カリッサ・ムーアが4度目のワールドタイトル獲得、 ステファニー・ギルモアが5度目のマウイプロで優勝

カリッサ・ムーア PHOTO: © WSL / Cestari

ホノルルベイ、マウイ、ハワイ/アメリカ(2019年12月2日月曜日)ワールドサーフリーグ(WSL)女子チャンピオンシップツアー(CT)最終戦「ルルレモン・マウイプロ」が終了。

Carissa Moore: 2019 World Champion

 

カリッサ・ムーア(HAW)が4度目のワールドタイトルを獲得。と同時にムーアは、東京2020オリンピックの暫定的な出場権も獲得した。彼女は17歳のキャロライン・マークス(USA)を破って4度目の世界タイトルを獲得したわけだが、来年は、この2人がアメリカ代表選手として東京オリンピックに出場する。

 

カリッサ・ムーア PHOTO: © WSL / Miers

 

「クレイジーでした。集中力を高めて感情を抑えようとしていました。」とムーアは言った。「信じられません! 長年続けてきた事であり、成長と学習の積み重ねでした。それは旅であり、この瞬間を本当に楽しみにしていましたが、まだ実感は湧きません。家族や友人の多くがここに来てくれているので、この勝利をみんなと共有できることをとても楽しみにしています。」

 

カリッサ・ムーア PHOTO: © WSL / Cestari

 

4度目のWSLタイトルを獲得することにより、ホノルル出身の27歳のムーアは、リサ・アンダーソン(アメリカ)、ウェンディ・ボーサ(ZAF)、フリーダ・ザンバ(アメリカ)、レイン・ビーチェリー(オーストラリア)、ステファニー・ギルモア(オーストラリア)といった歴代チャンピオンのリストに加わり、プロサーフィン史に彼女の名前を刻んだ。

 

ムーアはまた、アンディ・アイアンズの3度の世界タイトルとジョン・ジョン・フローレンスの2度のタイトルを凌ぐ、ワールド・ステージにおけるハワイで最も成功したサーファーとなった。

 

PHOTO: © WSL / Sloane

 

「私はこの瞬間を本当に長い間夢見ていました。」とムーアは続けた。 「それぞれの世界タイトルは少しずつ異なっており、今回は間違いなく最も難しいものでした。キャロラインとレイキーとのタイトルレースに参加できたことは信じられないほど素晴らしく、二人とも本当に私をプッシュしてくれました。

 

また素晴らしいサポートチームがいなければ、いま私はここにいないでしょう。今年、この旅にとても愛を感じ、それが本当に私を突き動かしました。今年は少し違うことをしたかったのですが、非営利団体の「ムーアアロハ」は本当にその目的意識を与えてくれました。物事が一周したように感じられ、オリンピックでのデュークの足跡をたどることは、それを考えるだけで震えてきます。東京に行ってアロハスピリットを広めたいと思っています。アメリカ、特にハワイを代表することを誇りに思い、光栄に思います。」

 

Carissa Moore vs. Stephanie Gilmore – Semifinals, Heat 2 – lululemon Maui Pro W 2019

 

ムーアの2019年シーズンは安定した勝利を続けた。シーズンの10試合で、ムーアはクオーターファイナルまで一度も負けず。2度の優勝(南アフリカ、フランス)、2位が2度、3位が4回、5位が2度で4度目の世界タイトルを獲得した。

 

彼女は今年のイベントでクォーター以上に進出した唯一のトップ17サーファーとなったが、今回の最終戦ではセミでタイラー・ライト(AUS)を破り優勝したステファニー・ギルモア(AUS)に止められた。

 

Caroline Marks vs. Stephanie Gilmore – Quarterfinals, Heat 4 – lululemon Maui Pro W 2019

 

