RIYUE BAY、Wanning / China(2020年1月10日、金曜日)–中国海南島で開催中の WSL男女QS5000「コロナ・オープン・チャイナ hosted by Wanning」はレイデーを1日挟んで大会5日目。本日もセット間隔が長く厳しい戦いを強いられる中で、男子のラウンド3と4、女子はラウンド3が行われ、男子のベスト8、女子のベスト16が決定した。
Corona Open China – Day 5
女子のラウンド3ヒート1に登場した前田マヒナは、オーストラリアのフィリッパ・アンダーソンとハーリー・ウォンと対戦。スローな展開で後半に入り4.50をスコアした前田は3位を強いられる。残り時間10分を切ってバックアップを4.00とした前田は、一気トップに躍り出る。そして、ラストウェイブではパワフルなビッグターンをコンビネーションさせ、6.43をスコア。トップでラウンドアップを決めた。
黒川日菜子は、フランスのポーリン・アドゥとカネル・ブラードと対戦。スタートから4.33をスコアしてヒートを開始したのは黒川。波数の少ない中で早くからアドバンテージを取り、次の波を待つ。そして、後半に入り、5.13をスコアして、バックアップも4.47に塗り替えて2位でラウンドアップを決めた。
今シーズンのCT入りを決めて注目の都筑有夢夢路は、クレア・ベヴィラクア、ヨランダ・ホプキンスと対戦。ヒートはクレアが僅かにリード。ライバルたちがジリジリとスコアを重ねる中、都筑は優先権を持ってスコアリング・ウェイブを待ち続ける。
残り時間10分を切り3位でニード6.07と追い込まれた都筑は、バックハンドでヒートのベストスコアとなる6.17を叩き出して2位に浮上。さらにバックアップを3.97に上げてラウンドアップを決めた。
野中美波は、ハワイのガブリエラ・ブライアンとオーストラリアのエリー・ブルックスと対戦。ヒートはガブリエラが5.33をスコアしてヒートをリード。野中は後半、優先権を使って波を掴むがスコアを伸ばせず3位と追い込まれる。残り時間5分を切って、野中は3.83をスコアして2位に浮上。ラストウェイブでは、レールを使ったパワーのあるコンビネーション・ライディングで 5.03をスコア。2位のポジションをキープしてラウンドアップを決めた。
橋本恋は、キラ・ピンカートンとCTサーファーのブリーサ・ヘネシーと対戦。惜しくも3位でここで敗退となった。
続いて行われた男子のラウンド3。
大原洋人は、ジョアン・ドゥルー、ニコラス・スクワイヤーズと対戦。ヒート前半はジョアンとニコラスにリードされて3位を強いられる大原。後半に入り6.07をスコアした大原は2位に浮上。しかし、残り時間5分でジョアンがトップに躍り出て3位と追い込まれる。
残り時間3分を切って、優先権を持った大原は、ビッグセットをキャッチ。ファーストターンからスピード、パワー、コミットメントが感じられるライディングで6.87をスコア。終了間際の大逆転で僅差のクロスヒートを勝ち抜き、2位でラウンドアップした。
昨年のQSランキングで日本人最高位でフィニッシュした稲葉玲王と、条件付きでオリンピック内定を得ている村上舜が同じヒートで対戦。稲葉はアンダープライオリティーで次から次へと波に乗り、スコアを重ねていく。
他の選手がほとんど波をつかまない中で、5.50 と 4.77を含むアベレージスコアを連打してヒートを完全にリードする稲葉。一方、残り10分を切って3位を強いられた村上舜は、4.40と5.50をスコアして大逆転。稲葉1位、村上2位でラウンドアップを決めた。
安室丈、新井洋人、西慶次郎は惜しくもここで敗退となった。
大原はエクセレントの9ポイントをマークするも敗退。
男子のラウンド4が続けてスタート。ヒート2で大原洋人は、パトリック・グダスカスと対戦。大原はグダスカスとのマンオンマンで激しいデッドヒートを繰り広げ、大会の最高点となるエクセレントの9ポイントをマーク。波数が極端に少ない中でヒートをリードする。しかし、最後に逆転され、悔しい敗退となった。
稲葉玲王は、ディラン・グルーンと対戦。夕方のハイタイドでセットの入らない厳しいコンディションで両者とも辛抱強く波を待ち続ける。稲葉は残り10分までスコアを持たず、待ちに待ったセットの波でパワー全開のサーフィンを披露。4.67をスコアして、バックアップも3.43に上げて大逆転。最後のディランの追い上げを振り切り、見事クオーターファイナル進出を決めた。
村上舜はディラン・モファットと対戦。村上舜はスタートから目が覚めるような、大きなスプレーをあげるビッグ・オープン・フェイス・カーヴィングからカットバックへとつなぎ、見事なコンビネーションを見せ、エクセレントの8.17をスコア。バックアップも4.83をマークしてヒートを完全にリードする。ディランもバックハンドでチャージを見せて6.00をスコアするもそこまで。村上舜が大差で下してクオーターファイナル進出を決めた。
西修司はペルーのオリンピック代表選手であるルッカ・メシナスに敗れ、ここで敗退となった。
明日試合が再開されれば、女子のラウンド4では、H1で前田マヒナと黒川日菜子が対戦、H5に都筑有夢路、H7に野中美波。男子のクオーターファイナルは、H4で稲葉玲王と村上舜が対戦する。がんばれ!日本!
WSLオフィシャルサイト:https://www.worldsurfleague.com/events/2020/mqs/3469/corona-open-china-hosted-by-wanning