
現地時間2020年2月1日土曜日:ハワイ・オアフ島ノースショアのバンザイ・パイプラインで開催されたQS5000「VOLCOM PIPE PRO」が終了。コンディションを落としたバンザイ・パイプラインでファイナルまでが行われ、ウィゴリー・ダンタス(BRA)が優勝した。
Volcom Pipe Pro 2020 – Day 4 (Finals Day) Highlights

ウィゴリー・ダンタス(BRA)は、ケリー・スレーターが優勝した2014年大会で準優勝となり、このパイプラインで注目を集めるようになった。彼はこのイベントに9回参加し、20年以上にわたってノースショアに通い続けているため、彼の名前が出てくるのは時間の問題だった。
Wiggolly Dantas WSL / Keoki Saguibo
「信じられないのと同時に疲れを感じてますが、本当に信じられません」とダンタスは言った。 「パイプラインのイベントに勝つのが長年の目標でした。この波は自分にとって特別な波であり、ここに来てみんなとコンピートし、良いバレルを手に入れて良いターンをする、このイベントに勝つことはとても嬉しいことです。それは自分の長年の目標であり、そんな勝利で今年をスタートすることができてとても嬉しいです。」
彼のパワフルで爆発的なバックハンド・アタックが彼に勝利をもたらした。最終日となった4日目のコンディションは夢のようなものから厳しいものに急変。ファイナルでは、バーティカルなバックサイド・スナップで、エクセレントの8.00をスコア。他のファイナリストとジャッジに、ターンがヒートを支配することをはっきりと見せ、そのスコアが勝利の鍵を握ることとなった。
Wiggolly Dantas WSL / Keoki Saguibo
「パイプラインに来るすべての波は特別な瞬間であり、スペシャルデイです」とダンタスは続けた。 「人生最高の波を手に入れることができ、人生の最高のワイプアウトも経験できる。だから、ここでサーフィンをするたびに良い波を手に入れたいし、ここで良いサーフィンをしたいと思うのです。 少なくとも25年間ここに来ています。何度かこのイベントで優勝できるチャンスがあったのですが、2位になったりクォーターで負けたりと本当にハードなのです。今年はトライする年だって思っていたんです。」
Seth Moniz WSL / Tony Heff
ファイナルに残った唯一のハワイアンはセス・モニーツ。しかし35分間の決勝戦を通して複数のバレルに突っ込んだが、勇敢なチャージにもかかわらず2.67と2.50しかスコアできずに4位でフィニッシュとなった。
「自分の戦略は、その可能性が低くともバレルをゲットすることでした。ターンをしてこのコンテストに勝つつもりはありませんでした」とモニーツは言った。
「バレルをメイクし勝利を目指して、パイプできちんと決めたかった。自分にとっては、ほろ苦い結末ですね。ファイナルをメイクできて嬉しかったですが、間違いなく勝利を目指していました。でも最高です。
スナッパーでの今年最初のCTとなるオーストラリアでのビッグイベントに備えるつもりです。本当に楽しみです。開幕まで約2ヶ月なので、家でトレーニングをして準備をするつもりです。」
Joao Chianca WSL / Keoki Saguibo
今年のファイナル3名のブラジリアンとハワイアン1名。2位となったジョアン・チアンカは、セミファイナルでフリーフォールからバックドアバレルをメイクし8.17をスコア。ファイナルではパイプラインでの多才さと適応性を実証した。
L to R: Volcom’s Ryan Immegart, Jeannie Chesser, Billy Kemper with son Lion, and Kaipo Guerrero. WSL / Keoki Saguibo
ビリー・ケンパー(HAW)はトッド・チェッサー・メモリアルのハードチャージャー賞を受賞した。 イベントを通してチェッサーを連想させるパフォーマンスを見せたケンパーは、複数のラウンドを勝ち上がり、イベントの2番目に高いシングル・ウェイブスコア、3日目でパーフェクトに近い9.00をスコアした。
優勝:ウィゴリー・ダンタス(BRA)、
2位:ジョアン・チアンカ(BRA)、
3位:ヤゴ・ドラ(BRA)、
4位:セス・モニーツ(HAW)
今回のイベントでバックドアに的を絞り、日本選手唯一のファイナルデイに残った安室丈はラウンド5ヒート7でジャック・ロビンソン、カム・リチャーズ、ジョアン・チアンカと対戦したが惜しくもラウンドアップはならなかった。
このサーファーの聖地と呼ばれるノースショアに毎年通い続けるサムライたち。今シーズンもサムライの熱い魂が宿る素晴らしパフォーマンスを見せてくれた! 世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!
このイベントは、 WorldSurfLeague.com、 RedBull.com/VolcomPipePro 、 Volcom.com/PipePro.の3つでライブ中継が行われた。