昨日、世界ランク2位のレイキー・ピーターソンの早期敗退で、世界タイトル・レースはカリッサ・ムーア(HAW)とキャロライン・マークス(USA)の2名に絞られた。マークスはムーアを止める事のできる唯一のサーファーだったが、残念ながらマークスは、QFで7度のWSLチャンピオンのギルモアに敗れ、その時点でムーアのチャンピオンが決定した。

 

「今年は本当に素晴らしくて、自分のチームのみんなに感謝したいです。彼らなしではここにいられなかったと思います」とマークスは言った。「あのヒートはかなりトリッキーで、最初の波が鍵だったと思う。もしそのターンをメイク出来たなら、ヒートをメイクできていたかもしれません。でもコーチのマイク(パーソンズ)は、それに行かなければ、勝てなかったっただろうと言いました。

 

ステフは非常にハードなコンペティターであり、試合が得意です。残念ながら、自分には上手く行かなかったですが、カリッサにお祝いを言いたいです。彼女はとても刺激的で、今年はすばらしかったので、その一部になれたことを本当にうれしく思います。」

 

ステファニー・ギルモア PHOTO: © WSL / Sloane

 

ステファニー・ギルモアがルルレモン・マウイ・プロで優勝

 

ギルモアにとって今回のマウイでの勝利は5回目(2007年、2008年、2009年、2017年、2019年)であり、彼女のキャリア31回目のCT優勝を果たし、記録を打ち立てた。今回ギルモアはセミで4度のWSLチャンピオンのムーア、QFでマークス、ファイナルでタイラー・ライトを破り勝利をつかんだ。

 

タイラー・ライト PHOTO: © WSL / Miers

 

準優勝は、17か月のあいだ病気のためにツアーを離れていて今大会で試合復帰したタイラー・ライト(AUS)。ブランクを全く感じさせないパワーサーフィンを披露し、来年の活躍が期待される。

 

CT枠から決定したオリンピック代表選手 PHOTO: © WSL / Cestari

 

マウイ島でのシーズンフィナーレに続いて、WSLランキングは、ISAおよびIOCの資格要件を満たし、それぞれのナショナルオリンピック委員会によって選出された、すべての資格のあるサーファーを条件として、東京2020オリンピック代表選手女性8名が決定した。

 

USA-カリッサ・ムーアとキャロライン・マークス
オーストラリア-ステファニー・ギルモアとサリー・フィッツギボンズ
ブラジル-タティアナ・ウエストン-ウェッブとシルヴァナ・リマ
フランス-ジョアン・ディフェイ
コスタリカ-ブリーサ・ヘネシー

 

 

ルルレモン・マウイ・プロ・ファイナル結果:
優勝:ステファニー・ギルモア(AUS)14.16
2位:タイラー・ライト(AUS)9.67
ルルレモン・マウイ・プロ・セミファイナル結果:
SF 1:
タイラー・ライト(AUS)13.00
タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)7.33
SF 2:
ステファニー・ギルモア(AUS)15.94 def.。
カリッサ・ムーア(HAW)15.07

ルルレモン・マウイ・プロ・クォーターファイナル結果:
QF 1:タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)15.07
サリー・フィッツギボンズ(AUS)12.00
QF 2:タイラー・ライト(AUS)10.84
ジョアン・ディフェイ(FRA)10.74
QF 3:カリッサ・ムーア(HAW)16.00
ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)10.90
QF 4:ステファニー・ギルモア(AUS)13.73
キャロライン・マークス(USA)11.50

ウイメンズ2019ジープ・リーダーボード(ルルレモン・マウイ・プロ後):
1-カリッサ・ムーア(HAW)59,940
2-キャロライン・マークス(USA)55,454
3-レイキー・ピーターソン(USA)55,125
4-ステファニー・ギルモア(AUS)49,810
5-サリー・フィッツギボンズ(AUS)48,950
6-タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)41,560
7-コートニー・コンローグ(USA)41,080
8-ジョアン・ディフェイ(FRA)38,085
9-マリア・マニュエル(HAW)35,155
10-ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)28,625

 

 

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