text : sadahiko yamamoto
都筑有夢路。2019年WSL QSランキングは8位という成績で終了。あと僅かのポイント差でクォリファイを逃すも、グランドチャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)が2020年の休業宣言を発表。これで都筑が繰り上がり、WSLにおいて日本女子初のCT選手として2020年を迎えることとなった。
2020年、世界を襲ったコロナ禍。WSLは6月まで一時延期を決めるも、大会開催は難しいと本年度のツアーの中止を決めた。
そして、2021年からのツアー再開に向け、まずはCTツアーを2020年12月のハワイからスタートし、2021年9月にアメリカ・カリフォルニアのトラッセルズでファイナルを迎えると発表した。
2021年の新シーズンのスタートを来月に控え、カリッサ・ムーア(HAW)は、1年間の休業宣言をした時に言っていた通り、2021シリーズからCTツアーに復帰。WSLの規定で休業後にツアーに戻る場合、チャンピオンにはCTが確約されている。
では、2021年のツアーメンバーの選出はどうなるのか。女子のCTツアーは全18名。通常は前年の成績でCT上位10人にQS上位6人の合計16人がメンバーとなる。そして、残りの2枠のうち1つはインジャリー(怪我)枠。あと1枠がワイルドカードとなる。
2020年のCTは前述の通り、一度も大会が開催されていない。そうなると2020年に選出されたメンバーがそのままスライドして、2021年のツアーメンバーとなる。よって、2019年1位だったカリッサが復帰し、16位のキリー・アンドリュー(AUS)までの16人。
そして、Injury(インジャリー/怪我)枠に入るのがタイラー・ライト(AUS)。彼女は2019年、病気によりツアーを長期離脱するも最終戦には出場し、次年度のスポットは確約されていた。これで合計17人となり、あとの1枠がワイルドカードとなる。
補欠一番のリプレイス。
2020年のルーキーとなった都筑は、残念ながらAlternate(オートネイ/補欠)の1番となり、17人の誰かが参加できない場合に召集されるReplace(リプレイス/交代)となる。
都筑有夢路は2020年のCTにクォリファイ。2020年度のCTメンバーとしてWSLホームページにも掲載、紹介された。コロナ禍で幻のCTツアーとなったものの、CT選手としてスキルアップのため日々練習に励み、フィジカル、メンタルを鍛えた一年となった。
ワールドタイトルを取る事が私の夢です。
「ワールドタイトルを取る事が私の夢です。 2021年シーズンはCT 1st Alternateとなりましたが、これも自分を成長させる1つの経験だと信じています。 目の前の課題に向きあって、どんな状況でも将来、ワールドタイトルに繋げられる時間を過ごす自信が絶対にあります。」と都筑がコメント。
今、都筑有夢路は新たな挑戦者として、次の一年に向けスタートを切った。全てを前向きに受け止め、自分ができることをやるのみと考えている。ワールドチャンピオンの夢に向けて、強い気持ちを持って進んでいる。有夢路ならできる!Go Next!Go Amuro!