QS10,000「 EDP ビラボン・プロ・エリセイラ」サミュエル・プポが優勝。稲葉21位、大原36位と後退。

QS初優勝したサミュエル・プポ(BRA) WSL / Damien Poullenot 

リベイラ・デ・イーリャス (Ribeira d’Ilhas )エリセイラ/ポルトガル(2019年9月29日日曜日)ポルトガル本土のライトハンダー、エリセイラで開催されていたWSLヨーロピアンQS10,000イベント「EDPビラボン・プロ・エリセイラ」が終了。サミュエル・プポ(BRA)がファイナルで、スチュアート・ケネディ(AUS)を下し見事優勝した。

優勝したサミュエル・プポ(BRA)と2位のスチュアート・ケネディ(AUS)  WSL / Damien Poullenot

It’s Samuel Pupo’s Time to Shine, EDP Billabong Pro Ericeira Final Highlights

 

「このコンテストは本当に素晴らしい1週間でした」とプポが言った。 「様々なコンディションで試合が行われましたね。QSで初優勝出来て、最高です。兄と僕を助けてくれた全ての友人と、ここにいることが出来て本当に嬉しいです。すべてのヒートを通して彼らのサポートが信じられないほど素晴らしかった。ストゥ(ケネディ)は最高のサーファーであり、逆転できる事がわかっていたので、残り3分でも安心出来ませんでした。」

 

サミュエル・プポ(BRA)WSL / Damien Poullenot

 

プポは、QS10000のパンティンとQS6000のアゾレスで2試合連続9位。そして今回のQS10000エリセイラで優勝と、この数週間のヨーロピアン・レッグでポイントを稼ぎ、一気にランキングで9位にまでジャンプアップした。

 

2位となったスチュアート・ケネディ(AUS)WSL / Damien Poullenot

 

「CTへのクオリファイに関しては、まだ考えたくないです。ハワイに行く前に、まだたくさんのことを理解する必要がありますから。今は家に帰って家族に会い、休んで仕事に戻りたいです。ストレスを減らして、海の中で楽しんでいました。それが勝因だったと思います。」

 

優勝した弟を抱きしめる兄ミゲル・プポ(BRA)

 

彼の兄である元CTサーファーのミゲル・プポ(BRA)が、数週間前にスペインで行われたQS10,000「ABANCAガリシア・クラシック・サーフ・プロ」で優勝したばかりで、今回の勝利の喜びは兄弟にとって最高のものになったに違いない。

 

 

大原洋人 WSL / Damien Poullenot

 

一方、今回、ラウンド3まで勝ち上がりH12にクレジットされた大原洋人は、チャーリー・キュビョーン、ジョアン・チアンカ、カレブ・タンクレッドと対戦。ヒート中盤に得意のレイバックスナップで6.33をスコアしトップに立った大原だったが、7.50を持っていたチャーリーがバックアップの6.83をスコアして逆転。タンクレッドも7.03をスコアして、大原は3位を強いられる。

 

後半に入り、バックアップを探す大原は、リエントリーとカーヴィングをコンビネーションさせて、インサイドまで繋ぐもクローズセクションでワイプアウト。5.40をスコアするも逆転ならず3位のまま。ニード7.13と追い込まれた大原は、そのままタイムアップとなり、惜しくも敗退となった。

 

Taj vs. Saca // Heritage Heat – Condensed Recap

EDP​​ Billabong Pro Ericeiraの準決勝と決勝の間に、タジ・バロウ(AUS)とティアゴ・ピレス(PRT)のスペシャルヒートが行われた。

 

今回のQS10000イベントが終了して、終盤に向けたランキングが確定した。このあとツアー終盤でトップランカーに影響のあるQS10000イベントは、ハワイの2戦のみとなる。ハワイでの試合は、波のコンディションも含め、ハワイアン優勢という見方が多く、通常の試合通りにはいかない。そのためハワイ前に順位を上げておきたいというのが定説となっている。

 

現在QSトップ10にいるシルバとドラは、CTランキングでも上位22位に入っている。このふたりがダブル・クオリファイすると、現在QS11位、12位のマット・バンティング(AUS)とバロン・マミヤ(HAW)にチャンスが与えられる事になる。

 

男子QSトップ10:
1-ジャドソン・アンドレ(BRA)
2-ヤゴ・ドラ(BRA)
3-アレックス・リベイロ(BRA)
4-ミゲル・プポ(BRA)
5-ジェイク・マーシャル(USA)
6-フレデリコ・モライス(PRT)
7-ヨルガン・クージネ(FRA)
8-コナー・オリアリー(AUS)
9-サミュエル・プポ(BRA)
10-デイヴィッド・シルバ(BRA)

 

 

今回のQS10000イベントが終了して、QSランキングで稲葉玲王は21位、大原洋人は36位と後退。最後のハワイ2戦ハレイワとサンセットで彼らの巻き返しに期待したい。

世界を目指しチャージを続ける彼らの活躍を期待しエールを送り続けたい! 頑張れ!日本!

 

シーズン最後から2番目のQS10,000「Hawaiian Pro」は、2019年11月13日から24日まで、ハレイワで開催される。

 

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/3122/edp-billabong-pro-ericeira