ペルーのソフィア・ムラノヴィッチが金メダル。15年ぶりのISA優勝。ISAワールドサーフィンゲームス

女子のファイナリスト4名

撮影、取材:山本貞彦

2019年9月10日:9月7日(土)から15日(日)までの9日間にわたり、宮崎県宮崎市木崎浜海岸において開催される、「2019 ISA ワールドサ ーフィンゲームス Presented by VANS」は大会4日目。

 

55ヶ国から集まった240名の世界のベストサーファー達によるオリンピック予選の一つとしてオリンピック出場を目指すサーファーには大事な試合となっている。

 

Peru’s Sofia Mulanovich Seizes Women’s Gold Medal at 2019 ISA World Surfing Games presented by Vans

 

朝は風も無く、面はクリーン。会場の波はサイズダウンだが胸肩。ノースポイントの方がAフレームでライトレフトもある波。よって、予定していたメインのサウスポイントから移動して、9時から試合がスタート。

 

本日のスケジュールは女子の決勝までを行い、その後に表彰式。終了後はダブルバンクで男子のR-1をH-28まで行った。

ペルーのソフィア・ムラノヴィッチが金メダル。

 

金メダルのソフィア・ムラノビッチ

「夢の中にいるような気がします」とムラノビッチは言った。「世界最高のサーファー達と戦って、金メダルを獲得できたことはとても素晴らしいことです。2004年のISAワールドサーフィンゲームで優勝したんですが、2019年に戻って再び優勝出来るなんてビックリです。15年も前の話で、まさに魔法の瞬間です。」

ソフィア・ムラノビッチ

「このゴールドメダルは、ペルーのサーファーにとって世界を意味します。2人のペルー人がリマのパンアムゲームズでゴールドを獲得し、今回の優勝がそれに加わります。ラテンアメリカではサーフィンが大きく成長しており、ペルーはサーフィンが普及しているんです。」

 

シルバナ・リマ

 

2位以下は僅差で0.17ポイント差。ブラジルのシルバナ・リマは銀メダル(12.77ポイント)、南アフリカのビアンカ・ブイテンダーグは銅メダル(12.64ポイント)、アメリカのカリッサムーアはカッパーメダル(12.6ポイント )を獲得した。

 

金メダル:ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)
銀メダル:シルヴァナ・リマ(BRA)
Bronze銅メダル:ビアンカ・ブイティンダッグ(ZAF)
Copper銅メダル:カリッサ・ムーア(USA)

 

金メダル:ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)
銀メダル:シルヴァナ・リマ(BRA)
Bronze銅メダル:ビアンカ・ブイティンダッグ(ZAF)
Copper銅メダル:カリッサ・ムーア(USA)

 

女子の大会が終了した時点で、チームブラジルがリード。リマのシルバーメダルとタティアナ・ウェストン・ウェッブの5位という、強力なフィニッシュに支えられて、ブラジルはイベントが男子がスタートする時点で、すでに4420のポテンシャル・ポイントを保持している。

 

タティアナ

 

ムラノヴィッチの金で、ペルーは4,330ポイントで2位、アメリカは4235ポイントで3位、オーストラリアは4,203ポイントで4位と追い上げる。

男子のラウンド1がスタート。

 

 

ケリー・スレーター photo/kamio

 

女子の表彰式後に男子のラウンド1がスタート。ケリー・スレーター(USA)、フィリッペ・トリード(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)といったトップアスリートが木崎浜でパフォーマンスを見せた。

 

 

「日本で行われた1990年のワールドサーフィンゲームでのチームUSA以来、ISAには出場していません」とスレーターは言った。 「ここにいると素晴らしい思い出が蘇ってきますね。」

 

ケリー・スレーター photo/kamio


「他の国からの優秀なサーファー、知られている人、知られていないサーファーがいるのは素晴らしいです。インドネシアには驚くべきサーファーがいて、モロッコは今日誰よりも素晴らしい演技をしていたように見えました。」とコメント。

 

 

五十嵐カノア
ネームバリューも抜群で、カノア見たさに多くの観客が応援に駆けつけた。「楽しんだ」と試合後のインタビューで語るほど、リラックスして試合をこなした。サーフィンは昨年よりもさらにパワー、スピードとも増した印象。今年も日本チームを牽引する。

 

大原洋人 photo:kamio
大原洋人 photo:kamio

大原洋人
上げいっぱいからの流れが入るコンデイションで若干タルくなった。それでも伸びやかなターンとバネのあるサーフィン。リズムよく波も掴んで1位で次に駒を進めた。

 

ケリー・スレーター

ケリー・スレーター
ヒートには真っ白な顔で登場。顔だけでなく、頭にも日焼け止めを塗ったから。とりあえず、波の感覚と板の調子を見る感じ。それでも試合は1位で通過。

イタロ・フェレイラ
パスポートを盗難に遭い、出発が遅れたイタロ。再発行にビザの申請を済ませ、日本に到着したのが今日。自分の試合もギリギリで会場に到着するや、フィリッペの板を借りてそのまま出場。ヒートはその勢いのまま、リップ炸裂。最後はエアーも決めて、1位でラウンドアップ!

神尾光輝
日本を代表する水中カメラマン。今回、ISAの試合は初撮影と笑顔。水中ならではアングルでサーフィンの素晴らしさと選手の魅力を余すことなく伝えてくれる。

 

水野亜彩子
今回はAbema TVのライブ放送のMCとして参加。JPSAでもレギュラーで放送を担当。プロサーファーとしての知識と経験がMCにも役立っている。一味違った放送にファンも多し。

 

 

日本のサーフ・アスリートたちの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

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