ジャック・ロビンソンがWSL-QS1000「サンセット・オープン」でキャリア初優勝

 

2017年1月28日土曜日 ウェスタンオーストラリア出身でサーフィン界の未来を担う ジャック・ロビンソン がWSL−QS1000「サンセット・オープン」でキャリア初のQSイベント優勝を決めた。

 

Jack Robinson wins the WSL Sunset Open
キャリア初のQS優勝を決めたジャック. – WSL / Tony Heff

 

ロビンソンにとって今回が初のQS優勝となるが、ノースショアでは既に多くの実績を残している。特にこのサンセット・ビーチとは相性が良く、2016年と2015年のHICプロでは表彰台に上がり、2014年のプロ・ジュニアでは優勝している。

 

今回は、この2年連続での好成績により、サンセット・オープンにスポンサー・ワイルドカードを与えられて出場。今回の勝利は、2015年のパイプ・インビテーショナルでの優勝を含む、ロビンソンの実力を改めて証明するものとなった。

 

Jack Robinson wins quarterfinal 4 of the WSL Sunset Open
スムース&カジュアルがジャックのスタイル– WSL / Tony Heff

 

ファイナルを楽しいスパーリング・セッションと称したロビンソンは、そこでフィン・マギル(HAW)、ビノ・ロペス(BRA)、ミゲル・トゥデラ(PER)といった国際色豊かなサーファー達と対戦。

 

Miguel Tudela advances to the semifinals of the WSL Sunset Open
バックハンドでサンセットを攻めたミゲール. – WSL / Tony Heff

「素晴らしい才能を持ったサーファー達ばかりでした。」と、勝利後のロビンソンは言った。「そんな選手達の中で一番になれて本当に最高です。」

 

ジャックは、第5位となったマウイのイアン・ウォルシュとラウンド3敗退したワイアナエのサニー・ガルシアと一緒にイベント・ワイルドカードとして112名の選手に加わった

 

 

Jack Robinson wins the WSL Sunset Open
どんなコンディションでもサンセットでは素晴らしいジャック. – WSL / Tony Heff

 

「すごく素晴らしい優秀なサーファーばかりの素晴らしく危険なコンテストでした。だから、そこで優勝できて最高の気分です。」と、勝利のコメント。

 

今回2位となったマギルは、サンセットのローカル。先週のサンセット・プロ・ジュニアでも2位となった選手だ。

 

「実際のところ、すこしジャックにアドバンテージがあると思っていました。彼は毎年、冬の間ずっとサンセットでサーフィンしているんです。」と、マギルが言った。

 

 

Finn McGill advances to the semifinals of the WSL Sunset Open
16歳のマギルはサンセットでリップ – WSL / Tony Heff

 

「ジャックはサンセットが本当に上手いと思います。我々は本当によくリーフを知っています。だから波を見つけることが出来て有利だったと思いますね。波がどんなブレイクをするかも分かるんです。でもビノとミゲルは素晴らしかった。このようなコンテストでは、誰も侮れません。」

 

Bino Lopes wins quarterfinal 1 of the WSL Sunset Open
ビノ・ロペス – WSL / Tony Heff

 

30分のファイナルでは、スムーズなカーヴィングに、スピード感のあるなかにも堂々とした余裕のあるスタイルで、ロビンソンはスタートからヒートを支配。 ヒート前半は、ロビンソンとロペスがソリッド・ウェイブをゲット。両者とも巨大なフェイスにコミットしたラインを描いた。

 

Finn McGill advances to the finals of the WSL Sunset Open
フィン・マギル. – WSL / Tony Heff

 

セットが入ると、ここまでのベスト・ウェイブを掴んだマギルは、パワフルなターンと得意のサンセット・クローズアウトでのカーヴィングを披露し、7.10をスコア。ロペスもオフザトップの素晴らしいターンとアンダーザリップのセカンドターンで 6.25をスコアして反撃。

 

ロビンソンは焦げつくような激しいターンとスモール・バレルで、ファイナルのハイエスト・シングル・ウェイブ・スコア7.60をスコアし、リードを固めた。

 

