VANSトリプルクラウンQS10000「ハワイアン・プロ」大会3日ハイライト映像。稲葉と大原はR2敗退。

イーライ・ハンネマンWSL / Tony Heff

ハワイ・オアフ島 のノースショア・ウインターシーズンのジャイアント・ウェイブで開催される3つの大会での総合勝者に与えられる、第37回となる「VANSトリプルクラウン・オブ・サーフィン」。

 

 

その初戦でQS10000イベントである「ハワイアンプロ」が大会3日目までを終了。ラウンド3のヒート8までが終了した。3日間連続でスウェルが届き試合がオンとなった「ハワイアンプロ」。現地時間の月曜日と火曜日の2日間はレイデーがコール。ネクストコールは現地20日(水)の7時30分、日本時間11月21日2時30分。

 

VANSトリプルクラウンの初戦である「ハワイアンプロ」は同時に最後から2番目のQS10000イベント。来季のCT入りを目指すサーファー達には大事なイベントである事は言うまでもない。QSランキングのトップ10に入り悲願のCT入りを目指すサーファーと、CTランクでトップ22以内に残ろうと必死のCTサーファー。どちらにとっても、ここハワイのが正念場となる。

 

ラウンド3からはトップシードのサーファーが登場して、CTサーファーも登場してショーを独占。ジャック・フリーストーンとナット・ヤングによる完璧に近いパフォーマンスを含む、素晴らしいデッドヒートが繰り広げられた。

 

ジャック・フリーストーン WSL / Tony Heff
ナット・ヤング WSL / Tony Heff

ジャック・フリーストーンは、カーヴィングからオフザリップをコンビネーション、スピード、パワー、フローを併せ持ったライディングで9.17をスコア。元CTサーファーのナット・ヤングは、ラウンド2で、バックハンドでのコミットされたヴァーティカル・ターンのコンビネーションで9.13をスコア。バックアップを8.23としてトータル17.36という圧倒的なスコアをたたき出した。

 

フリーストーンは、ヨーロッパで成功を収めており、フランスで3位、ポルトガルで5位になったため、2020 CTにリクオリファイが確定している。

 

2013年から2017年までCTで5年連続でサーフしたナット・ヤングは、CTに戻る事を目指してQSを戦い続けている。「正直プレッシャーは感じていなんです」とヤングが言った。「このポジションに3年間いて、3年間続けてストレスを感じていたので、ストレスを感じる理由は今のところありません。それは何の役にも立ちません。ただサーフィンをしたいだけで、波の予報は良もいいですからね。」現在 QS19位のヤング。このハワイで一発逆転なるか。

 

イーライ・ハンネマンWSL / Tony Heff

 

マウイのイーライ・ハンネマンは、ラウンド1で生き残った数少ないローカル・アスリートの1人であり、トリッキーな今日のコンディションでクリーンなパフォーマンスを披露した。17歳の彼はグラブレール・エアリバースをメイク、新グル・マニューバーで6.50をスコアした。ハンネマンは初のトリプルクラウンでラウンド4に進み、ハワイアンプロに残っている5人のルーキーのうちの1人だ。

 

「やっと出場できて嬉しいです。」と、トリプルクラウン初体験ハンネマンは言った。 「僕は常にトリプルクラウンを目指してきました。それは間違いなくハワイのサーフコミュニティの大きな割合を占めているんです。誰もがトリプルクラウンを知っています。ヒートを勝ち上がれて最高ですね。」

 

「エアは間違いなく自分の中の大きな部分でした。なぜなら僕は誰よりもずっと小さいから、自分のやり方で目立つ方法を見つけなければならないんです。僕はただターンをしたいのですが、このレベルで勝てるとは思いません。ここで1つのヒートをメイクしたかったんです。でも2ラウンド買ったので、とてもうれしいです。自分ができることを人々に見せたいです。もっと自分の中にいるような気がします。」

 

2019 Hawaiian Pro – Day 2 Highlights | Triple Crown of Surfing | VANS

大原洋人 WSL / Keoki Saguibo

 

大会2日目のラウンド2に日本の稲葉玲王と大原洋人が登場。

 

稲葉玲王は、ヒート前半はノーライド。後半に入りビッグセットを掴み、バックハンドでチャージ。5.23をスコア。残り10分を切って再びバックハンド大きなマニューバーを描く稲葉。しかしカーヴィング主体のライドにスコアは伸ばせず4位を強いられる。ヒート終盤に優先権を得て、ビッグセットをつかんだ稲葉だったが、逆転ならず。今大会はR2で姿を消すこととなった。

 

大原洋人は、他の選手がライディングを繰り広げ、スコアを重ねる中、優先権を持って自分の波を待ち続けた。沖合の強烈なカレントにポジショニングに苦労するなか、残り時間13分でファーストライドにテイクオフした大原はハレイワのビッグウォールで得意のレイバック・ハック。5.40をスコアして反撃を開始する。しかし、バックアップを探す大原は最後までチャージしたが4位で敗退となった。

 

二人の今シーズン最後の戦いは、11月25日からサンセットで始まる「VANSワールド・カップ・オブ・サーフィン」となった。ノースショアでサムライ・スピリットを見せてくれる彼らの活躍に期待しエールを送りたい! 頑張れ日本!

 

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/3171/hawaiian-pro