ジャック・ロビンソンがサンセットのVANSワールド・カップで優勝。土壇場で悲願のCTクオリファイを決める。

ワールドカップのファイナリスト Photo: WSL / Keoki

ハワイ・オアフ島ノースショア、サンセットビーチにて開催されていた、トリプルクラウン第2戦目となるQS10000「Vans World cup of Surfing」が終了。オーストラリアのジャック・ロビンソン(AUS)が優勝した。

 

2019 Vans World Cup of Surfing – Final Day Highlights | Triple Crown of Surfing | VANS

 

ジャック・ロビンソン(AUS)は、VANSワールド・カップのサンセット・ビーチ史上ベスト・ファイナル・ヒート・トータルをマーク、WSL男子2020年のチャンピオンシップ・ツアー(CT)の最後のスポットを勝ちとった。

 

ジャック・ロビンソン Photo: WSL / Heff

 

今年の最後のQSイベントで優勝したロビンソンは、10,000ポイントを獲得し、QSランク22位から5位にジャンプアップ。ロビンソンは、今年最後の最後でチャンピオンシップ・ツアー(CT)入りを決めた。

 

優勝したジャック・ロビンソン。サンセットの勝率はかなり高い。Photo: WSL / Keoki

 

今日の彼の勝利の鍵を握ったのは、アンダープライオリティで掴んだバレルのチョイス。ファイナルでトータル19.07をスコアしたロビンソンは、40年以上にわたるサンセットビーチでのコンペサーフィンの歴史の中で最もビッグな結果と言われた。

 

「完璧でしたね。」とロビンソンは言った。「もっと早くCTに入りたいと思っていたのですが、起こるときに起こるものです。今年一生懸命に仕事をしていて、頭の中を整理して、素晴らしい場所まで来れました。準備はバッチリです!」

 

「僕はここで長い間サーフィンをしてきましたが、サンセットは僕に小さなお守りを投げてくれただけかもしれません」とロビンソンは続けた。「ファイナルに全てが集まった感じがしました。この全体が積み重なったようでした。ずっとベストなサーフィンを出来なかったし、セクションが来て、できることをやった。そんな感じです。」

 

 

ファイナルは、イズキール・ラウ(HAW)、イーサン・ユーイング(AUS)、マウイのコーディ・ヤング(HAW)という素晴らしいメンツが揃った。4名にとって今回の結果は大きいものだったが、ラウの2位は、リクオリファイに必要なポイントが足りずに悔しい結果となった。ラウは試合を通して素晴らしいパフォーマンスを見せ、ファイナルまでの全てのヒートを1位通過。しかし、2020年にCT入りするには優勝するしかなかった。

 

トリプルクラウン・ランキングでトップを独走するイーサン・ユーイング
Photo: WSL / Keoki

 

 

3位でフィニッシュしたユーイングは、ハワイアンプロとワールドカップのどちらもファイナルに残り、今季QSランク第8位でフィニッシュ。彼はQSランキングで13,000ポイントを追加し、2020年CTに戻れることとなった。

 

「ここに来るのは本当に低いランキングだったので、クオリファイは絶対に考えていなかった」とユーイングは言った。「いくつかの良い結果といくつかの良いヒートを手に入れ、ここの波についてもっと知りたいと思った。 」

 

 

ユーイングは、今回を含む2つのイベントの好成績でトリプルクラウン・レイティングでトップを独走。第3戦でファイナル・イベントのビラボン・パイプ・マスターズ(12月8日 ― 20 日)のトライアルとなる「パイプ・インヴィテーショナル」に出場してトリプルクラウン獲得への希望を繋ぐ。

 

「非常にクレイジーで、トップに立つことは期待していませんでした。ここで良いサーフィンをして、自分が始めたよりも良い結果で終わらせたかっただけです」とユーイングは続けた。 「パイプのトライアルに参加すると思いますが、トリプルクラウンに大きな期待はありませんよ。」

 

五十嵐カノア Photo: WSL / Keoki

 

今回ラウンド3から出場した五十嵐カノアは、ラウンド4では9.17という高得点をマークするなど好調にラウンドアップを重ねた。QFでもヒートスコア15.07でトップ通過を果たしSF進出。セミではロビンソンに大差をつけられるも2位をキープしていたが、ヒート終了間際にユーイングに逆転されて惜しくも敗退。5位でフィニッシュ。次のパイプでも活躍に期待したい。

 

今回のワールドカップは今シーズンのQS最終戦で最終ランキング決定。下記のトップ10サーファーが来シーズンのCT入りが決定した。

 

いよいよ次はVANSトリプルクラウンのファイナル・イベントでCT最終イベント「ビラボン・パイプ・マスターズ」。

 

開催期間は12月8日(日)からで、32名のトライアルイベントである「パイプ・インヴィテーショナル」からスタート。このイベントは、上位2名の選手には「ビラボン・パイプ・マスターズ」のスロットが与えられる。

 

 

 

2019年のクオリファイング・シリーズのトップ10サーファー:


フレデリコ・モライス(PRT)
ジャドソン・アンドレ(BRA)
ヤゴ・ドラ(BRA)
マシュー・マギリヴレイ(ZAF)
ジャック・ロビンソン(AUS)
アレックス・リベイロ(BRA)
ミゲル・プポ(BRA)
イーサン・ユーイング(AUS)
コナー・オリアリー(AUS)
デイヴッド・シルヴァ(BRA)

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/3172/vans-world-cup-of-surfing

https://www.vanstriplecrownofsurfing.com/vansworldcupofsurfing2019