA) 13.60
HEAT 4: Italo Ferreira (BRA) 13.94 DEF. Yago Dora (BRA) 11.97
Rip Curl Rottnest Search Men’s Semifinal Matchups:
HEAT 1: Morgan Cibilic (AUS) vs. Liam O’Brien (AUS)
HEAT 2: Gabriel Medina (BRA) vs. Italo Ferreira (BRA)