11月24日から12月1日まで、中央アメリカのエルサルバドルで開催された「2019 Surf City El Salvador ISA World SUP and Paddleboard Championship」(WSUPPC)。
26カ国の代表が集まり開催された世界大会のSUPサーフィン部門でプロサーファーの堀越力が、アジア人男子初の4位入賞を果たし、カッパーメダルを獲得。 日本代表チームは、過去最多の6個のメダルを獲得し、国別順位は6位という成績を収めた。
堀越力は、湘南鵠沼海岸出身で、ショートボードと SUPサーフィンの両方で日本代表選手に選出される、日本では数少ない二刀流サーファー。両方で世界を目指して、ツアーを転戦している。
堀越は、今大会でメインラウンドを着実に勝ち上がり、グランドファイナル進出。世界の強豪たちとバトルを演じて4位入賞を果たし、カッパーメダルを獲得した。そんな日本の強さを世界に見せつけた堀越力に話を聞いた。
今回はSUPのISAは初参加ですか? また今大会中の波はどんなコンディションでしたか?
ISAの大会自体は、今回が5回目の参戦でした。 過去にサーフィンで、ニカラグアとフランスに行き。 サップではメキシコ、中国、今回のエルサルバドルに行きました。
今回のポイントは、パーフェクトライトで試合の前半は波のサイズが小さかったですが練習の時や大会後半は本当に良い波で大会のライディングで15発技を入れた波もありました。 多分波の良さは、僕がコンテストに出た中で一番良かったと思います。
いま日本の SUPは世界レベルでどんなポジションなんでしょうか?
日本のポジションは、ここ2〜3年でかなり上がったと思います。 昨年では、妹の優樺が4位入賞してカッパーメダルを獲り、2年前にはレースの選手もメダルを獲っています。 そして今回、自分を含めて過去最多の6個のメダルを獲得出来ました!
堀越選手は、これまでフランスなどISA世界選手権で世界各地に行ってますが、その時々の違いはありますか?
やはりISAの大会は、同じ競技でも開催場所が変わるだけで雰囲気が凄く変わります。 そして、選手もその時によって変わったりもするので、大事なのはそこの環境に慣れて、誰よりもその海で練習して大会、その旅をいかに楽しむかがキーだと感じています。
今回のエルサルバドルは、本当に波も良くて日本代表で宿泊した宿も会場から目の前で凄く良い環境で試合に臨めました。 その環境を作ってくださった関係者の方や、特にチームマネージャーの鈴木さんには感謝しています。
サーフィンとサップはどのように使い分けていますか?
サップとサーフィンは、その日の気分などで使い分けています。 両方とも、練習する事が大事でサーフィンはサップに活きる事があり、サップにもサーフィンに活きる事があります。
今後の目標を教えてください。
今後は、サーフィンとサップサーフィンの二刀流で世界に挑み、両方で世界のプロのタイトルを獲ること。そして、もっと日本でサーフィンやサップなどのマリンスポーツを大きく出来るように頑張って行きたいです。
それを実現出来そうな新しい挑戦を今、沢山の方の協力で準備しているので、それを発表するのも凄く楽しみです。
そして何より、このサーフィン界のみんなが、もっとハッピーに楽しめるような環境作りをして行きたいです。 ローカルリスペクトやルール、マナーを守るのは大前提で、色んな乗り物が一つの海で気持ちよくシェア出来るように。
最後に来シーズンの意気込みをお願いします。
来シーズンは、サーフィンでWQSとJPSAのプロリーグで初優勝を飾りたいです。 そしてサップでは、ISAで世界1を目指します。 またコンテスト以外の活動ではサーフィン、サップスクールの活動をもっと多くの方々に良さと楽しさを伝えられるよう試合の合間を縫って沢山開催していきたいと思っています!