2 月 20 日(木)、パシフィコ横浜で開催中のインタースタイル内プレゼンテーションルームにおいて、NSA、JPSA、WSL 3団体による「2020年サーフィン競技各種大会についての説明会」が行われた。
2020年東京オリンピックは、2020年7月24日から8月9日までの17日間、日本の東京で開催される予定の夏季オリンピック。この東京オリンピックでサーフィンがオリンピック・デビューを飾る。
昨年から各国の代表選考が行われており、開催まで5ヶ月余りとなった現段階では、五十嵐カノアが2019年CTランキングから日本代表が確実。その他に昨年宮崎で行われたISA世界選手権で好成績を収めた村上舜と松田詩野の2名が条件付きの内定を得ている。
説明会には、一般社団法人 日本サーフィン連盟(NSA) 酒井理事⻑、一般社団法人 日本サーフィン連盟(NSA) 副理事⻑、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 スポーツマネージャー井本公文氏、 一般社団法人 日本プロサーフィン連盟(JPSA)細川理事⻑、WSL Japanツアーエグゼクティブ:近江俊哉氏が出席した。
冒頭ではNSA酒井理事長が3団体を代表して挨拶した。「今年7月にオリンピック開催が迫り、本当に楽しみです。オリンピックが決まった4年前から、我々3団体は強化に努めてまいりました。国内でも世界選手権を3回行い、金メダルを含む素晴らしい成績を残すことが出来ました。
また、日本から男女のCT選手も誕生でき、期待以上の成果が出たことを本当に嬉しく思います。2020年はオリンピックでメダリストを誕生させたいと思っています。4年後の2024年のフランス大会もサーフィン競技がほぼ決まっており、次世代を担うジュニア世代も良い成績を出しているので今後も期待したいと思っています。」
オリンピック出場選手決定までの今後のプロセス
①3月の強化合宿にてJAPAN OPEN出場選手決定
男子24名、女子24名を強化合宿後に発表
②4月のJAPAN OPENにて最後の世界選手権男女1枠決定
男子優勝者、女子優勝者が2020世界選手権(2020ISAワールドサーフィンゲームス)のNAMINORI JAPAN日本代表最終枠となる。
③5月の世界選手権で最終的なオリンピック日本代表決定
男子全体順位5位、女子全体順位7位にオリンピック出場権が与えられる
※五十嵐カノア選手は2019年CTランキングで条件付き候補となっている。
現時点で強化指定選手であれば誰でもオリンピックに出場できる状況である。3月の強化合宿でジャパン・オープンの出場選手(男女各24名)を選考。ジャパン・オープンで優勝することで、エルサルバドルISA世界選手権に出場できる最後の男女一枠を決定する。現時点で出場が確定している、カノア、村上、都筑、松田の4名は決定している。
村上舜と松田詩野
村上舜と松田詩野は、この時点でオリンピック条件付き内定となっているが、オリンピック最終予選となる、エルサルバドルのISA世界選手権で、村上舜以外の選手が男子5番に入った場合、その選手にオリンピック出場権が与えられる。女子では、松田詩野以外の選手が2名7番に入った場合、その2名の選手に出場権が与えられる。
逆に男子5位以上に入れなかった場合は村上に、女子1名もしくは7位以内に入れなかった場合は松田に出場権が与えられる。
この5位、7位とあるが、上位にCT選手などの既にクオリファイが決まっている選手が入賞した場合は繰り上がりがある。
また開催国枠の男女各1名は上記表の1~4に誰も該当しなかった場合にのみ適応されるもので、日本に与えられる予定であった開催国枠は返上。エルサルバドルのISAでの獲得枠が男女とも+1となっている。
強化指定選手であれば誰にでもオリンピック出場のチャンスは残されている。
現状、日本ではCT枠からのカノアだけが条件付きオリンピック候補として決定している。(公にはJOCで決定と発表するまでは条件付き候補としか言えない)
要約すると、5月にエルサルバドルで行われるISA世界選手権で全てが決まるということ。代表に選ばれるためには、3月の合宿から始まりジャパン・オープンに出場して優勝し、エルサルバドルのISAに出場。男子5位、女子7位に入れば代表決定だ。
カノア以外の選手は、条件付き内定のある村上と松田は一歩リード。都筑もISA出場が決まっているので気持ち的には少し余裕があるか。だが今の段階では強化指定選手に選ばれていれば誰にでもオリンピック出場のチャンスは残されている。