史上最高のサーファーであるケリー・スレーター。彼は、11回の世界タイトル、55回のキャリア優勝、男子史上最年少、最年長の世界チャンピオンであるなど、サーフィンというスポーツのほぼ全ての記録を保持している。
スレーターは輝かしい戦歴の他に、サーフィンの未来をも変える開発に取り組んでおり、2015年に研究を重ねたウェイブ・プール・テクノロジーを公開。そのテクノロジーは、彼が30年前にサーフシーンに登場してきたときの衝撃と同じように、何世代にもわたってサーフシーンに変化を加える可能性を秘めている。
そして、サーフボードの開発にも取り組み、自身のサーフボード・ブランドを立ち上げて、自らテストを繰り返している。そんなケリーの最新映像がスタブから公開された。
これはオーストラリアのDバーで撮影されたもの。シェイパーのグレッグ・ウェバーがデザインしたボードで、クワッドに小さなトレーラーフィンをセットアップしケリーがテストライドしているものだ。
深いシングルコンケーブを備えた幅の狭いボードで、スティンガー・デザイン。グレッグ・ウェバーとはブランド立ち上げ当初にもコラボしており、バナナボードと呼ばれるモデルをリリースした。
「子供の頃に乗っていたような幅の狭いボードデザイン」とケリー。波はスモール・コンディションにもかかわらず、キレキレのサーフィンを披露。48歳にして衰えるどころか、進化し続けるケリーのサーフィン。まさにキングと呼ばれるに相応しいサーファーなのである。