村上舜が最高得点14.93をマーク。大原洋人もシングル・ベスト8.17。コロナ・オープン・チャイナ

村上舜

RIYUE BAY、Wanning / China(2020年1月8日、水曜日)–中国海南島で開催中の WSL男女QS5000「コロナ・オープン・チャイナ hosted by Wanning」は大会3日目。日に日にサイズダンする日月湾のレフトハンダーはセット間隔が長く厳しい戦いを選手たちに強いることとなった。そんな中で本日は男子のラウンド2が行われ、女子はオフ。

 

 

日本を代表するトップジュニアである安室丈は、田中大貴、イーサン・オズボーン、ニック・スクワイヤーと対戦。安室丈はスタートから6.17と5.93をスコア。ヒートを終始リード。終盤にスクワイヤーにトップを奪われるも2位でラウンドアップ。田中はヒートのベストとなる7.10をスコアしたが惜しくも3位で敗退となった。

 

田中大貴 WSL / Tim Hain

 

大原洋人は、金澤呂偉、ドリアン・ゴメス、パトリック・グダスカスと対戦。大原はじっくりとセットの波を待ち、シームレスにビッグターンを連発してエクセレントの8.17をマーク。これは本日のベスト・シングル・スコアとなった。

 

しかしバックアップを見つけられない大原はグダスカスにトップを奪われる。それでも2位でラウンドアップ。金澤はシャープなバックハンドを見せるもリズムが合わず4位で敗退となった。

 

大原洋人 WSL / Tim Hain

 

新井洋人、加藤嵐、西修司は同じヒートで対戦。西修司はスタートからフォアハンドでチャージを見せて、6.83を4.07でバックアップしヒートをリード。新井洋人はヒート中盤に5.9をスコアして2位に浮上。加藤嵐は2本の4ポイントで3位につける。

 

新井はヒート終盤にバックアップを塗り替えてトップへ。しかし西修司がグッドセットを掴み、エクセレントに近い7.43で逆転。新井はラストウェイブでバックハンドの大きなスプレーをあげるビッグターンで6.47をスコア。2位のポジションをキープ。西が1位、新井が2位、加藤は6.53をスコアするも一歩届かず惜しくも敗退となった。

 

小笠原由織は、ヒート前半にトップに躍り出て、ヒートをリードするも、後半に逆転されて優先権を持ちセットを待ち続けたが波が入らず。惜しくも4位で敗退となった。

 

上山キアヌ久里朱 WSL / Tim Hain

 

上山キアヌ久里朱は、和井田理央、ミヒマナ・ブレイとジョーダン・ロウラーと対戦。ヒートは和井田が好スタートを切りヒートをリード。上山も縦に上がるシャープなバックハンドで応戦するが、思うようなセットを掴めず4位で敗退となった。

 

和井田理央 (IDN)  WSL / Tim Hain

 

西慶次郎は、ヒート後半に5.13、4.53をスコアして2位に浮上。ヒート終盤もアンダープライオリティで波を掴みチャージを見せた西が2位のポジションをキープしてラウンド3へ勝ち上がった。

 

村上舜は、安井拓海と2名のハワイアン、ジョシュ・モニーツとイアン・ジェンティルと対戦。村上はスタートからシャープなフォアハンド・ターンで5.27をスコアしてヒートをリード。安井はバックハンドでチャージを見せて2本の3ポイントをスコアし2位につける。後半に入りジェンティルが2本目の5ポイントをスコアしトップへ。モニーツも2位に浮上。

村上舜

 

残り時間10分を切ってセットを掴んだ村上はソリッドな高速ターンを連発し、7.00をスコア。再びトップに躍り出る。リズムを掴んだ村上は残り3分でヒート最大のセットにテイクオフ。7.93という高得点をマーク。本日の最高得点となるヒートスコア14.93を叩きだして、圧倒的なサーフィンで勝ち上がった。安井拓海は惜しくも4位で敗退となった。

 

 

「今日は小さい波でしたが、掘れていてターンがしやすい波で楽しかったです。今年はマー大野(大野修聖)にコーチングを頼んでいて、戦略やメンタル面でコーチングしてくれます。今年はクオリファイを目指します。」

 

昨年はシーズンスタートから好成績を収め、CT入りも射程距離内だった稲葉玲王。しかし、後半戦に失速して念願のCT入りは果たせなかったが、最終ランキング30位をキープ。今シーズンも活躍が期待される。そんな稲葉は、西優司、ジョーディ・マリー、ディラン・グルーンと対戦。

 

稲葉玲王

 

スタートからパワフルなフォアハンドターンで4.00をスコア。続けて4.37をスコアしてヒートをリード。グルーンに後半逆転されるもヒート終盤にビッグセットをキャッチ。パワフルでシームレスなサーフィンで6.83をスコアして逆転トップでラウンドアップ。西優司も縦に上がるバックハンドで2位に浮上するが最後は惜しくも3位で敗退となった。

 

大音凛太、鈴木仁は同じヒートで対戦。大音は6.40を 4.50でバックアップして2位につけるもヒート終盤に逆転されて惜しくも敗退。鈴木も終盤に追い上げて6.10をスコアするもここで敗退となった。

 

今回の「コロナ・オープン・チャイナ」では、今シーズンCT入りを決めた都筑有夢路をはじめ、女子選手に注目が集まっており、男子も稲葉、大原、村上舜など注目選手が参戦。今シーズンも更なる頂を目指して頑張れ!日本!

 

WSLオフィシャルサイト:https://www.worldsurfleague.com/events/2020/mqs/3469/corona-open-china-hosted-by-wanning