
2019年のワールドサーフリーグ(WSL)チャンピオンシップツアー(CT)が残り2戦となり、今年度の最終ランキングで決定されるCT枠からの東京2020オリンピック出場に内定した選手が発表されている。
すでに発表されていた、南アフリカのジョーディ・スミス、オーストラリアのサリー・フィッツギボンズとステファニー・ギルモアに加え、今回、日本の五十嵐カノアの内定が発表された。
「日本を代表してオリンピックに出場できて光栄です」と五十嵐は言った。 「クオリファイや全てがどうなるかを考える長い一年でしたが、すべてがうまくいったことを嬉しく思います。いま来年のこの新しい目標が楽しみです。東京オリンピックで勝つことは自分の大きな目標なので、今日のこのニュースは、そこに一歩近づいたと言えます。オリンピックに出場できること、そしてサーフィンというスポーツと自分の国にとっての素晴らしい瞬間を共有できることを誇りに思っています。」
Congratulations Kanoa Igarashi for making history as one of the 18 athletes the WSL Championship Tour will provisionally qualify for the Tokyo 2020 Summer Olympic Games.@KanoaIgarashi pic.twitter.com/cvzsPv1FWW
— World Surf League (@wsl) October 17, 2019
オリンピック出場枠の40名のうちの18名(男子10名と女子8名)は、2019CTシーズンの最終ランキングから決定される。
7月に行われた「リマ2019パンアメリカンゲームズ」では、ペルーのルッカ・メシナスとダニエラ・ロサスが、それぞれ男女の金メダルを獲得し、東京2020の最初の内定を得た。
宮崎で行われた2019年のISAワールドサーフィンゲームスでは、さらに8つの内定が決まり、モロッコのラムジ・ブキアム、日本の村上舜、ポルトガルのフレデリコ・モライス、ニュージーランドのビリー・ステアメンド。
女子では、ニュージーランドのエラ・ウィリアムズ、イスラエルのアナト・レリオール、日本の松田詩野、南アフリカのビアンカ・ブイティンダッグ。
来年の5月に行われる最終予選となる「2020 ISAワールドサーフィンゲームス」では、男子5名と女子7名のスロットが決定。獲得したすべてのスロットは、2020 ISAワールドサーフィンゲームスの終了後の最終発表まで暫定的である。
オリンピックには男女各20名が参加できる。各国からは最大で2名ずつ。
選考に関する優先順位は
第1優先が2019年のWSLのCTランキング、
第2優先が2020年のワールドサ ーフィンゲームス
第3優先が2019年のワールドサ ーフィンゲームス
先日宮崎で行われたISAワールドサーフィンゲームスで、アジア枠は男子は4位の村上舜、女子は15位の松田詩野が最高位を獲得し、日本がそれぞれ1枠を確保した。
ここで村上、松田は内定となり、来年開催のワールドサーフィンゲームスの結果次第でオリンピック出場が決まる。
なぜ決定ではなく内定かと言うと、それは選出方法には優先順位があり、来年開催のワールドサーフィンゲームスの成績が優先されるため。
現在、日本男子は、CT枠から代表入りの可能性が高い五十嵐カノア、もう1枠が今回アジア枠で獲得した村上舜。
しかし、2020年大会で村上以外の選手が上位4名(決勝に残る)に入れば、その選手が代表になる。
続いて、女子は現在、日本人CT選手がいないので、CT枠は無い。なので、日本が獲得した今回のアジア枠の1枠に松田詩野。
最大各国2名出場できるので、それを獲得するためには、2020年大会で上位6名(決勝、リパの決勝に残る)に入れば、その選手が代表になれる。もし、松田以外の2名がこの上位6名に入った場合、その2名がオリンピック出場となる。
よって、村上、松田以外の選手がオリンピックに出場するためには、来年のオリンピック前に開催される2020年のワールドサーフィンゲームスに出場することが必須。
そこに選出されるためには、男女共、2019年のワールドランキング最高位、ジャパンオープン優勝者、NSA推薦枠(前年度及び実績を参照)に入る必要がある。