オリンピック選考イベント「パンアメリカン・ゲームス」終了。2名のペルー選手が東京五輪代表内定か

金メダルを獲得したルッカ・メシナスとダニエラ・ロサス Photo: ISA / Pablo Jimenez

オリンピック選考イベントの一つである「2019年パンアメリカン・ゲームス」がペルーのプンタ・ロカスで終了。開催国であるペルーの男女、ルッカ・メシナスとダニエラ・ロサスがショートボードで金メダルを獲得。東京オリンピックへの出場権をほぼ手中に収めた。

 

Pan Am Gold Medalists thoughts on competing in the Olympics

 

この「2019年パンアメリカン・ゲームス」の男女のトップ選手は、東京オリンピックの資格を獲得できることになっているが、スロットは2020年のISAワールドサーフィンゲームス後に確定されることになっている。

 

各国の出場枠は最大で男女ともに2名という制限があるため、優先順位が高いとされている「2020年のISAワールドサーフィンゲームス」での結果を待って決定されるということ。

 

男子ファイナリストPhoto: ISA / Pablo Jimenez

金メダル:ルッカ・メシナス(PER)
銀メダル:レアンドロ・ウスナ(ARG)
銅メダル:ブライアン・ペレス(ESA)

女子ファイナリストPhoto: ISA / Pablo Jimenez

金メダル:ダニエラ・ロサス(PER)
銀メダル:ドミニク・バロナ(ECU)
銅メダル:オルネッラ・ペリッツァーリ(ARG)

 

選考競技会になる大会の優先順は、男女とも2019年のWSL-CTチャンピオンシップツアーの最終ランキングが最優先となり、男女40名のうち、CTから男子はトップ10。女子はトップ8が選出される。

 

また、2019年の12月に決定するWSL-CT最終ランキングの男子34人のなかに出場資格を満たす選手が10人いない場合、女子は17人に出場資格を満たす選手が8人いない場合、残った枠が階層順で次のように与えられる。

 

●2020年ISAのWSGの国別で金メダルを獲得した国の2019 ワールドサーフリーグ(WSL) チャンピオンシップツアー (CT)の最上位の選手。そのような選手がいない場合WSLのQS最終ランキングに基づいて選手を選考。

●以上の二項目に挙げてある出場枠が既に2出場枠を獲得した国があった場合、そのような国は3人代表選手を出場させる権利を得ます。

●それでもまだ枠が残る場合、次の出場資格基準を満たす最上位の選手が繰り上げ。

●以上の二項目に挙げてある出場枠が既に2出場枠を獲得した国があった場合、そのような国は3人代表選手を出場させる権利を得る場合もある。

 

 

 

2020年のISAワールドサーフィンゲームス(WSG)では、男子トップ4、女子トップ6が出場枠を獲得できる。ここで出場選手数を超えた場合、2020 WSGの成績が優先される。

 

2019年9月に宮崎県宮崎市木崎浜海岸で行われるISAワールドサーフィンゲームス(WSG)では、アメリカ大陸以外、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアの各大陸から一枠ずつを獲得できる。

 

それに加え、今回終了したアメリカ大陸の選手を対象にした「2019年パンアメリカン・ゲームス」の結果からトップ選手男女各1名が加わることとなる

 

複雑なシステムだが、次のサーフィンのオリンピック予選スケジュールは、2019年9月7日(土)~15日(日) 宮崎県宮崎市木崎浜海岸で行われるISAワールドサーフィンゲームス(WSG)。このイベントでは、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアの各大陸の1名、男女とも上位4名にチケットが与えられる。

 

 

各イベントからのオリンピック出場権枠数

男子20名、女子20名 合計40名

男子

WSL−CTランキング 10名

2020年ISA World Surfing Games 4名

2019年ISA World Surfing Games 4名

Pan American Games 2019 1名

 

女子

WSL−CTランキング 8名

2020年ISA World Surfing Games 6名

2019年ISA World Surfing Games 4名

Pan American Games 2019 1名

 

主催国出場枠

予選過程で枠を獲得出来なかった場合、主催国である日本は各競技(男子/女子)に1枠ずつが保証されるため、男女各19名の合計になっている。

 

 

サーフィン競技の資格認定プロセス-オリンピック東京2020-国際サーフィン連盟(ISA)