しかし、最後まで諦めないマギルは、逆転を狙ったビッグなオープン・カーヴィングで7.15をスコア。ヒートスコア14.25でトップに躍り出た。

 

だが優先権を持っていたロビンソンは、残り時間1分を切った時、その日のラストウェイブをストロークするパーフェクトなポジションにいた。そして、その波を掴んだ彼は2つの美しいターンを繰り出し、クローズアウトもモノにし6.75をスコア。コンバイン2ウェイブ・トータル14.35でマギルを逆転して勝利をつかんだのだった。

 

 

稲葉玲王がラウンド4進出

 

今回のイベントには、日本から稲葉玲王が、安定感のあるバックハンドでヒートスコア11.25をマークして2位でラウンド3を勝ち上がった。ラウンド2を1位で勝ち上がってきた田中英義は、エクセレントの8ポイントをマークするがバックアップが見つけられずに3位で惜しくも敗退。

 

ラウンド4まで勝ち上がった稲葉だったが、惜しくもここで4位敗退となった。

 

そして、ハワイアン・レッグの戦いの舞台はサンセットからバンザイ・パイプラインへ。現地時間で1月29日から2月10日までの13日間のウェイティング期間を設けて行われた、賞金総額$75,000のWSL−QS3,000ベント「VOLCOM PIPE PRO」が始まる。

 

このイベントでは毎年、素晴らしいサムライアタックを見せてくれる日本人サーファー達。今年も多数の選手が参戦。村上舜、稲葉玲王、大野修聖、大橋海人、喜納海人がラウンド2から出場。ハワイ枠で日本屈指のパイプライナーである脇田貴之もラウンド1から出場する。※本日はレイデーとなった。

 

今年も彼らの活躍に期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

 

Jack Robinson wins the WSL Sunset Open
L to R: Miguel Tudela in fourth place, Jack Robinson in first, Finn McGill in second and Bino Lopes in third. – WSL / Tony Heff

 

RESULTS
Surfers shown 1st through 4th, all athletes from Hawaii unless otherwise noted.

Final
1st –
Jack Robinson (AUS), 14.35 // 1000 points
2nd – Finn McGill (HAW), 14.25 // 750 points
3rd – Bino Lopes (BRA), 11.65 // 560 points
4th – Miguel Tudela (PER), 5.25 // 525 points

Semifinal, 1st and 2nd advance, 3rd = 5th place, 4th = 7th place
SF1:
Miguel Tudela (PER), Bino Lopes (BRA), Benji Brand, Kai Lenny
SF2:  Jack Robinson (AUS), Finn McGill, Ian Walsh, Imaikalani deVault

Quarterfinal, 1st and 2nd advance, 3rd = 9th place, 4th = 13th place
QF1:
Bino Lopes (BRA), Kai Lenny, Josh Moniz, Taumata Puhetini (PYF)
QF2: Benji Brand, Miguel Tudela (PER), Sebastian Williams (ZAF), Kekoa Cazimero
QF3: Ian Walsh, Finn McGill, Barron Mamiya, Cody Young
QF4: Jack Robinson (AUS), Imaikalani deVault, Seth Moniz, Sheldon Paishon

Round of 32, 1st and 2nd advance, 3rd = 17 places, 4th = 25th place
H1:
Joshua Moniz, Miguel Tudela (PER), Eli Olson, Kai Mana Henry
H2: Kai Lenny, Benji Brand, Keoni Yan, Yago Dora (BRA)
H3: Sebastian Williams (ZAF), Bino Lopes (BRA), Kaimana Jaquias, Billy Kemper
H4: Kekoa Cazimero, Taumata Puhetini (PYF), Parker Coffin (USA), Elijah Gates
H5: Finn McGill, Imaikalani deVault, Logan Bediamol, Noah Beschen
H6: Ian Walsh, Sheldon Paishon, Koa Smith, 稲葉玲王(JPN)
H7: Seth Moniz, Barron Mamiya, Carlos Munoz (CRI), Danny Fuller
H8: Jack Robinson (AUS), Cody Young, Evan Valiere, Tanner Hendrickson

 

関連記事:

サンセット・プロジュニアでバロン・マミヤとゾーイ・マクドゥーガルのハワイアン・ペアが優勝